高岡伝産が4月1日から新プロジェクト「April Dream」を始動
ベストカレンダー編集部
2025年4月1日 05:55
April Dream開始
開催日:4月1日
高岡伝統産業青年会の新プロジェクト「April Dream」
富山県高岡市において、400年以上の歴史を持つ伝統産業を受け継ぐ若手職人・問屋の団体である高岡伝統産業青年会(以下、高岡伝産)は、2025年4月1日を夢を発信する日とし、「April Dreamプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、地域の伝統技術の継承と発展を目指すものであり、全てのメンバーが一丸となって高岡市の未来を築くための重要なステップとなります。
高岡伝産は、若手職人たちが集まり、地域の伝統産業を活性化させるための活動を行っています。新たに発表されたコンセプト「伝産、総力戦。」は、伝統産業職人があなたの武器となり、仲間になるというメッセージを込めています。このプロジェクトを通じて、高岡市の伝統産業に新たなうねりを生み出すことを目指しています。
高岡伝産の歴史と活動
高岡伝産は1973年に設立され、今年で52年目を迎えます。高岡市は、高岡漆器、高岡銅器、高岡仏壇など、数多くの伝統工芸品が生産される地域であり、高岡伝産はこれらの技術を広めるために活動を続けてきました。メンバーは、地元の職人だけでなく、県外から移住した職人や異業種の専門家も多く、様々な背景を持つ人々が集まる団体です。
高岡伝産は、職人たちの技術と人柄の魅力を伝えるために、さまざまなイベントを企画してきました。例えば、工場見学ツアーや職人との交流イベント、さらには新しい産業観光イベント「クラフトフェア ツギノテ」を立ち上げ、訪れる人々に高岡の魅力を伝えています。2022年には3800人以上の来場者を迎え、成功を収めました。
高岡伝産の新コンセプトと名刺刷新
2025年4月からは、名刺のデザインを新たに刷新し、これまでの活動を支えてきた名刺が新コンセプトに基づいて再構築されます。名刺には、高岡伝産に関わる人々が「武器」として活用できるような強力な職人たちのスキルが表現されます。名刺は、モノづくりの手助けをするだけでなく、イベントの開催や教育の場を提供する仲間としての役割を果たします。
新しい名刺には、以下の7つの武器がデザインされています。
- 装飾大金槌(そうしょく・おおかなづち) – 鍛金、鍛造、彫金に強い職人を仲間にできる武器
- とりべ棍棒(とりべ・こんぼう) – 鋳物メーカー、鋳物問屋、鋳材屋などに精通する職人を仲間にできる武器
- ヘラ扇子(へら・せんす) – 漆芸関係、漆器屋、螺鈿細工などに強い職人を仲間にできる武器
- バフ手裏剣(ばふ・しゅりけん) – 仕上げや研磨などに強い職人を仲間にできる武器
- 焼付火縄銃(やきつけ・ひなわじゅう) – 古代着色、現代着色に強い職人を仲間にできる武器
- 造形物差刀(ぞうけい・ものさしがたな) – モデリング、設計、材料系などモノの形や作り方に精通する職人を仲間にできる武器
- ヌンチャク筆(ぬんちゃく・ふで) – 企画・営業・広報・ライター・ディレクターなど形のないコトづくりに精通する職人を仲間にできる武器
これらの武器は、職人たちが持つ専門知識や技術を象徴しており、地域の伝統産業を支えるための新しい形を提案しています。
高岡伝産の未来と地域への影響
高岡伝産は、地域の伝統産業が抱える課題に対して、異業種の専門家や若手職人が協力し合うことで、新たな解決策を見出すことを目指しています。52年間の活動を通じて築かれたネットワークを活かし、地域の人々や企業と連携しながら、さらなる発展を目指します。
特に、近年では若い世代の移住者が増えており、彼らの新しい視点やアイデアが地域に新たな風を吹き込んでいます。高岡伝産の活動を通じて、地域の活性化や新たなビジネスの創出が期待されています。
過去の高岡伝産企画
高岡伝産は、これまでに多くのユニークな企画を実施してきました。以下はその一部です。
- 工場見学ツアー「高岡クラフツーリズモ」 / 2014年〜
- 大学生が職人に弟子入りする「伝産の学校」 / 2015年〜
- BEMS新宿でのオリジナルグッズの販売・体験「冥土のみやげ専門店 スーベニ屋」 / 2019年
- zoomで職人にセミオーダーできるサービス / 2020年
- 職人の作業をASMR化「定点観職」 / 2020年
- 全国のデザイナーと高岡の技術で新商品開発「高岡伝産デザインマッチング」 / 2021年・2022年
- ものづくりを恋のきっかけに「クラフト恋活」 / 2023年
- 夏休みの宿題を職人がお手伝い「高岡KIDSクラフツーリズモ」/ 2024年
これらの企画は、地域の伝統産業を広めるだけでなく、参加者にとっても新しい経験や学びの場を提供するものとなっています。
まとめ
高岡伝統産業青年会は、伝統技術の継承と地域の活性化を目指し、「April Dreamプロジェクト」を通じて新たな挑戦を続けています。新しい名刺の導入や異業種との連携を強化することで、伝統産業の未来に向けた取り組みを推進しています。今後も高岡市の伝統産業が持つ魅力を発信し、多くの人々に愛される地域づくりを目指していきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プロジェクト名 | April Dreamプロジェクト |
| 設立年 | 1973年 |
| 新コンセプト | 伝産、総力戦。 |
| 名刺の特徴 | 7つの武器を表現 |
| 過去の企画例 | 工場見学ツアー、伝産の学校など |
高岡伝産の活動は、地域の伝統産業を支えるだけでなく、未来の可能性を広げる重要な役割を果たしています。今後の展開に注目が集まります。
参考リンク: