3月7日開催|NTLive『ハムレット』第2弾トークの見どころ
ベストカレンダー編集部
2026年3月2日 11:41
第2弾トークイベント
開催日:3月7日
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TOHOシネマズ シャンテで続映を祝した第1弾トークイベントの報告
TOHOシネマズ シャンテで絶賛公開中のナショナル・シアター・ライブ(NTLive)『ハムレット』の続映を記念して、2026年2月28日(土)に第一弾トークイベントが開催されました。主催の発表はカルチャヴィル合同会社、発表日付は2026年3月2日 09時00分となっています。
当日は本編鑑賞後のイベントとして実施され、鑑賞者がそのままトークを観覧できる形式で行われました。会場ではNTLive版『ハムレット』の画質・音声を劇場で体感した観客を前に、専門家の視点から作品の特徴や見どころが丁寧に解説されました。
NTLive『ハムレット』photo by Sam Taylor
- 開催日:2026年2月28日(土)
- 場所:TOHOシネマズ シャンテ
- 主旨:NTLive『ハムレット』続映記念 第1弾トークイベント
河合祥一郎氏・井上優氏が語った“新しいハムレット”の輪郭
登壇したのは、劇場プログラムに寄稿した英文学者・翻訳家の河合祥一郎さんと、明治大学でシェイクスピア・プロジェクトに長年携わる井上優教授です。お二人は鑑賞直後の観客に向け、本作が提示するハムレット像の特徴や演出上の工夫について具体的な事例を挙げながら解説しました。
話題は多岐にわたり、主演ヒラン・アベイセケラの演技表現やフランチェスカ・ミルズが演じるオフィーリアの像の刷新、演出家が仕掛けたと思しき映画的・演劇的オマージュの読み解きへと及びました。鑑賞者の「なぜ?」に応える形で様々な解釈が提示され、正解のない作品の読み方を示す場になりました。
演出・演技の具体的指摘と解釈の提示
河合氏は主演ヒラン・アベイセケラを「英雄的ではなく、われわれに近いロマン派的なハムレット」と評し、笑いと涙を同時に誘う演技に注目しました。井上氏は本作を「良い意味で変化球なハムレット」とまとめ、従来の上演と異なる複数のポイントに着目することを推奨しました。
具体例として挙げられた要素は以下の通りです。これらは演出の意図や引用元を想像しながら鑑賞する楽しさを示すものでした。
- ハムレットが着用するブロックバスタービデオのロゴ入りシャツ──イーサン・ホーク主演『ハムレット』へのオマージュの可能性。
- オフィーリアの天使の羽を付けた登場──バズ・ラーマン監督『ロミオ+ジュリエット』のジュリエットに類似するビジュアル参照。
- ポローニアス殺害時の“鉄砲の形をした手”──銃が本物ではなく手の所作で表現される演出の意味を問い直す指摘。
これらの点について河合氏は『マクベス』の「心の短剣(dagger of the mind)」のセリフを引用しつつ、シェイクスピア劇にはリアリティと虚構が混在する特性があると説明し、作品の解釈が一義的でないことを強調しました。
鑑賞体験の深まりと今後のトークイベント予定
井上氏は本作を「考察をしたくなる『ハムレット』」と評し、原作や再鑑賞を通じて新たな発見が生まれる作品であることを述べました。鑑賞を重ねることで演出の細部や引用元、登場人物の性格付けなどをより深く味わえるという視点が示されました。
続映に合わせて第三者ゲストを迎えるトークイベントの続行も告知され、次回の情報は以下の通りです。
| イベント | 日時 | 場所 | 登壇者 | 座席販売開始 |
|---|---|---|---|---|
| NTLive『ハムレット』第2弾トークイベント | 2026年3月7日(土) 上映10:00回の本編上映後 | TOHOシネマズ シャンテ | 松岡和子、柏木しょうこ(敬称略) | 2026年3月4日(水)24:00〜(=3/5(木)0:00〜) |
座席はTOHOシネマズ シャンテのWebページにて販売されます(販売ページ:https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/081/TNPI2000J01.do)。
登壇ゲストの略歴(当日登壇含む)
今回の第1弾・第2弾で紹介された登壇者のプロフィールを整理します。専門性やこれまでの業績を踏まえ、トークの視点がどのような背景に立っているかが理解できます。
- 河合祥一郎
- 英文学者・翻訳家。東京大学およびケンブリッジ大学にて博士号を取得。著書に『ハムレットは太っていた!』(第23回 サントリー学芸賞受賞)、『シェイクスピアの正体』など。2014年に「Kawai Project」を立ち上げ海外戯曲の新訳・演出を担当。今春に東京大学教授を退官。
- 井上優
- 明治大学文学部教授。演劇理論、西洋演劇史が専門。明治大学シェイクスピア・プロジェクトを統括・指導し、国際演劇評論家協会日本センター会員、日本演劇学会理事を務める。
- 松岡和子
- 翻訳家、演劇評論家、東京医科歯科大学名誉教授。1995年以降シェイクスピア劇の翻訳に取り組み、個人訳による『シェイクスピア全集』(筑摩書房)を完結。菊池寛賞、朝日賞など受賞。
- 柏木しょうこ
- 映像・英米文学翻訳家。字幕・吹替や戯曲、書籍など多岐にわたる翻訳を手掛ける。NTLive作品の字幕翻訳・字幕監修にも多数携わる。
作品概要と本記事のまとめ
NTLive『ハムレット』は、演出ロバート・ヘイスティ、原作ウィリアム・シェイクスピアによる舞台を、オリヴィエ賞受賞俳優のヒラン・アベイセケラが演じる映像上映作品です。上映時間は約2時間52分。物語は義務と疑念の狭間に揺れる若き王子ハムレットが「生きるべきか、死ぬべきか」という問いに直面する様を描きます。
下表に記事で触れた主な事実を整理します。各項目は本稿で報告したトークイベントの日時、登壇者、作品情報、次回イベントの予定などを含みます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表元・日時 | カルチャヴィル合同会社/2026年3月2日 09:00 |
| 第1弾トークイベント開催日 | 2026年2月28日(土) |
| 会場 | TOHOシネマズ シャンテ |
| 第1弾登壇者 | 河合祥一郎、井上優 |
| 第2弾トークイベント | 2026年3月7日(土) 上映10:00回の本編上映後/登壇:松岡和子、柏木しょうこ |
| 座席販売開始 | 2026年3月4日(水)24:00〜(=3/5(木)0:00〜)TOHOシネマズ シャンテにて |
| 作品情報(原作・演出・主演) | 作:ウィリアム・シェイクスピア/演出:ロバート・ヘイスティ/出演:ヒラン・アベイセケラ |
| 上映時間 | 約2時間52分 |
| 作品公式HP | https://www.ntlive.jp/hiranhamlet |
以上が本稿で伝えたトークイベントの内容と関連情報の整理です。トークでは演出や演技、引用・オマージュの可能性、そして作品に対する多様な読み方が提示され、鑑賞後に生じる多くの「なぜ」に対する考察の手がかりが示されました。続映に伴う次回のトークイベント情報も明示しているため、興味のある方は座席販売のスケジュールを確認してください。
NTLive『ハムレット』photo by Sam Taylor