VSOP運動の日 (記念日 毎月第2土曜日)

VSOP運動の日

毎月第2土曜日、全国の企業や商店が本業をそのまま社会貢献の手段として地域に差し出す日があります。名称は「VSOP運動の日」。VSOPとは「Volunteer Service One day Project」の略で、特別なプロジェクトを立ち上げるのではなく、自分たちが日々営んでいる本業を通じて地域に貢献しようという考え方が根底にあります。

この運動を推進しているのは、公益社団法人・日本青年会議所の経世済民会議です。欧米型の量的成長が限界を迎えつつある現代において、信頼や評判・地域との関係性といった「目に見えない資本」を地域社会に蓄積していくことが、持続可能な経済循環につながるという問題意識から生まれました。造園業であれば廃材を活用した地域の看板製作、飲食店であれば地元食材のPRなど、業種ごとに異なる本業の強みをそのまま地域貢献に転換できる点が、この運動の大きな特徴です。記念日が毎月第2土曜日に設定されているのには、丁寧な理由があります。月初と月末は業務が集中しやすいため外され、翌日の日曜日に休息が取れて本業への影響が少ない、という現実的な配慮に基づいています。ボランティアや社会貢献を特別なことではなく、無理なく継続できる日常の一部として根づかせようという姿勢が、この日程の選び方にも表れています。

記念日の制定そのものも、通常とは異なるプロセスをたどっています。クラウドファンディングを通じて多くの人々の賛同と支援を集め、その後2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されました。記念日を「作る」段階から市民参加の形をとったことは、VSOP運動が掲げる「地域とともに」という理念と一貫しています。企業が地域に向けて扉を開く月に一度の土曜日として、この記念日は静かに、しかし着実に広まっています。