2025年6月6日発表 茅台が大阪万博で百年の歴史を刻む記念酒「書簡長巻」を披露
ベストカレンダー編集部
2025年6月6日 12:31
茅台大阪万博記念酒発表
開催日:6月6日
中国の名酒・茅台、大阪万博で「書簡長巻」記念酒を発表
2025年6月6日、貴州茅台酒進出口有限責任公司が発表した内容によると、中国の名酒・茅台(マオタイ)が大阪・関西万博において「書簡長巻」記念酒を発表しました。この記念酒は、茅台が万博の歴史において果たしてきた重要な役割を象徴するものです。茅台は、1915年のパナマ万国博覧会から始まり、2010年の上海万博を経て、2025年の大阪万博に至るまで、百年にわたる万博の旅を歩んできました。
茅台は、万博において東洋文明の深い刻印を残してきた名酒として知られています。特に、1915年のパナマ万国博覧会では、その独特の香り(醤香)で世界を驚かせ、世界三大蒸留酒の一つとして名を馳せました。2010年の上海万博では、唯一の高級白酒スポンサーとして歴史的意義を持つ記念酒を発表し、今回の2025年大阪・関西万博でもその伝統を引き継いでいます。
「山海共賞」における深い価値観の共鳴
6月5日に行われた「茅台テーマデー」では、「大阪2025:茅台、世界との110年」というテーマが掲げられ、会場はまるで歴史の絵巻のように多様な表現で時空をつなぎました。ホログラム映像には赤水河流域の雲霧が漂い、無形文化遺産の継承者が古来の醸造技術を実演しました。特に、中国国家級無形文化遺産のトン族大歌が幕開けを飾り、その美しい調べは自然のままに会場に響き渡りました。
中国パビリオン内には、全長13メートルの巨大なLEDスクリーンが設置され、茅台の産地が持つ自然環境と千年にわたる醸造技術が映し出されました。このスクリーンの手前には、「1915年」、「2010年」、「2025年」の三つの展示ケースが配置され、これらは「茅台110年の万博の旅」という壮大な物語を語りかけています。
記念酒のデザインとその思想
2025年大阪万博で発表された茅台の記念酒は、「百年の万博、香りが世界へ」というお題が付けられています。このお題は、茅台が過去の万博において築いてきた歴史を見事に結びつけたものです。記念酒のデザインには、「人と自然は命の共同体」という思想が込められており、瓶の胴体部分には篆書で書かれた『論語』が刻まれています。また、瓶の蓋のデザインは、大阪万博中国パビリオンから着想を得ています。
記念酒のギフトボックスにはタイムラインのデザインが施され、回転可能な「書簡」モデルが組み込まれています。これにより、茅台と万博との百年にわたる歴史が浮かび上がります。さらに、この記念酒は山水を模した金属製の台座を通じて、「天人合一」という思想をも伝えています。
文化の伝播と茅台の国際化
今回の万博において、茅台は「グリーン、サステナブル、多文化共生」というESG思想を基に、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に中国の視点を加えています。赤水河流域の生態系保護の知恵と大阪湾の環境保全の理念が交わり、伝統産業が現代文明の理念を実践する様子が示されています。これは茅台の「天人共醸」という哲学の現代的な解釈であり、中国の知恵をサスティナブルなグローバル発展に応用した具体的な事例です。
さらに、茅台は「茅台ナイト」という国際歓迎晩餐会を開催し、上海の思南公館にある茅台体験スペースとライブ中継で結ばれました。この晩餐会では、1915年に茅台が世界へと歩み出した原点を共に称え、文化を媒体として中華文化を広める活動が行われました。
まとめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年6月6日 |
| 記念酒のテーマ | 百年の万博、香りが世界へ |
| 展示ケースの内容 | 1915年、2010年、2025年の万博に関連する展示 |
| デザイン思想 | 人と自然は命の共同体 |
| ESG思想 | グリーン、サステナブル、多文化共生 |
茅台の発表は、万博を通じて中国文化の深い価値観を伝える重要な機会となりました。記念酒のデザインやテーマには、歴史的な意味や未来を見据えた価値観が反映されており、茅台はそのブランドの本質を更新し続けています。今回の万博を通じて、茅台がどのように国際化を進めているか、またその文化の伝播の歴史がどのように進化しているかを知ることができます。