国産なす消費拡大の日 (記念日 毎月17日)

国産なす消費拡大の日

ナスは奈良時代から日本の食卓に登場し、1200年以上にわたって栽培されてきた野菜です。品種は国内だけで概ね180種類を超え、長ナス・小ナス・丸ナス・水ナス・賀茂ナスなど形状や産地ごとに多彩な顔を持ちます。そのナスの消費を毎月の習慣として根付かせようと、「国産なす消費拡大の日」が設けられました。

制定したのは、高知・福岡・熊本・岡山・佐賀・徳島の冬春なす主産6県で構成する「冬春なす主産県協議会」です。2004年(平成16年)に制定され、日本記念日協会に認定・登録されています。毎月17日を対象とするのは、同協議会が別に設けた4月17日の「なすび記念日」を月1回のPR機会として拡張するためで、その4月17日は「よ(4)い(1)な(7)す」という語呂合わせと、ナスが好物だった徳川家康の命日(旧暦4月17日)にちなんで定められています。戦国武将の食の好みが現代の記念日に結びついている点は、なかなか興味深いところです。

ナスは成分の90%以上が水分でありながら、コリンと呼ばれる機能性成分を含んでいます。コリンは無色の強アルカリ性物質で、血圧やコレステロールを下げる働きのほか、動脈硬化の予防、胃液の分泌促進、肝臓の機能向上、夏バテ防止などの効果が認められています。また、ナスの皮が持つ紫色は紫外線を浴びることで発色する仕組みのため、紫外線を通さないシールを実に貼り付けるとその部分だけ色が出ず、模様を描くことができます。低カロリーながらこれだけ多面的な特徴を持つ点が、長年にわたって日本人に親しまれてきた理由の一端です。

原産地はインド東部が有力とされ、日本へはシルクロードや中国を経由して伝わったとみられます。「秋ナスは嫁に食わすな」という諺も広く知られており、「体を冷やすから」「種が少なく子宝に恵まれないから」など、解釈が複数存在します。どちらの意味で使われていたのかは諸説ありますが、それだけナスが生活に密着した存在であったことを示しています。