アスコット、2024年から始まる新プログラムでホスピタリティリーダーを育成

アスコットジャパン、新たなキャリアデベロップメント戦略を発表

The Ascott Limited（アスコット）は、2028年までに300軒超の新規施設を開業する計画を発表し、それに伴い人材育成の強化に向けた新たなプログラム「Ascott Accelerate（アスコット・アクセラレート）」を導入します。このプログラムは、高いポテンシャルを持つ人材をホスピタリティ業界のリーダーシップポジションへ迅速に育成することを目的としています。

また、全階層の従業員向けに、柔軟でアクセスしやすいデジタル学習プラットフォームもリリース予定です。これらの取り組みは、アスコットのグローバルな成長戦略を支える重要な要素となります。

新たな人材育成プログラム「Ascott Accelerate」

アスコット・アクセラレートは、ホスピタリティ業界におけるキャリアのあらゆる段階に対応した構造化されたプログラムです。このプログラムでは、エントリーレベルからレジデンスマネージャーやジェネラルマネージャーといった主要なリーダーシップポジションまでの支援を行います。

具体的には、次の3つの段階的なキャリアプログラムが用意されています：

• Aim（エイム）: マネジメントする立場としての役割を果たすために必要なリーダーシップスキルを養うプログラム。
• Advance（アドバンス）: 各部門の責任者としてリーダーシップを発揮するために必要なマネジメント能力を強化するプログラム。
• Aspire（アスパイア）: 厳選された実践的な学習を通じて、将来のレジデンスマネージャーやジェネラルマネージャーを育成し、急速に変化するホスピタリティ業界で成功するための柔軟性とリーダーシップスキルを身につけるプログラム。

アスコットグローバルアカデミー for エクセレンス（AGAX）

この人材育成プログラムは、2024年に設立される「アスコットグローバルアカデミー for エクセレンス（AGAX）」の一環です。AGAXは、アスコットが掲げるフィー関連収入約5,750億円達成に向けた重要な施策となります。

AGAXは、アスコットラーニングカウンシルが主導し、東南アジア及びEMEA地域の責任者が共同議長を務めます。これにより、アスコットは人材育成に関する取り組みを強化し、従業員の成長を支援します。

アスコットの成長戦略と業績

アスコットは、現在230都市を超える地域に990軒のプロパティを運営しており、そのうち約2/3が既に運営中です。2024年には、フィー関連収益で3年連続の記録を更新し、約3,944億円を達成しました。これは前年比12%の増加を示しています。

この業績は、利用可能客室当たりの収益（RevPAU）の6%増加と、新しく54のプロパティ、11,700室を開業したことが寄与しています。アスコットは、主要マーケットでの存在感を拡大・多様化するために、ブランド戦略を掲げています。

マレーシアでの展開と新たな取り組み

アスコットは、マレーシアで40軒を超えるプロパティを展開しており、その中にはサービスレジデンス、ホテル、リゾート、ソーシャルリビング、ブランドレジデンスが含まれます。特に、ペナンはアスコット・アクセラレートと新たなデジタル学習プラットフォームのローンチサイトとして選ばれ、アスコット・ラーニング・フェスティバルが発表されました。

これにより、マレーシアが同社の広範な成長戦略を支える役割を再確認しました。アスコットは、ホスピタリティ業界における人材育成に深くコミットし、従業員とともに成長するためのスキルと支援を提供し続けます。

アスコットのビジョンと今後の展望

アスコットのビジョンは、心に触れる体験を通じて、グローバルのあらゆる滞在や暮らしを豊かにするホスピタリティ企業となることです。このビジョンを実現するために、サービスレジデンスを超えた多様なポートフォリオを展開し、ゲストに多様な選択肢を提供しています。

今後、アスコットはグローバル展開を進める中で、2028年までに300軒以上の新規プロパティが開業する予定です。人材開発はアスコットにとって戦略の中核となり、今後も注力し続ける方針です。

まとめ

アスコットは、ホスピタリティ業界におけるリーダーシップを確立し、従業員の成長を支えるための新たな取り組みを展開しています。これにより、業界全体の発展に寄与することを目指しています。