デジタルハリウッド大学の映画『Another World』が6月8日からアヌシー映画祭に出品

アヌシー映画祭出品

開催期間:6月8日〜6月14日

アヌシー映画祭出品
『Another World(世外)』ってどんな映画?
『Another World(世外)』は、日本の小説『千年鬼』を原作としたファンタジーアニメーション映画で、幻想的な世界を舞台に人間の記憶と魂の行方を描いています。
アヌシー国際アニメーション映画祭ってどんなイベント?
アヌシー国際アニメーション映画祭は、フランスで毎年6月に開催されるアニメーション専門の映画祭で、世界中の優れたアニメ作品が集まります。

デジタルハリウッド大学大学院のアニメーション映画『Another World(世外)』がアヌシー国際アニメーション映画祭2025に正式出品

デジタルハリウッド株式会社は、2025年5月14日に発表した内容において、デジタルハリウッド大学大学院(DHGS)が製作したアニメーション映画『Another World(世外)』が、アヌシー国際アニメーション映画祭2025の正式出品作品に選出されたことを報告しています。この映画は、日本の小説『千年鬼』(西條奈加著)を原作とし、デジタルハリウッド大学大学院が展開する「日本IPグローバルチャレンジ・プロジェクト」の一環として制作されました。

デジタルハリウッド大学大学院のプロジェクト発・アニメーション映画『Another World (世外)』がアヌシー国際アニメーション映画祭2025の正式出品作品に選出 画像 2

作品の概要

『Another World(世外)』は、過去と未来の狭間に存在する幻想の世界“世外”を舞台にした物語です。この作品では、人間の記憶と魂の行方が描かれており、日本の幻想文学に根ざした原作世界が香港のアニメーション技術と融合されています。映画の制作は、香港のアニメーションスタジオPOINT FIVE CREATIONS LIMITEDとの国際共同制作として行われ、2025年春に完成予定です。

  • 原作: 『千年鬼』(西條奈加著/徳間文庫)
  • ジャンル: ファンタジー
  • 上映時間: 110分41秒
  • 制作国: 香港
  • 制作会社: POINT FIVE CREATIONS LIMITED
  • 監督: トミー・カイ・チュン・ン(Tommy Kai Chung NG)
  • プロデューサー: ポリー・ユン(Polly YEUNG)
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あらすじ

物語は、死後、輪廻転生前の死者の魂が《世外》と呼ばれる幻想的な世界を旅するところから始まります。主人公のグドは、こうした魂を輪廻へと導く精霊です。彼はユリという名の少女を導く中で、人間には彼に理解できない感情があることを知ります。天女ミラからユリの怒りを抑え、怪物への変貌を防ぐように命じられたグドは、危険な任務へと乗り出すことになります。

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プロジェクトの背景と意義

デジタルハリウッド大学大学院が展開する「日本IPグローバルチャレンジ・プロジェクト」は、2016年に発足しました。このプロジェクトは、日本の埋もれている高ポテンシャルなコンテンツを発掘し、海外でエンターテイメント映像作品化することを目的としています。

このプロジェクトに賛同した徳間書店から原作のソースが提供され、元・株式会社アミューズの海外映画事業担当である飯塚江美PDの協力を得て、各国から集まったデジタルハリウッド大学の留学生たちが原作の要約・翻訳を行いました。さらに、香港フィルマートやTIFFCOMに参加し、各国の映画制作会社やプロデューサーに作品を紹介するセールス活動を数年にわたり実施しました。

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監督とプロデューサーのプロフィール

本作品の監督であるトミー・カイ・チュン・ンは、香港城市大学のクリエイティブメディアスクールを卒業し、短編アニメーション映画やCMを手がけてきました。彼はポイントファイブクリエーションズの設立者でもあり、数々の賞を受賞した実績を持っています。

プロデューサーのポリー・ユンは、英国バース大学でヨーロッパ映画研究の修士課程を修了し、様々なジャンルのプロジェクトで活躍してきました。彼女はアニメーションスタジオのポイントファイブクリエーションズに入社し、短編アニメーションの制作を担当した経験があります。

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アヌシー国際アニメーション映画祭について

アヌシー国際アニメーション映画祭は、1960年にフランスで創設され、アニメーションに特化した世界的な映画祭として知られています。毎年6月にアヌシー市で開催され、長編・短編・学生作品・テレビシリーズなど、さまざまなカテゴリで優れたアニメーション作品が上映されます。

2025年には、6月8日から14日まで開催予定であり、デジタルハリウッド大学大学院から生まれた学生主体の国際共同作品が出品されることは、大きな成果といえます。この映画祭を通じて、今後の国際的な展開にも期待が寄せられています。

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デジタルハリウッド大学大学院の取り組み

デジタルハリウッド大学大学院は、2004年に日本初の株式会社立の専門職大学院として設立され、デジタルコミュニケーションを駆使して社会に変革を起こすリーダーを育成することを目指しています。SEAD(Science/Engineering/Art/Design)の4要素を融合させた教育を行い、新規事業のプランニングやプロトタイピングなどを通じて、多数の起業家を輩出しています。

まとめ

デジタルハリウッド大学大学院が製作したアニメーション映画『Another World(世外)』が、アヌシー国際アニメーション映画祭2025に正式出品されることは、同大学院の取り組みやプロジェクトの成果を示す重要な出来事です。作品は日本の幻想文学を基にした国際共同制作であり、今後の展開が期待されます。

項目 内容
作品名 Another World(世外)
原作 千年鬼(西條奈加著/徳間文庫)
ジャンル ファンタジー
上映時間 110分41秒
制作国 香港
制作会社 POINT FIVE CREATIONS LIMITED
監督 トミー・カイ・チュン・ン
プロデューサー ポリー・ユン
映画祭名 アヌシー国際アニメーション映画祭2025
開催日 2025年6月8日~14日

本記事では、デジタルハリウッド大学大学院のアニメーション映画『Another World(世外)』がアヌシー国際アニメーション映画祭2025に出品されることについて詳しく解説しました。作品の内容や制作背景、関与した人々のプロフィールなど、様々な情報をまとめました。このような国際的な舞台での出品は、今後の展開に向けた重要なステップとなるでしょう。