岡山大学、4月24日より職員の服装を自由化し働きやすさを向上

岡山大学が職員の服装運用を緩和

国立大学法人岡山大学（本部：岡山市北区、学長：那須保友）は、2025年4月24日より職員の服装に関する運用を緩和することを発表しました。この運用の緩和は、気候変動への対応や職場環境の改善を目的としており、今後は職員がより自由な服装で働けるようになります。

従来、岡山大学では公務員に準じた服装規定があり、男性職員はクールビズ期間中はノンネクタイでの勤務が認められていましたが、それ以外の期間はネクタイの着用が基本とされていました。しかし、近年の気候変動や多様な働き方のニーズに応じて、職場の服装規定を見直す必要があるとの意見が学内で高まっていました。

運用緩和の背景と目的

岡山大学の運用緩和の背景には、職員の働きやすさや個性を尊重する姿勢があります。担当の総務部の原田大作部長は、服装の運用緩和が職員の個性を認め、コミュニケーションの活性化や交流の促進につながることを期待しています。

原田部長は、「企業においても新しいアイデアや柔軟な働き方が求められている中、岡山大学でも快適な服装で働くことで、職員が創造性や柔軟な発想力を発揮できる環境を整えていきたい」と述べています。これにより、職員の心身のストレス軽減や仕事の効率向上が期待されています。

具体的な運用内容

新しい運用では、岡山大学は「学内・来学者を含めて服装の簡易を推奨しています。ご来学の際はノンスーツ・ノンネクタイなどのお気軽な服装でお越しください」との案内を行います。この方針により、職員はより自由な服装で勤務できるようになります。

具体的には、以下のような服装が推奨されます：

• ノンスーツ
• ノンネクタイ
• カジュアルな服装全般

この運用緩和により、職員が自分らしいスタイルで職務に取り組むことができるようになり、よりオープンな職場環境が実現されることが期待されています。

学長のコメントと今後の展望

那須保友学長は、今回の運用緩和に際して、執行部や部局との連絡会を通じて、学長自らが号令をかけたことを強調しています。これは長年の習慣を打破し、変化を促すためにはトップが声を発することが重要であるとの考えからです。

また、学長は、「服装の運用緩和に慣れるまでには意見や不安もあるかもしれないが、職員を信頼している」と述べ、職員が自分らしい服装で生き生きと職務に取り組むことを期待しています。このような姿勢は、岡山大学が職員の多様性を尊重し、柔軟な働き方を支援することを示しています。

岡山大学のビジョンと取り組み

岡山大学は、国立大学としての伝統を継承しつつ、時代に合わせて柔軟に変わっていくことを目指しています。これは、那須保友学長が掲げる「不易流行の経営改革」に基づくものであり、変えてはいけない不変なものと、時流に合わせて柔軟に変化を行うバランスを重視しています。

岡山大学は、長期ビジョン2050において「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」となることを目指し、地域中核・特色ある研究大学としての取り組みを進めています。今後もこのビジョンに基づき、職員の働きやすさを向上させるための施策を推進していく方針です。

まとめ

岡山大学における職員の服装運用の緩和は、職員の働きやすさや個性を尊重し、よりオープンで柔軟な職場環境を実現するための重要な一歩です。具体的には、ノンスーツやノンネクタイなどのカジュアルな服装が推奨され、職員が自分らしいスタイルで勤務できるようになります。これにより、職員の創造性や柔軟な発想力が促進され、岡山大学の目指す研究大学としてのビジョンの実現に向けた基盤が整うことが期待されています。

岡山大学の取り組みは、職員がより自由に自分らしいスタイルで働ける環境を提供し、創造性や柔軟性を高めることが期待されています。