ERPCが3月10日期限でFRA・AMSのgRPCエンドポイント刷新
ベストカレンダー編集部
2026年3月4日 19:29
gRPCエンドポイント刷新
開催日:3月10日
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フランクフルト・アムステルダムで実施された大規模な Geyser gRPC エンドポイント刷新
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)と Validators DAO が運営する ERPC は、フランクフルト(FRA)およびアムステルダム(AMS)リージョンにおける Solana Geyser gRPC 共用エンドポイントについて、大規模なインフラ刷新を実施したと2026年3月4日16時01分に発表しました。
今回の刷新は、両リージョンでの需要急増に対応するために行われたもので、サーバーのハードウェア刷新、エンドポイントの追加、ならびに R&D の成果を反映したチューニングを含みます。以下では、実施された変更点、実測されたパフォーマンス改善、影響を受けるユーザーへの移行手順、そしてフランクフルトとアムステルダムという地域が持つネットワーク上の重要性について詳しく整理します。
実施された改善の要点
今回の改善は三つの主要施策からなっています。まず、エンドポイントの基盤となる CPU を AMD EPYC 第5世代(5th Gen) へと全面的にアップグレードしました。次に、エンドポイントサーバーを追加増強し、並列処理能力とスループットを向上させています。最後に、ERPC の R&D チームが行ったソフトウェアおよびネットワーク設定のチューニングを反映させることで、実運用でのレイテンシと安定性を改善しています。
これらの変更は共用エンドポイントを利用する多くのユーザーに直接的な利得をもたらします。特に高頻度取引(HFT)や、低遅延・高安定性を要求する Web3 プロジェクトにとって、基盤インフラの改善は運用コストやスループットに直結する重要な要素です。
| 新エンドポイント(リージョン) | ホスト名 | IP アドレス |
|---|---|---|
| フランクフルト(FRA) | grpc-fra1-1.erpc.global | 185.191.118.149 |
| アムステルダム(AMS) | grpc-ams1.erpc.global | 84.32.103.245 |
パフォーマンス改善の実測値と効果
ERPC が発表した実測値によると、今回のインフラ刷新によってレイテンシの顕著な改善が確認されています。代表的な指標である P50、P95、P99 の各レイテンシで削減効果が計測されました。
レイテンシ改善は、単なる数値の低下にとどまらず、遅延の一貫性とピーク時の応答性改善にも寄与します。結果として、短周期でブロックリーダーが切り替わる Solana ネットワーク上での通信始点の移動に対して、より安定した接続を維持できるようになります。
- P50:約 10ms のレイテンシ削減
- P95:約 60ms のレイテンシ削減
- P99:約 100ms のレイテンシ削減
パフォーマンス改善が実運用へ与える影響
P99 レベルでの約100ms 削減は、高頻度取引や遅延に敏感なスマートコントラクト呼び出しにおいて、実運用パフォーマンスの改善へ直結します。P50/P95 の改善は日常的なトランザクション処理の応答性を向上させ、全体のユーザー体験を安定化させます。
また、今回の改善ではハードウェアの世代更新に加え、サーバー追加やソフトウェア側のチューニングが組み合わされているため、単一の指標だけでなく総合的なスループットの向上と故障時のリカバリ性にも効果があります。
フランクフルトとアムステルダムの戦略的意義
Solana ネットワーク上におけるフランクフルト・アムステルダム・ロンドンの3都市は、合計で全体の約 55% のステークを集積しています。この高い集中度は、ネットワーク上の通信経路と実運用のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
ステークの集積が高いリージョンに近接したインフラを選ぶことは、ブロックリーダーが短周期で切り替わる Solana の特性上、システム全体の応答性と信頼性に直接結びつきます。以下に、それぞれの都市が持つ特徴を整理します。
- フランクフルト(FRA)
-
欧州最大級の金融都市であり、欧州中央銀行(ECB)など主要金融機関が集積しています。DE-CIX をはじめとする大規模なインターネットエクスチェンジにより、欧州各国との超低遅延接続が確保されています。Solana バリデータの集積が世界最大である点から、高頻度取引・DeFi・グローバル Web3 プロジェクトにとって構造的に有利なロケーションです。
ERPC のフランクフルト拠点は、こうした金融・ネットワークインフラの優位性を活用する形で設置され、ゼロ距離接続により高い通信条件を維持しています。
- アムステルダム(AMS)
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アムステルダムは AMS-IX を擁し、欧州内外への通信経路が高密度に確保されたインターネットハブです。ロンドンやフランクフルトへのアクセスに優れ、低遅延と安定性が要求されるワークロードの激戦区として位置付けられています。
ERPC のアムステルダム拠点は、この地理的優位性とネットワーク接続性を生かして、Solana ネットワーク上で高いパフォーマンスを実現するよう構成されています。
移行スケジュール、旧エンドポイント廃止、サポート窓口
新エンドポイントの公開に伴い、旧エンドポイントの段階的な廃止スケジュールが設定されています。フランクフルト側の旧エンドポイント grpc-fra6-1.erpc.global はすでに削除済みです。アムステルダム側の旧エンドポイント grpc-ams6-1.erpc.global は 2026年3月10日 をもって削除予定です。
フランクフルトおよびアムステルダムの Geyser gRPC を利用中で旧エンドポイントを使用しているユーザーは、IP の再登録および新エンドポイントへの移行を早めに実施する必要があります。移行が遅れるとサービス利用に支障が生じる可能性があります。
移行に関する具体的情報
新旧エンドポイントの切り替えに関しては、接続先ホスト名と IP アドレスを確認のうえ、接続先の書き換え、および必要に応じてファイアウォールや ACL の更新を行ってください。古い IP の利用停止や DNS キャッシュの問題も想定されるため、移行作業中は接続確認をこまめに行うことが推奨されます。
不明点やサポートが必要な場合は、Validators DAO の公式 Discord でサポートチケットを作成することで対応を受けられます。また、ERPC の公式サイトには各種プランと技術情報が掲載されています。
- サポート窓口(連絡先)
-
Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
ERPC 公式 Website: https://erpc.global/ja
この記事の要点まとめ
以下の表に、本記事で触れた主要な情報を整理します。新旧エンドポイント情報、実施された改善項目、パフォーマンス実測値、重要日付、問い合わせ先などを網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表者 | ELSOUL LABO B.V.(代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO が運営する ERPC |
| 発表日時 | 2026年3月4日 16時01分 |
| 対象リージョン | フランクフルト(FRA)、アムステルダム(AMS) |
| 新エンドポイント(フランクフルト) | grpc-fra1-1.erpc.global (185.191.118.149) |
| 新エンドポイント(アムステルダム) | grpc-ams1.erpc.global (84.32.103.245) |
| 旧エンドポイントの廃止 | grpc-fra6-1.erpc.global — 削除済み / grpc-ams6-1.erpc.global — 2026年3月10日削除予定 |
| 実施した改善項目 | AMD EPYC 第5世代へのアップグレード、エンドポイントサーバーの追加増強、R&D 成果を反映したチューニング |
| 実測パフォーマンス改善 | P50:約10ms 削減 / P95:約60ms 削減 / P99:約100ms 削減 |
| 地域的重要性 | フランクフルト・アムステルダム・ロンドンで Solana の約55% のステークが集積。フランクフルトは欧州金融の要衝、アムステルダムはインターネットハブとして重要。 |
| サポート窓口 | Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR / ERPC 公式 Website: https://erpc.global/ja |
| 関連リンク | https://labo.elsoul.nl/ja/news/2026/03/04/erpc-geyser-grpc-epyc5-upgrade-202503/ |
以上が ERPC によるフランクフルトおよびアムステルダムの Solana Geyser gRPC 共用エンドポイント刷新に関する詳細な整理です。旧エンドポイントを利用中のユーザーは、記載の削除予定日および新エンドポイント情報を確認のうえ、適切な移行作業を行うことが推奨されます。