パンケーキの日 (記念日 毎月10日)
パンケーキの起源は古代ギリシャにまで遡ります。紀元前5世紀ごろ、小麦粉・オリーブ油・蜂蜜・牛乳を混ぜた生地を焼いた「タケン」と呼ばれる食べ物がすでに存在していたとされています。平なべで焼く平焼き料理という調理法は、時代や場所を超えて世界中に広まり、現在のパンケーキへとつながっています。
日本では1884年(明治17年)に文部省発行の『百科全書』に「パンケーキ」として紹介されたのが早い記録です。1923年には百貨店の食堂で「ハットケーキ」の名で提供され、1931年に日本初のプレミックス製品が登場した際に「ホットケーキの素」という商品名が使われました。パンが「bread(パン)」と混同されることを避け、温かいうちに食べるイメージも込めた命名とされています。戦後の1952年にホーム食品が「ホットケーキの素」を再発売してから各製粉会社がこぞってミックス粉を販売するようになり、安価で手軽に作れることから家庭のおやつとして定着。子どもから大人まで幅広い世代に親しまれていきました。
パンケーキとホットケーキの違いは、厳密な定義というより使われ方のニュアンスに近いものです。ホットケーキは日本国内で広まった甘みのある厚焼きスタイルを指すことが多く、パンケーキはより幅広い種類——甘いものから総菜系まで——を包括する総称として使われます。2010年ごろには原宿を中心にパンケーキ専門店が次々とオープンし、スフレ系やリコッタチーズを使ったものなど多彩なスタイルが注目を集めました。
毎月10日は「パンケーキの日」です。日本ハム株式会社が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されています。フォークを「1」に、丸いパンケーキを「0」に見立てた語呂合わせが由来で、毎日の食生活でなじみ深いパンケーキをより楽しむきっかけにしてもらうことを目的としています。同社では「リコッタチーズのパンケーキ(6枚入り)」という商品を販売しており、角切りにしたリコッタチーズの爽やかな風味と、メレンゲで仕上げたふわふわ食感が特徴です。