イオンリテールが5月29日から新型「オールインワンデバイス」を390店舗で導入
ベストカレンダー編集部
2025年5月15日 14:46
デバイス導入開始
開催日:5月29日
イオンリテールが約390店舗で「オールインワンデバイス」を導入
イオンリテールは、2025年5月29日(木)より、従業員が店舗で利用する新しい端末「オールインワンデバイス」を約390店舗に実装することを発表しました。この新端末は、従来複数の端末を使用していた業務を一つにまとめ、従業員の業務効率を大幅に向上させることを目的としています。
これまで、イオンリテールは2021年に「AIカカク」、2022年には「AIワーク」や「MaIボード」などのシステムを導入し、店舗での体験価値や生産性を高める取り組みを行ってきました。今回の「オールインワンデバイス」は、これらの取り組みをさらに進めるものであり、従業員が快適に、より一層活躍できる環境を提供します。
「オールインワンデバイス」の特長
新たに導入される「オールインワンデバイス」には、以下のような高性能スキャン機能が搭載されています。
- 文字スキャン(OCRスキャン): 商品の賞味期限を読み込み、登録が可能です。登録後、賞味期限が近づくと担当部署のアカウントでログインした際に端末に通知が表示されるため、手間が省け、正確な確認ができます。
- 一括スキャン: カメラに映る複数のバーコードを一括で読み取り、リスト化が可能です。これにより、チラシ掲載商品の在庫数量の確認や価格変更商品のリストアップが迅速に行え、作業時間は10分の1以下に削減されます。
- 長距離スキャン: 従来のスキャン機では届かない位置にあるバーコードも読み取ることができます。高所や平台の奥にある価格表示のバーコードを、手を伸ばさずにスキャンできるため、業務の効率化が図れます。
文字スキャン機能の詳細
文字スキャン機能は、光学的文字認識(OCR)技術を用いて、商品の賞味期限を正確に読み取ることができます。この機能により、従業員は何度も同じ商品をチェックする手間を省くことができ、業務の効率化が実現します。
OCRとは、Optical Character Recognitionの略で、物理的な表示物から文字を抽出・認識し、データに変換する技術です。主に伝票処理などで使用されるこの技術を活用することで、店舗業務の精度が向上します。
一括スキャン機能の利点
一括スキャン機能は、カメラに映る複数のバーコードを一度に読み取ることができるため、従業員の作業負担を大幅に軽減します。これまで個別にスキャンしていた作業が一括で行えるため、時間の短縮が図れ、効率的な業務運営が可能となります。
具体的には、チラシ掲載商品の在庫数量の確認や、価格を切り替える商品のリストアップなどが迅速に行えるようになります。これにより、業務のスピードアップが期待されます。
デバイスのデザインと展開予定
「オールインワンデバイス」は、従業員が愛着を持って使用できるよう、カバーデザインが複数色用意されています。ベーシックな色合いに加え、令和以降の新しい働き方をイメージした“かわいく”“ポップな”色合いも用意されており、視覚的にも楽しめるデバイスとなっています。
この新端末の展開店舗は、「イオン」「イオンスタイル」など、関東・北陸信越・東海・近畿・中四国の約390店舗に及びます。これにより、全国的な業務の効率化が期待されます。
まとめ
イオンリテールが導入する「オールインワンデバイス」は、従業員の業務を効率化し、快適な作業環境を提供するための重要なステップです。高性能スキャン機能を搭載し、業務の生産性を大幅に向上させることが期待されます。
以下に、今回の「オールインワンデバイス」の主な特長をまとめました。
| 機能 | 特長 |
|---|---|
| 文字スキャン(OCRスキャン) | 商品の賞味期限を読み込み、通知機能がある。 |
| 一括スキャン | 複数のバーコードを一括で読み取り、作業時間を大幅に削減。 |
| 長距離スキャン | 高所や平台の奥にあるバーコードもスキャン可能。 |
今後、イオンリテールはこの新端末を通じて、従業員の業務効率をさらに向上させる取り組みを進めていく予定です。