雅楽とクラシックの融合作品『陵王乱序/太食調音取』が4月28日公開
ベストカレンダー編集部
2025年4月28日 09:58
雅楽とクラシック融合
開催日:4月28日
雅楽とクラシックの邂逅 — 石田多朗が挑む“伝統の再構築”
株式会社Drifterは、雅楽とクラシック音楽を融合させた新作『陵王乱序/太食調音取』の映像作品を、2025年4月26日よりYouTubeにて公開しました。この作品は、1300年の歴史を持つ日本の伝統音楽である雅楽に、西洋クラシックの響きを重ね合わせた新たな試みです。
新作の総合アレンジャーを務めるのは、エミー賞史上最多となる18冠を達成したハリウッドドラマ『SHOGUN 将軍』での音楽を担当した石田多朗です。彼はこの作品において、雅楽とクラシックの両方の音楽が本来持っている響きと思想を尊重し、両者が出会うことでどのような音が生まれるのかを探求しました。
作品の特徴と音楽の構造
『陵王乱序/太食調音取』では、雅楽の代表的な楽曲である舞楽《陵王乱序》および《太食調音取》を基に、雅楽器とクラシック弦楽器を融合させています。具体的には、以下の楽器が使用されています。
- 雅楽器:
- 笙(しょう)
- 篳篥(ひちりき)
- 龍笛(りゅうてき)
- 楽琵琶(がくびわ)
- クラシック楽器:
- ヴァイオリン
- ヴィオラ
- チェロ
- ピアノ
このように、雅楽の旋律にクラシックの和声が加わることで、音楽の構造が立体的に浮かび上がり、新しい音楽の形が提示されています。デジタル音源として先行リリースされた本作に、映像作品としての表現が加わることで、音楽の構造や演奏の緊張感、楽器そのものの美しさがより立体的に感じられる仕上がりとなっています。
制作背景と音楽観
石田多朗は、雅楽とクラシックの音楽が互いに影響を与え合うことを目指し、制作に取り組みました。雅楽は空間に漂うような音楽であり、クラシック音楽は感情や物語を描き出す力を持っています。彼はこの二つの音楽が交わることで生まれる新たな音の対話を探求したいと考えていました。
「雅楽の霧のような響きにストリングスが輪郭を与え、音楽が人の心に向かって進む瞬間を目指しました」と石田は述べています。この作品は、単に伝統と現代を組み合わせるのではなく、それぞれの音楽の根底にある考え方や美意識を踏まえ、新しい音の対話を生み出すことを追求しています。
作品概要と公開情報
『陵王乱序/太食調音取』は、以下のような作品概要で構成されています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| タイトル | 陵王乱序/太食調音取 |
| 収録楽曲 | 陵王乱序 / 太食調音取 |
| 映像公開日 | 2025年4月28日 |
| 公開先 | YouTube(全世界向け) |
映像リンクは、以下のYouTubeチャンネルにて公開されます。
アーティストプロフィール
石田多朗(いしだ たろう)は、雅楽作曲家・音楽監督であり、株式会社Drifterの代表です。彼は日本の伝統音楽とクラシック音楽、電子音楽を横断しながら、自然音や空間音響を取り入れた独自の作品を展開しています。特に、ドラマ『SHOGUN 将軍』では総合アレンジャーとして日本音楽を担当し、国内外での公演やアートプロジェクト、ブランド演出など幅広く活動しています。
本件に関するお問い合わせは、株式会社Drifterの吉岡きくみまで。連絡先は以下の通りです。
- 担当:吉岡きくみ
- Email:kikumi@drftr.co.jp
- Web:https://drftr.co.jp/
『陵王乱序/太食調音取』は、SHOGUNで注目された石田の音楽観の延長線上にありながら、雅楽そのものの新たな可能性を問い直す作品です。長い歴史を持つ旋律に新しい光を当て、過去と未来、東洋と西洋をつなぐ響きを目指したこの作品は、今後の音楽シーンにおいても注目されることでしょう。
この記事で取り上げた内容を以下にまとめます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 作品名 | 陵王乱序/太食調音取 |
| 公開日 | 2025年4月28日 |
| 使用楽器 | 雅楽器(笙、篳篥、龍笛、楽琵琶) クラシック楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノ) |
| アーティスト | 石田多朗 |
このように、雅楽とクラシックの融合によって新しい音楽の可能性が広がることが期待されます。
参考リンク: