2025年6月3日開始、彩雲堂の夏季限定羊羹『満天』が七夕に映える涼やかな和菓子として登場

夏の風物詩、彩雲堂の羊羹『満天』が販売開始

島根県松江市に本店を構える老舗和菓子店、株式会社彩雲堂が生み出す夏の羊羹『満天』が、2025年6月3日よりオンラインショップでの販売を開始します。直営店舗では、5月31日から先行販売が行われています。この『満天』は、職人が一棹ずつ夏の夜空を映し取った美しい和菓子であり、毎年多くの人々に親しまれています。

『満天』は、七夕の夜空をそのまま映したような、まるで一幅の絵画のような羊羹です。澄んだ夜空に星がきらめく情景を、職人の手仕事で丁寧に描いた“食べる夜空”として、涼しげな見た目と繊細な味わいが特徴です。この羊羹は、夏のひとときをやさしく彩る存在となっています。

『満天』の誕生の背景

『満天』の誕生は、ある職人が出張先から戻った夜、ふと見上げた夜空にインスピレーションを受けたことがきっかけです。その夜空には、都会では決して見ることのできない、澄んだ空気の中でひときわ輝く星々が広がっていました。この美しさに心を動かされた職人が、「この風景を和菓子で表現したい」と感じたことが、開発の始まりです。

当時、青色の食品は一般的ではなく、特に和菓子においては使用が敬遠されていましたが、職人は試作を重ね、2005年に夏季限定の羊羹『満天』として販売を開始しました。以来、多くのお客様にご好評をいただき、夏の定番商品として親しまれてきました。

職人のこだわりとデザイン

『満天』のデザインには、職人の深いこだわりが込められています。最初は星のきらめく銀河をイメージしていた白い模様も、次第に雲のような表現になりがちでした。職人の手作りであるため、描かれる空にはばらつきが生じていました。その後、鉄道会社とのコラボレーションをきっかけに、営業部と製造部が連携し、「夜空の美しさを和菓子で表現する」という原点の想いを再認識しました。

以降、デザインと味わいの改良に取り組み、20年の歳月をかけて現在の『満天』が完成しました。職人が特にこだわったのは、夜空に流れる雲の表現です。錦玉が固まりきらないわずかな時間の中で、白く流れるような雲を描き、立体的に見せる技法には、職人の深いこだわりが込められています。

『満天』の特徴と味わい

『満天』は、北海道産小豆を使用したなめらかなこし餡の羊羹と、寒天を青く色付けた錦玉羹を重ね、その上に金銀の星を散らして天の川を描いています。錦玉羹には、島根県・三瓶山の地層で長い歳月をかけて濾過された天然水「さひめの泉」を使用しており、まろやかな口当たりをもたらします。この水は、地下70メートルから汲み上げられ、シリカを多く含むため、清らかさを引き立てます。

冷やしていただくと、ひんやりとした涼味が際立ちます。お好みの大きさに切って楽しむことができるため、七夕の時期に食卓を彩る夏の和菓子として最適です。透明感のある甘さと、シリカを含む天然水のやさしさが融合した『満天』は、美しさを味わう和菓子として、多くの人々に愛されています。

商品情報と販売について

『満天』の詳細な商品情報は以下の通りです。

彩雲堂は、2024年に創業150年を迎える和菓子店で、代表銘菓「若草」など、数々の銘菓や季節の生菓子、洋菓子素材を取り入れた和菓子も販売しています。また、職人の技術研鑽にも力を入れており、全国和菓子協会が主催する「選・和菓子職」の合格者や「現代の名工」も輩出しています。

まとめ

彩雲堂の夏季限定羊羹『満天』は、職人の手仕事によって生み出された美しい和菓子であり、夏の夜空をテーマにした作品です。販売は直営店舗とオンラインショップで行われ、七夕の時期にぴったりの涼しげなスイーツとして、多くの人々に楽しんでいただけることでしょう。以下に、今回の内容をまとめます。

このように、『満天』は職人の技術と美しさを融合させた和菓子であり、夏の風物詩として多くの人々に愛されています。ぜひ、この機会に味わってみてはいかがでしょうか。