4月13日から大阪万博でハンガリーパビリオン公開、橋本組の技術力が結集

ハンガリーパビリオン公開

開催日:4月13日

ハンガリーパビリオン公開
ハンガリーパビリオンってどんなところ?
ハンガリーパビリオンは大阪・関西万博でハンガリーの文化や自然を体感できる空間で、革新的なデザインが特徴です。
ハンガリーパビリオンの見どころは何?
最大の見どころは没入型シアタースペースで、映像と音楽でハンガリーの文化や自然を表現しています。

橋本組が手掛けたハンガリーパビリオンの完成

株式会社橋本組(本社:静岡県焼津市、代表取締役:橋本真典)は、2025年4月13日から開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)のハンガリーパビリオンの建設工事を無事に完了しました。このプロジェクトは、ハンガリーの建設会社Bayer Construct Zrt(本社:ハンガリー、最高経営責任者:Balázs Attila)および株式会社綜企画設計(本社:東京都中央区、代表取締役社長:原澄雄)との共同作業によって実現したものです。ハンガリーの豊かな文化と伝統を感じられる空間が、万博会場で多くの来場者に体感されることを期待しています。

橋本組が挑んだ極限の技術 大阪・関西万博ハンガリーパビリオン完成 画像 2

パビリオンのデザインと施工技術

ハンガリーパビリオンは、革新性と自然との調和をテーマにしたデザインが特徴です。以下にその主な要素を詳述します。

橋本組が挑んだ極限の技術 大阪・関西万博ハンガリーパビリオン完成 画像 3

革新のファサード「ひらひら」

パビリオンのファサードは「ひらひら」と名付けられ、風に揺れる様子が美しいデザインが施されています。最初は金属での設置が検討されましたが、万博会場の厳しい風条件を考慮し、しなやかで耐久性に優れたテント生地が採用されました。

  • 使用された「ひらひら」は35,500枚、4色、7種類の長さで構成されています。
  • すべて手作業で取り付けられ、風鈴や短冊のように美しい揺れを見せます。
  • 鉄骨柱にワイヤーを通して設置することで、有機的で温かな印象を与えています。
橋本組が挑んだ極限の技術 大阪・関西万博ハンガリーパビリオン完成 画像 4

精緻なドーム構造

パビリオンのドームは、干し草をイメージしてデザインされ、鉄骨造を基に設計されています。内部は防音仕様で、中央にはダイナミックな演出が可能な回転ステージが設置されています。

  1. 外装は杉の角材をらせん状に組み上げた精密な構造。
  2. 3D設計によるシミュレーションを基にした加工・組み立て技術が活用されています。
  3. 木材の取り付けには、ミリ単位での精密な施工技術が求められました。
橋本組が挑んだ極限の技術 大阪・関西万博ハンガリーパビリオン完成 画像 5

短工期と多様な建材の使用

このプロジェクトは、現場作業の省力化を図りつつ、施工精度とスピードを両立させるための工夫が施されています。

  • 現場乗り込みから引き渡しまでの期間は1年間。
  • 地下階躯体構造の設計をプレキャスト工法で行い、工期短縮を実現。
  • 常時100人以上の職人の流れを管理する必要があり、その調整には膨大な労力が注がれました。
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先進技術の活用

橋本組は、施工精度を高めるために先進技術を導入しています。特に、3DCAD(レブロ)を用いた設備設計が大きな役割を果たしています。

  • 複雑な設備システムに対応するため、シミュレーションを活用し施工現場の精度を向上させています。
  • 緻密な工程管理を可能にし、効率的な施工を実現しました。
橋本組が挑んだ極限の技術 大阪・関西万博ハンガリーパビリオン完成 画像 7

福島県産資材の採用

このパビリオンには、日本の復興を象徴する福島県産の建築資材が採用されています。これにより、単なる建築物ではなく、未来へ向けた希望のメッセージを込めた空間となっています。

橋本組が挑んだ極限の技術 大阪・関西万博ハンガリーパビリオン完成 画像 8

ハンガリーパビリオンの概要

ハンガリーパビリオンは、伝統と未来をつなぐ架け橋として設計されました。その目的は、訪れた方々がハンガリーの文化や民族音楽を体感できる空間を提供することにあります。

没入型シアタースペース

パビリオンの最大の見どころは、没入型シアタースペースです。このスペースでは、映像と音楽を通じて自然との深い関わりを表現しています。

  • 音楽という普遍的な言語を用いて、ハンガリーの文化と自然観をゲストにわかりやすく伝えます。

文化の類似点と未来への展望

展示では、ハンガリーと日本の文化に共通する「人間と自然との密接な関係」に焦点を当てています。両国の類似点を探ることで、過去から学び未来を形づくるというテーマを体感できる特別な空間が提供されています。

橋本組の企業理念と今後の展望

株式会社橋本組は、創業102年の歴史を持つ総合建設企業です。大阪万博を足がかりに、世界市場への挑戦を掲げています。目標は「トリプル1,000」—社員1,000人、売上1,000億円、平均給与1,000万円です。

今後も、世界の舞台で技術力を発揮し続けることを目指しています。

まとめ

項目 詳細
プロジェクト名 ハンガリーパビリオン
開催日 2025年4月13日から
施工会社 株式会社橋本組、Bayer Construct Zrt、株式会社綜企画設計
ファサードの特徴 「ひらひら」と呼ばれる風に揺れるデザイン
ドーム構造の特徴 鉄骨と杉材を使用した精密施工
施工期間 1年間
使用資材 福島県産建築資材
シアタースペースの特徴 映像と音楽を通じて自然との関わりを表現

ハンガリーパビリオンは、橋本組が挑んだ極限の技術と創意工夫が詰まったプロジェクトです。これにより、訪れる人々にハンガリーの文化と伝統を深く体感してもらえることでしょう。