柴田七美の個展「のこるかげ」6月3日より京都で開催、新たな視覚体験を提供
ベストカレンダー編集部
2025年5月19日 15:12
柴田七美個展開催
開催期間:6月3日〜6月23日
柴田七美の個展「のこるかげ」が京都 蔦屋書店で開催
京都市下京区に位置する京都 蔦屋書店では、2025年6月3日(火)から6月23日(月)にかけて、柴田七美の個展「のこるかげ」を開催します。この展示は、色彩や質感、筆致がもたらす視覚効果を追求することで、鑑賞者に新たなアート体験を提供することを目的としています。
柴田七美は1985年に福岡県で生まれ、これまで数多くの個展やグループ展を通じて、独自のスタイルを確立してきました。彼女の作品は、映画や演劇、小説からインスパイアを受けたモチーフを描いた油彩シリーズが特徴です。
展覧会の概要とアーティストの意図
本展では、柴田七美が新たに制作した作品が展示されます。特に、彩度を落とした色味で構成された作品群を通じて、マチエール(絵の具の質感)と筆のストロークの組み合わせがもたらす視覚効果を探求しています。これにより、鑑賞者は自由に物語を想像する余地が与えられます。
柴田は、演劇における舞台と観客席の間に存在する「他者の存在を完全には把握できない」距離感に注目し、非実在の対象を描くことで、絵具の物質性や描写行為に焦点を当てています。このプロセスを通じて、彼女は曖昧な存在としての人物像を再構成し、絵画としての強度を見出そうとしています。
アーティストステートメント
柴田七美のアーティストステートメントには、彼女がどのように作品を通じて観客との関係を築こうとしているのかが表れています。彼女は、虚構の身体が絵具のストロークや堆積によって変化していく様子を描くことで、観客に新たな視覚体験を提供したいと考えています。
その結果、作品は固有の誰かを示すことなく、曖昧な存在として崩れ、物質へと還るというプロセスが強調されています。このようなアプローチにより、鑑賞者は自身の物語を想像することができるのです。
柴田七美のプロフィールと経歴
柴田七美は、2008年に尾道市立大学芸術文化学部美術学科を卒業し、2009年には同大学院美術研究科(油画)を中退しました。彼女のこれまでの個展やグループ展は、以下のようなものがあります。
個展の歴史
- 2013年:「黄色い舞台」 Takashi Somemiya Gallery(東京)
- 2014年:「アクター」 Takashi Somemiya Gallery(東京)
- 2020年:「フォルム」 みぞえ画廊(福岡/東京)
- 2022年:「劇中劇」 みぞえ画廊(福岡/東京)
- 2023年:「Resolution」 みぞえ画廊(東京)
- 2024年:「影と凹凸」みぞえ画廊(福岡)
- 2025年:「だれかのかたち」銀座 蔦屋書店インフォメーションカウンター前(東京)
グループ展の参加歴
- 2009年:「TOKYO WONDER WALL 2009」 東京都現代美術館(東京)
- 2013年:「シェル美術賞2013」 国立新美術館(東京)
- 2014年:「今日を過ごす方法」 高松市立塩江美術館(香川)
- 2017年:「シェル美術賞2017 アーティスト・セレクション」 国立新美術館(東京)
- 2022年:「ARTIST TRANSFER in HIROSHIMA」アートギャラリーミヤウチ(広島)
- 2023年:「ART LOUNGE PROJECT #3」 Le Metté Adeline(岡山)
- 2024年:「Dual Vision」京都 蔦屋書店 5F エキシビションスペース(京都)
展覧会の詳細情報
柴田七美の個展「のこるかげ」は、以下の詳細で開催されます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会期 | 2025年6月3日(火)~6月23日(月) |
| 時間 | 10:00~20:00(最終日のみ17:00閉場) |
| 会場 | 京都 蔦屋書店 6F アートウォール |
| 主催 | 京都 蔦屋書店 |
| 入場 | 無料 |
| お問い合わせ | 075-606-4525(営業時間内) |
展示作品は、6月3日(火)10:00より会場にて販売が開始されます。また、アートのECプラットフォーム「OIL by 美術手帖」でも、2025年6月13日(金)10:00から6月23日(月)17:00の期間に販売される予定です。この際、プレセールスの状況により、会期開始前に販売が終了することもあるため、注意が必要です。
京都 蔦屋書店の魅力
京都 蔦屋書店は、京都髙島屋S.C.の5階と6階に位置し、アートと文化の「伝統と最先端」が共振する場として知られています。約6万冊の書籍や、日常のアートピースとなるような文具や工芸品が取り揃えられています。また、フロア内には注目の現代アート作品が展示されているアートスペースも存在します。
さらに、約120席あるSHARE LOUNGEでは、カフェや仕事場、イベントスペースとして利用できる居心地の良い空間が提供されています。京都 蔦屋書店は、アートや文化に興味がある方々にとって、訪れる価値のある場所と言えるでしょう。
以上の情報を踏まえると、柴田七美の個展「のこるかげ」は、アートの新たな視覚体験を提供する重要なイベントであることがわかります。以下に、展覧会の主要な情報をまとめました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 展覧会名 | 柴田七美「のこるかげ」 |
| 会期 | 2025年6月3日(火)~6月23日(月) |
| 会場 | 京都 蔦屋書店 6F アートウォール |
| 入場 | 無料 |
| 販売開始日 | 2025年6月3日(火)10:00 |
このように、展覧会に関する詳細な情報を把握することで、来場の計画が立てやすくなります。アートの世界に触れ、新しい視点を得る機会として、ぜひ訪れてみることをお勧めします。