Sasuke Financial Labが8月1日にエイチームフィナジーを完全子会社化、保険業界の未来へ

エイチームフィナジー子会社化

開催日:8月1日

エイチームフィナジー子会社化
Sasuke Financial Labがエイチームフィナジーを買収する理由は何?
Sasuke Financial Labは、デジタル保険代理店のポジションを強化し、非連続的な成長を図るためにエイチームフィナジーを買収します。
エイチームフィナジーの完全子会社化はいつ完了するの?
エイチームフィナジーの完全子会社化は2025年8月1日に完了する予定です。

Sasuke Financial Lab株式会社、エイチームフィナジーを完全子会社化

2025年5月15日、デジタル保険代理店「コのほけん!」を運営するSasuke Financial Lab株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:松井 清隆、以下「当社」)は、株式会社エイチームフィナジー(以下、「エイチームフィナジー」)の全発行済株式を株式会社エイチームホールディングスより取得することに合意したと発表しました。株式譲渡は2025年8月1日を予定しています。

エイチームフィナジーの概要

エイチームフィナジーは、2019年2月22日に設立され、大阪府大阪市に本社を構えています。代表者は郷 伸介氏で、資本金は50百万円(2025年4月30日時点)です。エイチームフィナジーは、保険代理店事業「ナビナビ保険」を運営しており、様々なお金に関する悩みを解決する比較サイトや情報サイトなどを企画・開発・運営しています。公式ウェブサイトはこちらから確認できます。

本M&Aの狙いと背景

保険販売における顧客接点は、従来の対面営業に加え、インターネットやSNSなどのチャネルが急速に拡大しています。このM&Aは、当社のオンラインを中心とした保険代理店のポジションを強化し、非連続的な成長をもたらすことを目的としています。

日本の保険市場は40兆円を超える巨大マーケットでありながら、流通構造は極めて分散的で非効率な状態にあります。具体的には、生命保険会社と委託関係にある募集代理店は78,393店(法人/個人代理店の合計)あり、代理店の使用人数は924,509人に上ります(出典:一般社団法人 生命保険協会、2024年版 生命保険の動向より)。このような構造の中で、以下の課題が顕在化しています。

  • 限定的なデジタルマーケティングやIT投資に対するスケールメリットの欠如
  • 営業活動の属人化とオフライン依存、生産性の限界
  • 事業承継/後継者不足による淘汰の加速

当社は創業以来、保険流通のデジタル革新に取り組んできました。累計数百万人のユーザーにオンラインで保険選びの機会を提供し、デジタルと対面を融合するハイブリッド型の保険流通モデルを構築しています。

エイチームフィナジー完全子会社化の目的

エイチームフィナジーの完全子会社化を通じて、以下の3つの目標を掲げています。

  1. デジタル流入基盤の強化:ナビナビ保険の高品質な集客/運営ノウハウを取り込み、マーケティングの最適化を図ります。
  2. データ活用とアルゴリズム型マッチングの導入:ナビナビ保険とコのほけん!のユーザーデータ及び保険商品データを統合し、AIと人間による“最適な保険提案”を実現します。
  3. M&AによるPMIノウハウの蓄積:保険代理店の経営者が安心して事業承継や売却できる受け皿として機能するPMIモデルの確立を目指します。

これにより、保険業界全体の生産性向上と顧客体験の革新を実現することが、当社のロールアップ戦略の中核となります。

Sasuke Financial Lab株式会社と「コのほけん!」

当社は「自分に合った保険を、自分で選べる世界を。」をミッションに掲げ、デジタル保険代理店「コのほけん!」を運営しています。このプラットフォームでは、保険の見積もり、比較、検討、申し込みがすべてデジタル化されており、直感的に操作しやすい設計となっています。複雑な保険商品も、イラストやインフォグラフィックスを取り入れることで見やすく、分かりやすく提供しています。

「コのほけん!」では、口コミや専門家のコメントも充実しており、インターネット環境があれば時と場所を選ばず、保険を検討・申し込むことが可能です。公式ウェブサイトはこちらからアクセスできます。

会社概要

会社名 Sasuke Financial Lab株式会社
本社所在地 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル2階 FINOLAB内
設立 2016年3月
代表者 代表取締役 松井 清隆
事業内容 デジタル保険代理店事業、保険業界向けDX・マーケティング支援事業

まとめ

Sasuke Financial Lab株式会社は、エイチームフィナジーを完全子会社化することにより、保険代理店のロールアップM&Aを通じて顧客接点の拡大を図ります。これにより、デジタル流入基盤の強化、データ活用の促進、PMIノウハウの蓄積を目指し、業界全体の生産性向上と顧客体験の革新を実現する意向です。今後の展開に注目が集まります。

参考リンク: