上新電機、4月24日から生体認証サービス「SAKULaLa」を導入開始

生体認証サービス「SAKULaLa」の導入について

上新電機株式会社（以下、上新電機）、株式会社日立製作所（以下、日立）、東武鉄道株式会社（以下、東武鉄道）は、デジタル格差の解消と商品購入時の不正防止に向けた取り組みとして、生体認証サービス「SAKULaLa（サクララ）」を導入することを発表しました。このサービスは、幅広い世代の方々が店頭で簡単に利用できるデジタルサービスの整備を目指しています。

具体的には、家電量販店として初めて、上新電機の店舗であるジョーシン日本橋店とスーパーキッズランド本店の2店舗において、2025年4月24日より「SAKULaLa」を導入します。このサービスにより、指をかざすだけでポイント獲得が可能となり、厳格な本人確認も実現します。これにより、誰もが安心・安全かつ手軽にサービスを利用できる環境が提供されます。

「SAKULaLa」の利用方法と特徴

「SAKULaLa」を利用するためには、まずジョーシンカードの会員登録と「SAKULaLa」の登録を行う必要があります。登録が完了すると、対象店舗のレジにてジョーシンカードと「SAKULaLa」を連携させることができます。これにより、以降は専用端末に指をかざすだけで、ジョーシンポイントの獲得や利用が可能となります。

このシステムは、デジタル技術に不慣れなお客様でも手軽に利用できるように設計されています。一度登録を行えば、スマートフォンやICカードを用いることなく、指静脈認証を通じて安全にサービスにアクセスできるため、利便性が大幅に向上します。また、購入可能点数が限定されている商品についても、生体認証により厳格な本人確認が行われるため、不正な重複購入を防ぎます。

「SAKULaLa」の提供背景と目的

近年、家電量販店においてはお客様の満足度を高めるためにデジタル技術の活用が進んでいます。上新電機も「人と社会の未来を笑顔でつなぐ」という経営理念のもと、RFIDタグを用いたセルフレジや電子レシートサービスなど、様々なデジタル技術を導入してきました。しかし、スマートフォンの操作が苦手な方々にとっては、これらの技術が利用しづらいという現実がありました。

このような背景から、上新電機は「SAKULaLa」の導入を決定しました。生体情報の安全性や指静脈認証の高い精度を活かし、デジタル格差の解消を図るとともに、限定商品の不正購入を防ぐことを目的としています。

「SAKULaLa」の今後の展開

上新電機は、導入した2店舗での顧客の声を反映しながら、全店舗への導入を進めていく方針です。また、今後は「SAKULaLa」を用いたJoshin webショップでの購入時の本人確認の強化など、リアルおよびオンラインを通じて、安心・安全で便利なお買い物体験を提供することを目指します。

さらに、日立と東武鉄道は、家電量販店だけでなく、スーパーや飲食店、鉄道、百貨店などの様々な業界でも「SAKULaLa」を展開し、労働力不足や不正・なりすましといった社会課題の解決に取り組んでいきます。

「SAKULaLa」の技術的な背景

「SAKULaLa」は、日立が提供する公開型生体認証基盤（PBI）に基づき、指静脈認証装置C-1を用いています。このシステムは、高いセキュリティを確保しつつ、業種を横断した決済、ポイント付与、本人確認などのサービスをワンストップで実現することを目的としています。

サービスはすでに2024年4月から提供を開始しており、2025年3月現在では7,000名以上の方々に利用されています。今後は、指静脈認証と顔認証を組み合わせたマルチモーダル対応を進め、より多様なユースケースに対応していく予定です。

キャンペーン情報

「SAKULaLa」の導入に伴い、ジョーシン日本橋店では特別なキャンペーンが実施されます。登録を行うと、その場でジョーシンポイントが500ポイントもらえるほか、日立商品を購入すると記念品がもらえるキャンペーンも展開されます。詳細については、以下のリンクから確認できます。

• ジョーシンカード×SAKULaLa連携記念キャンペーン
• カードご提示＆日立商品ご購入で記念品プレゼントキャンペーン

まとめ

上新電機、日立、東武鉄道が協力して展開する生体認証サービス「SAKULaLa」は、デジタル格差の解消と不正防止に向けた重要な取り組みです。導入される店舗での利用方法は非常にシンプルで、指をかざすだけでポイント獲得や本人確認が行えるため、多くの方が手軽に利用できる環境が整います。

この取り組みは、家電量販店に留まらず、様々な業界に広がる可能性を秘めており、今後の展開が期待されます。以下の表に、今回の取り組みの要点をまとめました。

このように、「SAKULaLa」は新たなショッピング体験を提供し、顧客満足度の向上に寄与することが期待されています。