2025年5月28日発表:Z世代と上司世代の仕事観ギャップ調査で明らかになった認識のズレと共通点

仕事観ギャップ調査

開催日:5月28日

仕事観ギャップ調査
若手世代と上司世代の仕事の考え方って具体的にどう違うの?
若手は必要最低限のコミュニケーションやマニュアル重視でライフスタイル優先。一方上司世代は積極的なコミュニケーションや自発的判断、成長重視で出世を目指す傾向があります。
上司世代は若手をどう思ってるの?
上司世代の約64%が若手のワークライフバランスやライフスタイルを尊重した働き方を望み、時代の変化を踏まえた手厚いフォローや配慮を心がけている姿勢が見られます。

調査の背景と目的

株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.』と金沢大学 金間研究室は、2025年5月28日に「Z世代と上司世代の仕事観ギャップ」に関する調査を実施しました。この調査は、20代の会社員457名と40代以上の会社員480名を対象に、職場でのコミュニケーション、仕事の進め方、ビジネスマナー、成長意識についての認識を探ることを目的としています。

調査結果は、世代間の仕事観におけるギャップを明らかにするものであり、特に若手世代と上司世代の間に存在する認識のズレに焦点を当てています。調査を通じて、約6割の項目にギャップが見られたことが報告されており、同時に世代を超えた共通認識も存在することが示されています。

Z世代と上司世代の仕事観ギャップに関する調査 画像 2

調査結果の概要

調査結果を統計学的手法で分析したところ、41項目のうち、若手世代と上司世代の間にギャップが生じている項目は24項目、共通認識を持つ項目は17項目であることが明らかになりました。

この調査は、以下のような重要なポイントを浮き彫りにしています:

  • 若手世代は「みんなで一緒に同じくらい」「周りに迷惑をかけたくない」という価値観を持っている。
  • 上司世代は若手を尊重する姿勢が見られ、時代への過剰適応も影響している。
  • 共通認識も多く存在し、世代間のギャップを埋めるためのコミュニケーションが必要である。
Z世代と上司世代の仕事観ギャップに関する調査 画像 3

仕事観ギャップの具体例

調査では、具体的にどのような項目にギャップがあるのかを明らかにしました。以下はその一部です:

項目 若手世代の意見 上司世代の意見
コミュニケーションの重要性 必要最低限のコミュニケーションで良い 積極的なコミュニケーションを重視
仕事の進め方 マニュアルに従うことが多い 自発的な判断を重視
成長意識 ライフスタイル優先で成長に興味が薄い 成長を重視し、出世を目指す

このように、若手世代と上司世代の間には明確な意見の違いが存在し、それが職場でのコミュニケーションや業務の進行に影響を与えていることが分かります。

Z世代と上司世代の仕事観ギャップに関する調査 画像 4

若手世代の働く価値観

若手世代の働く価値観については、特に「みんなで一緒に同じくらい」「周りに迷惑をかけたくない」という考えが強く見られました。調査によると、若手世代は集団の一部としての役割を重視し、目立つことを避ける傾向があります。

具体的には、以下のような意見が寄せられています:

  • 集団の一人として見られたく、目立ったり一人で注目されることは避けたい(28.4%)
  • 出世よりもライフスタイル優先で成長にも興味がない(26.9%)
  • 必要最低限のコミュニケーションしか取りたくない(24.1%)

これらの意見からは、若手世代が仕事よりもプライベートの充実を重視していることが伺えます。また、上司世代とのギャップも明確であり、若手世代は失敗を極力避けるべきだと考えています。

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上司世代の若手に対する姿勢

上司世代は、若手世代の意見を尊重する姿勢が強く見られます。調査によると、上司世代の64.4%が「個人のワークライフバランスやライフスタイルを尊重した働き方をさせたい」と回答しています。

具体的な意見としては、以下のようなものが挙げられます:

  • 「今はマナーを学ぶ機会にお金も時間もかけられない時代になってきている」
  • 「相手が不快になったり、自分が損しないような最低限のマナーができていればいい」

このように、上司世代は若手世代の意見を尊重しつつ、時代の変化を考慮した働き方を模索していることが分かります。

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調査の意義と今後の展望

今回の調査を通じて、Z世代の若手社員と上司世代の意識実態の比較が行われました。生まれ育った時代背景や社会に出た時の就業環境によって、働き方の当たり前や就労意識に違いが生じていることが明らかになりました。

今後、世代を問わず働きやすい環境を作るためには、若手世代と上司世代の双方からの理解と歩み寄りが求められます。特に、共通認識を基にしたコミュニケーションの強化が重要です。

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調査概要

この調査は、以下のような方法で実施されました:

  • 調査期間:2025年4月
  • 対象者:20代(若手世代)457名、40代以上(上司世代)480名
  • 調査方法:WEB調査および定性調査

具体的な調査結果や詳細なデータは、SHIBUYA109 lab.の公式ウェブサイトで確認できます。

調査項目 若手世代 上司世代
仕事観ギャップ 24項目 共通認識17項目
コミュニケーションの重要性 必要最低限 積極的
成長意識 ライフスタイル優先 成長重視

このように、調査を通じて得られた知見は、今後の職場環境の改善や世代間のコミュニケーション促進に寄与することが期待されます。

参考リンク: