海外団体旅行の日 (記念日 1月20日)

海外団体旅行の日

1965年(昭和40年)1月20日、日本航空が海外団体旅行ブランド「ジャルパック」を発売しました。その第1弾は同年4月10日に出発した「欧州16日間コース」で、料金は67万5千円。当時の国家公務員大卒初任給の35倍ほどに相当し、現在の物価に換算すると約700万円に相当します。それでも第1陣には26名が参加し、海外団体旅行という新しい旅のスタイルが産声を上げました。

ジャルパック誕生の背景には、1964年(昭和39年)4月の海外渡航自由化があります。戦後から長く続いた渡航制限が撤廃され、業務や留学以外の目的でも日本人が自由に海外へ出かけられるようになりました。同年には東京オリンピックの開催と東海道新幹線の開業も重なり、日本が世界へ向けて大きく扉を開いた年でもあります。高度経済成長で外貨の蓄積が進んだことも、渡航自由化を後押しした要因のひとつです。

ジャルパックはまたたく間に海外パッケージツアーの代名詞となりました。ツアー参加者には旅行バッグがサービスとして配布され、このバッグを持って空港を歩くことが海外旅行者のステータスとして広く認識されていました。海外旅行がまだ庶民の夢でしかなかった時代、ジャルパックのバッグは「特別な体験をした人」の証でもあったのです。

その後、航空運賃の低下やツアー商品の多様化が進み、海外旅行は徐々に一般層へと広がっていきます。ジャルパックの高級感は薄れ、現在は一部の高額ツアーを残しつつ、幅広い層に向けた一般的なパッケージツアーとして提供されています。初回の欧州コースから60年を経て、海外旅行の位置づけは大きく変わりました。

関連する記念日として、10月19日は「遠(10)くへ行く(19)」の語呂合わせから「海外旅行の日」となっています。