2月28日開幕|日本の万国博覧会1970–2025と描く未来
ベストカレンダー編集部
2026年2月13日 14:04
日本の万国博覧会展
開催期間:2月28日〜3月15日
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万国博覧会の系譜を辿る:1970年から2025年までの歩みと本展の位置づけ
文化庁国立近現代建築資料館(東京都文京区)では、2026年2月28日(土)から3月15日(日)まで「日本の万国博覧会 1970–2025 + 描かれた未来と夢」を開催します。本展は、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)以降に日本で行われてきた万国博覧会の歩みを振り返るとともに、2025年大阪・関西万博で提示された建築的な実践を再検討し、未来の都市や建築のあり方を次世代の視点から問い直す企画です。
本展は、文化庁が2025年9月9日から14日に実施した催事「建築文化と循環経済の未来 ~この子たちなら大丈夫~」の成果を巡回展示する構成を持ち、当館が所蔵する図面や写真、ワークショップで制作された作品群を一堂に展示します。企画運営、共催、協力の体制や会期・会場、入館方法などの基本情報も明確に示されています。
セクションIの内容と、1970–2005年の展示再構成
展示の第Ⅰ部(セクションⅠ)は「日本の万国博覧会 1970–2005」と題し、1970年の大阪万博を契機として1975年、1985年、1990年、2005年に開催された5回の国内万国博覧会の軌跡をたどります。過去に当館で行った展示(2025年3月〜8月)で用いた解説パネルや案内図、航空写真、図面資料の一部を再展示します。
各万博については、会場配置や企画段階の図面、航空写真などを通じて、その時代が掲げた理念や空間構成の特徴を読み解ける構成としています。展示は、当館が所蔵する一次資料を基盤にしており、設計段階から運営までの変遷が視覚的に追えるよう配慮されています。
| 開催年 | 名称 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1970年 | 日本万国博覧会(EXPO’70、大阪万博) | 高度成長期の象徴。大規模な会場構成と未来像の提示。 |
| 1975年 | 沖縄国際海洋博覧会 | 海洋や自然を主題にした展示・会場構成。 |
| 1985年 | 国際科学技術博覧会 | 科学技術の進展と市民生活の接点を示す展示。 |
| 1990年 | 国際花と緑の博覧会 | 環境・緑化を主題にした都市的実験。 |
| 2005年 | 日本国際博覧会 愛・地球博 | 環境共生・地域連携を掲げた大型博覧会。 |
2025年大阪・関西万博の建築表現:設計図、パビリオン、空間体験
セクションⅡは、2025年大阪・関西万博に焦点を当て、会場を構成した建築や空間設計の実際を紹介します。ここでは、文化庁催事「建築文化と循環経済の未来 ~この子たちなら大丈夫~」(2025年9月9日〜14日)で提示された設計図や展示手法を中心に、〈大屋根リング〉をはじめとする会場構成の要素を再展示します。
展示は、単に図面を並べるだけでなく、会場写真や配置ケースを利用して来場者が空間を追体験できる構成です。特に大屋根リングに見立てた展示ケースの周回展示は、リング屋上を回遊するような視覚的・身体的な体験を重視しています。
セクションIIの三つのコンテンツ
セクションIIは、次の3種類のコンテンツで構成されています。いずれも建築的な設計図や会場写真を通じて、万博が示した未来設計の理念や循環経済への配慮を伝える内容です。
- 文化庁催事で提示した設計図の再展示 — 大屋根リング、シグネチャーパビリオン、休憩所・トイレ・サテライトスタジオ等の設計図を展示します。これらは催事で上映された図面資料を再編成したものです。
- 公益財団法人2025年日本国際博覧会協会が管理する一部のパビリオン・仮設建築物の設計図 — 会場を彩ったパビリオン類のうち、保存・管理対象となる一部の設計図を展示します。循環経済や持続可能性を念頭に置いた設計手法も紹介します。
- 大屋根リングを模した配置ケースと会場写真の展示 — ケースを一周することでリング屋上を回遊する感覚が得られる展示手法を用いて、会場写真を配置します。
セクションⅡに展示される会場写真の一部は、撮影者・提供者のクレジットが明記されています。例として、大屋根リングの全景写真は楠瀬友将撮影、提供は東畑建築事務所および梓設計となっています。
- 写真クレジット
- 撮影:楠瀬友将、提供:東畑建築事務所、梓設計
子どもたちとアーティストの共創:未来の建築を描く展示
セクションⅢは、文化庁催事で実施されたワークショップの成果である子どもたちの作品群を展示します。ここでは、子どもたちの視点を通じて描かれる「未来の建築」が中心となり、来場者に対話的に未来を想像させることを狙いとしています。
本セクションの展示は、単独の絵画展示にとどまらず、大型インスタレーションや展示監修者の視点を取り入れた空間構成により、子どもたちのイメージがもつ多様性と豊かな発想を伝えます。ロビーではワークショップの映像も上映され、制作過程や参加者の声を確認できます。
主な出展作品と展示監修
展示の中核をなすのは、次の要素です。まず、約10メートルに及ぶ大作で、これはロサンゼルス在住の志村星(しむら せい)氏とシュローミ・J・ハユン氏が描いた未来都市のアウトラインに、約100人の子どもたちが色をのせることで完成した共同制作作品です。この大作は、空間のスケール感と子どもたちの多様な色彩表現が一体となった作品です。
さらに、約40点に及ぶ子どもたちの絵画を、色彩豊かなインスタレーションで知られる現代美術家・鬼頭健吾が展示監修しました。鬼頭氏の配置は、個々の絵画を独自の視点から再配置し、子どもたちの「未来の街」に対する多様な想像力を立体的に見せる構成です。
- 大型共同制作:約10mの大作(志村星氏、シュローミ・J・ハユン氏+約100名の子どもたち)
- 個別絵画:約40点(展示監修:鬼頭健吾)
- ワークショップ映像:ロビーで上映
- 収蔵作品例:〈《宇宙の中の星を繋ぐ建造物》〉、〈《木の家》〉(所蔵:特定非営利活動法人子供地球基金)
これらの作品は、子どもたちと日米のアーティスト計3名によるコラボレーションの成果であり、次世代の視点から提示される建築イメージは、万博の掲げた未来像を別の角度から照らし出します。
開催情報、入館方法、主催・協力者、および要点の整理
以下は本展の基本情報と入館方法、主催・共催・協力団体などの運営体制を整理したものです。会期、会場、開館時間、入館の仕組みを明確に示しています。
公式情報や最新の案内は文化庁国立近現代建築資料館の公式ウェブサイト(https://nama.bunka.go.jp)を参照してください。本リリースは文化庁が2026年2月13日12:00に発表した案内に基づいています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展覧会名 | 日本の万国博覧会 1970–2025 + 描かれた未来と夢 |
| 開催期間 | 2026年2月28日(土)~3月15日(日) |
| 会場 | 文化庁国立近現代建築資料館(東京都文京区) |
| 開館時間 | 10:00–16:30(最終入構16:15) |
| 入館方法(展覧会のみ) | 平日のみ:湯島地方合同庁舎正門より入館。無料。都立旧岩崎邸には入場不可。 |
| 入館方法(旧岩崎邸庭園と同時観覧) | 土日祝、及び平日:都立岩崎邸庭園より入館。有料(旧岩崎邸庭園入園料:一般400円ほかが必要)。 |
| 主催 | 文化庁 |
| 共催 | 特定非営利活動法人子供地球基金 |
| 企画 | 株式会社エイチ・アイ・エス |
| 協力 | 公益財団法人 東京都公園協会 |
| 参考・公式 | https://nama.bunka.go.jp |
| 発表日 | 2026年2月13日 12:00(文化庁発表) |
この記事では、展示の三つのセクション(1970–2005の回顧、2025年の建築と空間、子どもたちの作品)に含まれる具体的な出展物や展示手法、関係機関および入館方法など、プレスリリースにある情報を網羅的に整理しました。展示の現物や映像、所蔵資料に基づく構成は、万国博覧会が担ってきた未来像の提示とその変遷を理解する上で有益な機会となるでしょう。