2025年4月の万博開催で大阪の宿泊需要急増、Unitoの調査結果を発表

万博開催に伴う宿泊動向の急増

2025年5月1日、株式会社Unito（ユニット）は、大阪エリアにおけるサービスアパートメントの宿泊動向調査を発表しました。この調査は、2025年4月13日から開催される万博に合わせて実施され、宿泊契約数が2025年1月比で750%増加したことが明らかになりました。これは、国際的なイベントの影響により、訪日客が急増していることを示しています。

万博の開催は大阪府内の宿泊需要を急速に高めており、2025年4月26日時点での累計来場者数は約137万人に達しています。今後半年間で約2,800万人の来場が見込まれており、観光推進施策の強化が背景にあります。大阪観光局は、2025年のインバウンド来阪者数の目標を1,500万人と設定しており、万博開催を通じて観光地としての魅力を高める取り組みが進められています。

宿泊動向調査の概要

Unitoの調査では、2025年4月の月単位滞在契約数が2025年1月と比較して750%増加したことが報告されています。この増加は、国際的イベントを契機としたプロジェクト型滞在の需要が高まったことに起因しています。以下に調査結果の要点をまとめます。

• 月単位滞在利用の契約数: 2025年4月は2025年1月比で+750%増
• 利用者属性: 主に法人企業の利用、個人の出張利用、ワーケーション利用
• 月単位利用の平均滞在日数: 2025年1月入居者は68.3日（約2か月）、2025年4月入居者は152.4日（約5か月）
• 国籍構成: 2025年1月から4月までに累計17カ国からの利用者

中長期滞在ニーズの増加

調査結果によると、サービスアパートメントの中長期滞在ニーズが急増しています。特に、法人企業からの利用が大幅に増加しており、2025年4月には28倍の増加が見られました。この背景には、万博開催に伴う業務滞在の増加や、ホテル価格の高騰が影響しています。

また、ワーケーション利用も顕著で、アジアや中東、欧米からの利用者が増加し、2025年1月と比較して20倍に達しました。この傾向は、日本版デジタルノマドビザの導入によるものと考えられ、一定期間の滞在を前提とした訪日ニーズの高まりが影響しています。

国籍構成と利用者の多様性

2025年1月から4月の間に、サービスアパートメントを利用した国籍の構成は、累計44カ国に及びます。特に、万博開催月である2025年4月には、法人企業の利用が影響し、サウジアラビアが73.2%を占める結果となりました。

以下に、2025年1月から4月にかけての各国の利用状況を示します。

これらのデータは、国際イベントの影響による業務滞在の増加や、デジタルノマドビザの利用が進む中での多様なライフスタイルの変化を示しています。

Unitoのビジョンと今後の展望

Unitoでは、2020年2月のサービス開始以来、長期滞在ニーズに対応するため、家具・家電付きの中長期滞在に適したホテル・サービスアパートメントを展開してきました。現在、都内・関西エリアを中心に113棟845室を運営し、高稼働率を維持しています。

今後、Unitoは「フレキシブルリビング市場」の拡大を目指し、訪日客に対して「住む」と「泊まる」を融合させた新たな滞在体験を提供していく方針です。多様化する国内外の観光・滞在ニーズに応えるため、より快適で利便性の高い住まいサービスの提供を目指してまいります。

まとめ

今回の調査結果から、万博開催に伴う宿泊需要の急増や、サービスアパートメントの中長期滞在ニーズの高まりが明らかになりました。特に、法人企業やワーケーション利用者の増加が顕著であり、訪日客の国籍構成も多様化しています。Unitoは、これらのニーズに応えるために、フレキシブルな住まいの提供を続けていく方針です。

これらのデータは、万博開催を契機にした宿泊業界の変化を反映しており、今後の展望に期待が寄せられます。