ベストカレンダーのロゴ ベストカレンダー

KAiGO DESIGN AWARD 2026 受賞作で見る介護革新

IKF2026授賞式

開催期間:2月25日〜2月27日

📅 カレンダーに追加:GoogleiPhone/Outlook

IKF2026授賞式
どんな受賞作が選ばれたの?
プロダクトからAI、写真まで実務志向の作品が受賞。移動支援のWHILL Model R、服を着たまま洗髪するSUSUGU、施設向け磁器レンタルのテーブルコーデ、笑顔を引き出すロボットNICOBOなど、現場での実装可能性が高い成果が並びました。
授賞式はいつどこで開かれたの?
授賞式はInternational KAiGO Festival 2026の最終日にあたる2026年2月27日に東京ビッグサイト東ホールで実施。IKF自体は2月25日〜27日の3日間で、来場者投票や決勝ピッチを経て結果が決まりました。

介護とヘルスケアの実務に根ざした受賞作――KAiGO DESIGN AWARD 2026の成果

一般社団法人KAiGO PRiDE(代表:マンジョット・ベディ)が主催し、MySCUE(イオンリテール株式会社)と共催で実施された「KAiGO DESIGN AWARD 2026」の受賞結果が発表されました。本アワードは介護・ヘルスケア分野のプロダクト、ビジネスモデル、AIソリューション、クリエイティブ作品を対象に、社会実装の可能性を基準に選考を行うピッチコンテストです。全国3都市での地方予選を経て、東京ビッグサイトでの最終審査・授賞式(IKF2026最終日)にて最終決定がなされました。

発表は2026年3月4日付のリリースに基づき、会期は2026年2月25日(水)〜27日(金)に開催された「International KAiGO Festival 2026(IKF2026)」の最終日に授賞式が行われたことが明記されています。審査には流通側の視点としてイオンリテール事業責任者、現場の視点としてKAiGO PRiDEアンバサダーである現役介護職が参加し、多角的な評価が行われました。

介護の未来を変革するプロダクト・ビジネス・クリエイティブを表彰する「KAiGO DESIGN AWARD 2026」受賞者を発表 画像 2

受賞部門と審査の視点

今回の募集は全4部門(プロダクトデザイン〈ヘルスケア〉・プロダクトデザイン〈介護〉・ビジネスアイデア・AI)に加え、クリエイティブコンテンツ(写真)を設け、さらにスタートアップ特別賞とMySCUE大賞が授与されました。審査は機能性や技術力だけでなく、現場での使いやすさ、流通・展開の可能性、利用者の尊厳や生活の質(QOL)向上への寄与が重視されました。

決勝進出者は東京会場で体験展示を行い、来場者投票も審査に反映されました。ビジネスアイデア部門とAI部門については最終日の決勝ピッチコンテストを経て受賞作が決定しています。

介護の未来を変革するプロダクト・ビジネス・クリエイティブを表彰する「KAiGO DESIGN AWARD 2026」受賞者を発表 画像 3

受賞のハイライト(主要最優秀賞)

各部門の最優秀賞は、以下のとおり決定しました。審査委員長や実行委員長からのコメントも合わせて、受賞作が掲げる課題解決の意図や現場での期待が示されています。

  • プロダクトデザイン(ヘルスケア)最優秀賞:WHILL株式会社『WHILL Model R』 ― 歩行と乗車をシームレスに切り替える“歩行領域のモビリティ”。
  • プロダクトデザイン(介護)最優秀賞:牛乳石鹸共進社株式会社『SUSUGU』 ― 服を着たまま洗髪できるポータブル洗髪デバイス。
  • ビジネスアイデア部門 最優秀賞:三和厨房株式会社『テーブルコーデ』 ― 高齢者福祉施設専用磁器食器レンタルサービス。
  • AI部門(新設) 最優秀賞:パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社『NICOBO』 ― 笑顔を引き出すコミュニケーションロボット。
  • クリエイティブコンテンツ(写真)最優秀賞:戸谷良和『幸せな一日』。

これらの受賞作は、それぞれデザインの視点、現場ケアの改善、ビジネスの持続可能性、AIの現場適応、表現による価値提示という観点で高く評価されました。審査委員長コメントは、移動の自由や尊厳の再設計、食の喜びの維持、テクノロジーの“温度”に対する期待を示しています。

介護の未来を変革するプロダクト・ビジネス・クリエイティブを表彰する「KAiGO DESIGN AWARD 2026」受賞者を発表 画像 4

各受賞作の具体的な特徴と実装期待

ここでは、最優秀賞と優秀賞など主な受賞作について、開発背景・機能・審査での評価点・現場実装の可能性を整理します。受賞作それぞれの解説は、審査者のコメントや会場での展示・ピッチ内容をもとに具体的に記述します。

プロダクト、ソフトウェア、ビジネスモデル、写真作品すべてに共通するのは、介護を「負担」ではなく「可能性」に転換する視点です。製品・サービスは現場の声を起点に設計され、流通と現場の両サイドで検証されることが重視されました。

介護の未来を変革するプロダクト・ビジネス・クリエイティブを表彰する「KAiGO DESIGN AWARD 2026」受賞者を発表 画像 5

プロダクトデザイン部門(ヘルスケア/介護)

WHILL Model R(WHILL株式会社):歩行モードは手押し車として、乗車モードは電動車いすとして機能する一台二役のモビリティ。屋内外をつなぐ移動の自由をデザインによって再定義し、福祉機器のイメージを刷新する点が高評価でした。実行委員長は、アプリなどの周辺インフラを含むUX設計により「外出を当たり前にする力」を評価しています。

SUSUGU(牛乳石鹸共進社株式会社):ベッドや車いす上で洗髪できるポータブル洗髪デバイス。ミストブラシとミストシャンプーを使い、拭き取り仕上げを行うことで搬送や入浴が難しい利用者でも清潔を保てる点が特長です。災害時の衛生管理でも活用可能とされ、携行性とケア側の負担軽減が評価されました。

また、ヘルスケア部門の優秀賞としては株式会社LeAILEの「ケアエムショーツ」が受賞。介護従事者や当事者の声から生まれた、撥水・吸水素材とカスタムオーダー式の設計が「選びたくなる」介護ウェアとして評価されています。介護分野の優秀賞では、こうのふくの「キルキセキ」が受賞し、インクルーシブファッションとしての機能性とデザイン性の両立が示されました。

介護の未来を変革するプロダクト・ビジネス・クリエイティブを表彰する「KAiGO DESIGN AWARD 2026」受賞者を発表 画像 6

ビジネスアイデア部門とMySCUE大賞

テーブルコーデ(三和厨房株式会社)は、施設の食器管理負担を軽減しつつ磁器の美しさで「食べる喜び」を維持するレンタルモデルです。近畿エリアで継続契約率92%を記録しており、流通側(イオンリテール)から見た展開可能性も高く評価されました。

居宅でプラス(エルアップシステム株式会社)は居宅の筋力変化を把握する見守りシステムで、AI解析を用いた早期検知により訪問なしの時間帯の異変も察知可能にします。この取り組みは、MySCUEの流通ポテンシャル評価を受けてMySCUE大賞とビジネスアイデア部門の優秀賞を同時受賞しました。

介護の未来を変革するプロダクト・ビジネス・クリエイティブを表彰する「KAiGO DESIGN AWARD 2026」受賞者を発表 画像 7

AI部門(新設)とクリエイティブ

NICOBO(パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社)は「弱いロボット」理論に基づくコミュニケーションロボットで、完璧さよりも時に失敗することで人の“世話をしたい”という感情を引き出す設計です。実証では利用者の笑顔や発話の増加が確認され、AIを「関係性の形成」に活かすアプローチが示されました。

ミタスト for Care Plan(株式会社最中屋)はホワイトボックス型AIによりケアプラン作成支援を行い、計画文の分析や課題抽出を支援します。ケアプランの形骸化を防ぎ、科学的介護の実現と現場DX統合を目指す点が評価されました。

クリエイティブコンテンツ(写真)部門では戸谷良和氏『幸せな一日』が最優秀賞、橘田龍馬氏『共に歩んできた愛の絆』が優秀賞を受賞しました。受賞作品はいずれもケアの情景を新たな視座で示した点が審査で高く評価されています。

介護の未来を変革するプロダクト・ビジネス・クリエイティブを表彰する「KAiGO DESIGN AWARD 2026」受賞者を発表 画像 8

IKF2026で示された議論と場の構成

International KAiGO Festival 2026(IKF2026)は、介護の社会実装をテーマにしたトークセッションや体験型ステージ、映像上映、受賞作品の体験展示を組み合わせた3日間でした。会期中は現場の実務家、有識者、クリエイター、スタートアップ、投資家が集い、新しいエコシステム像を議論しました。

会場では短編映画上映と現役介護職によるリアルトーク、LiNK WALK(現役介護職とご利用者が共に歩むファッションショー)など、多面的なプログラムが展開され、介護の魅力や現場課題の可視化に繋がる構成になっていました。

介護の未来を変革するプロダクト・ビジネス・クリエイティブを表彰する「KAiGO DESIGN AWARD 2026」受賞者を発表 画像 9

主なセッションと登壇者

IKF2026では計13セッションが実施され、主な登壇者には佐々木淳(悠翔会 理事長)、村田裕之(東北大学 特任教授)、グスタフ・ストランデル(武蔵野大学 教授)、笠間健太郎(ヘラルボニー 顧問/Forbes JAPAN)、金剛洙(松尾研究所 取締役副社長)、マンジョット・ベディ(KAiGO PRiDE代表)らが含まれます。

各セッションでは、100兆円規模のシルバーエコノミー視点、デザインを通じたポジティブ・ライフの具体化、スタートアップと金融の連携、そしてAIによる現場実装の論点などが提示され、会場では実務家の視点に基づく具体的な議論が交わされました。

介護の未来を変革するプロダクト・ビジネス・クリエイティブを表彰する「KAiGO DESIGN AWARD 2026」受賞者を発表 画像 10

体験型プログラムの意義

映像上映(SHORT MOVIE × Real Talk)では、厚生労働省による介護現場の魅力発信プロジェクトとして制作されたショートムービーが紹介され、現役介護職の生の声と重ねることで、介護の現場感や職業としての魅力が立体化されました。

LiNK WALK × Performanceでは介護職とご利用者がランウェイを共に歩き、パフォーマンスやホスピタルクラウンとの共演を通じて“つながり”の価値を可視化しました。こうした体験型の場は、観客や来場者にとって介護を他者事でなく自分事として受け止める契機になったと報告されています。

介護の未来を変革するプロダクト・ビジネス・クリエイティブを表彰する「KAiGO DESIGN AWARD 2026」受賞者を発表 画像 11

新プロジェクトの発表と運営体制、受賞一覧のまとめ

IKF2026の会期中、KAiGO PRiDEは新たな国際的クリエイティブアワード「CCA(Care:tive Award)」の構想を発表しました。CCAはCare meets Creativeの理念のもと、広告・映像・デザイン・アートなど表現手法を問わず世界から作品を募り、トップクリエイターによるワークショップを通じて作品とプロセスの価値を高め、最終発表をIKF2027で行う予定です。

CCA審査員には伊藤浩之、品川一治、矢後直規らが参画予定で、表現を通じた文化や制度への波及を目指す取り組みとして位置づけられています。これによりKAiGO PRiDEは介護領域でのクリエイティブ発信を世界へ拡張する狙いを示しました。

介護の未来を変革するプロダクト・ビジネス・クリエイティブを表彰する「KAiGO DESIGN AWARD 2026」受賞者を発表 画像 12

受賞一覧(完全版)

以下は「KAiGO DESIGN AWARD 2026」の受賞作品を部門別に整理した一覧です。すべて本リリースで発表された情報を網羅しています。

プロダクトデザイン部門(ヘルスケア)
最優秀賞:WHILL株式会社『WHILL Model R』
優秀賞:株式会社 LeAILE『ケアエムショーツ』
プロダクトデザイン部門(介護)
最優秀賞:牛乳石鹸共進社株式会社『SUSUGU』
優秀賞:こうのふく『キルキセキ』
ビジネスアイデア部門
最優秀賞:三和厨房株式会社『テーブルコーデ』
優秀賞:エルアップシステム株式会社『居宅でプラス』
AI部門(新設)
最優秀賞:パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社『NICOBO』
優秀賞:株式会社最中屋『ミタスト for Care Plan』
クリエイティブコンテンツ(写真)部門
最優秀賞:戸谷 良和『幸せな一日』
優秀賞:橘田 龍馬『共に歩んできた愛の絆』
特別賞
スタートアップ特別賞:集 貴大(レンタル孫 代表)『レンタル孫』
MySCUE大賞:エルアップシステム株式会社『居宅でプラス』
介護の未来を変革するプロダクト・ビジネス・クリエイティブを表彰する「KAiGO DESIGN AWARD 2026」受賞者を発表 画像 13

組織・会期などイベント要項

本アワードは一般社団法人KAiGO PRiDEが主催し、第2回目の今回はMySCUE(イオンリテール株式会社)と共催で実施されました。IKF2026の会期は2026年2月25日〜27日、会場は東京ビッグサイト 東ホール(Care Show Japan 2026 会場内)です。セッション数は全13セッションでした。

プログラムには在宅医療やスマート・エイジング研究の領域を含めた講演・討議が組み込まれ、会場では受賞作の体験展示、来場者投票、決勝ピッチコンテストが実施されました。

項目 内容
イベント名称 International KAiGO Festival 2026(IKF2026)/KAiGO DESIGN AWARD 2026
主催 一般社団法人KAiGO PRiDE(共催:MySCUE/イオンリテール株式会社)
会期 2026年2月25日(水)〜27日(金)
会場 東京ビッグサイト 東ホール(Care Show Japan 2026 会場内)
審査の特徴 流通側(イオンリテール)と現場側(現役介護職)を含む多角的な審査、来場者投票の反映
主な登壇者・寄稿者 佐々木淳、村田裕之、グスタフ・ストランデル、笠間健太郎、金剛洙、マンジョット・ベディ ほか
受賞の主な意義 移動、衛生、食、見守り、AIコミュニケーション、表現の各領域で実務に根ざした社会実装へつなぐ可能性
関連情報 https://kaigopride.jp/ikf2026

以上がKAiGO DESIGN AWARD 2026およびIKF2026で発表された内容の整理です。受賞作は製品やサービスの現場適応性、社会への展開力、利用者の尊厳を守る設計、そして表現を通じた気づきの創出という観点で評価されており、今後の社会実装と流通展開を見据えた動きが注目されます。