2025年6月10日開始、サークレイスらがAI活用とガバナンスを包括支援する新サービスを提供
ベストカレンダー編集部
2025年6月10日 18:49
AI支援サービス開始
開催日:6月10日
サークレイス、アオラナウ、Synthesyが新たなAI支援サービスを開始
サークレイス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長兼社長:佐藤 スコット)は、連結子会社のアオラナウ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:我妻智之)および出資先のSynthesy株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:松崎 真樹)と共に、企業のAI活用を戦略から実装、運用、ガバナンス認証まで包括的に支援する新サービスの提供を開始することを発表しました。この新サービスは、企業がAIを効果的に活用し、同時にガバナンスを確立するための重要な一歩となります。
新サービス提供の背景
近年、AI技術の進化に伴い、企業のAI活用はPoC(概念実証)から本格的な実装フェーズへと移行しています。しかし、AI技術の導入に際しては以下のような課題が浮き彫りになっています。
- 戦略と現場の断絶:経営層のAI構想が現場の業務プロセスに落とし込まれていない。
- PoC止まりのプロジェクト:技術検証にとどまり、本番運用に至らないケースが多い。
- AIガバナンスの未整備:リスク管理、説明責任、倫理体制が整っていない。
- 生成AIの急速な普及:導入が先行し、運用ルールや管理体制が追いついていない。
欧米ではAIの社会的リスクに対応するための制度化が進んでおり、特にEUでは世界初の包括的なAI規制「AI Act」が導入されつつあります。このような流れを受け、日本政府も2024年4月に「AI事業者ガイドライン」を発表し、企業に対して説明責任やリスク管理の強化を求めています。これにより、信頼性あるAI活用の証明は、単なる倫理的課題ではなく、経営において重要な課題となっています。
提供サービスの概要
サークレイス、アオラナウ、シンセシーの3社は、各社が培ったAI技術に関する豊富な知見を活かし、以下のサービスを共同で提供します。
- AIプロジェクトの伴走支援・実装
業務課題の可視化からAI活用構想の策定、現場への実装、運用支援までを一貫して提供します。現場定着を見据えた伴走型支援で、実効性あるAI導入を実現します。 - AIリスク特定・ガバナンス構築支援
AI活用に伴うリスクを洗い出し、体制整備やルール策定、教育を通じて組織への浸透を支援します。倫理、法令、内部統制の観点から、実行可能なガバナンス体制を構築します。 - AIガバナンスアセスメント・認証
クライアント企業のAI運用状況を監査し、有効性の評価と改善を支援します。将来的には、第三者認証機関としてのAIガバナンス認証サービスの提供も予定しています。
今後の展望と目標
今後、AI活用とガバナンス体制の両立支援を通じて、企業の変革と信頼構築に貢献していく方針です。初年度の目標として、提案件数20件、生成AI PoCから全社DX支援への展開を5件、AIガバナンス領域での認知拡大による新規リード100件の獲得を目指します。
また、AIガバナンスの整備を通じて、不祥事の未然防止や社会的信頼の維持、各国規制への対応、倫理原則の遵守によるリスク低減、罰金・訴訟・事業中断といった経済的損失の抑制を支援することも重要な目標です。
さらに、明確なAI活用指針を設定することで、従業員が安心して取り組める環境を整備し、エンゲージメントの向上を促進します。これにより、企業はAI導入への不安を払拭し、より迅速かつ大胆なイノベーションを実現できるでしょう。
サークレイス、アオラナウ、Synthesyの概要
サークレイスは2012年に設立され、デジタルトランスフォーメーション(DX)やカスタマーサクセスの実現を目指し、革新的かつ実効性のあるソリューションを提供している企業です。具体的な事業内容は以下の通りです。
- DXに関するコンサルティング
- ICTを活用した業務改善に関するコンサルティング
- 自社SaaS製品(AGAVE)の開発、販売
- 主要クラウドソリューションの導入における設計から開発、定着化、保守・運用サポートまでのワンストップサービス
アオラナウはServiceNowに関する導入のコンサルティング、開発、構築、運用保守、人材育成に至るまで一貫してサポートを行っています。SynthesyはAIを活用し、企業や組織の変革および有事・危機からの回復・定常化までを支援するコンサルティング会社です。
まとめ
| サービス | 内容 |
|---|---|
| AIプロジェクトの伴走支援・実装 | 業務課題の可視化から実装、運用支援までを提供 |
| AIリスク特定・ガバナンス構築支援 | リスクを洗い出し、ガバナンス体制を構築 |
| AIガバナンスアセスメント・認証 | AI運用状況の監査と改善支援 |
サークレイス、アオラナウ、Synthesyの3社は、企業が「成果を生むAI活用」と「安心して使えるガバナンス体制」の両立を実現できる社会の構築を目指しています。これにより、企業はAI技術を効果的に活用し、持続可能な成長を図ることが期待されます。
参考リンク: