2025年6月13日 ホシザキが米国食品ショーケース大手を買収へ
ベストカレンダー編集部
2025年6月13日 10:25
ホシザキ米国買収契約
開催日:6月13日
ホシザキ株式会社、米国の食品ショーケースメーカーを買収へ
ホシザキ株式会社(本社:愛知県豊明市、代表取締役社長:小林靖浩)は、2025年6月13日(日本時間)に、アメリカ合衆国の大手食品ショーケースメーカーであるStructural Concepts Corporation(以下、SC)の買収を目的とした合併契約を締結したことを発表しました。この買収は、ホシザキの製品ラインナップを大幅に拡充し、米国での競争力を強化することを目指しています。
本買収のクロージングは、規制当局の承認を前提として2025年7月末ごろを予定しています。これにより、ホシザキは米国市場におけるプレゼンスをさらに強化し、業界における地位を確立することが期待されています。
Structural Concepts Corporationの概要
SCは、米国ミシガン州ノートン・ショアーズに本社を置く食品ショーケースメーカーです。1972年の創立以来、SCは高品質な食品陳列用ショーケースの開発・生産を行い、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、カフェ、レストランなど、幅広い業種のお客様に製品を提供しています。
SCの主な製品には、冷凍、冷蔵、温蔵などの食品陳列用ショーケースが含まれます。自社製造による高い収益性を誇り、特にフードサービスやスーパーマーケット市場においては、今後も継続的な成長が見込まれています。
SCの技術力と製品の特徴
SCは、製品の米国内自社製造、生産設備の自動化・合理化、部品の直接取引により高い収益性を上げています。全ての製品の自然冷媒化を完了させ、次世代自動販売機の開発・販売を行っていることからも、サステナビリティやイノベーションにおいて業界をリードしていることが伺えます。
SCの製品は、以下のような特徴を持っています:
- 高品質な冷凍・冷蔵ショーケース
- 温蔵機能を持つ食品陳列ショーケース
- 最先端の自動精算技術を搭載した次世代自動販売機
ホシザキの米国市場における戦略
ホシザキは、米国内で製氷機、業務用冷蔵庫、飲料ディスペンサー、業務用食器洗浄機などを展開しており、これらの製品を通じて米国市場での競争力を高めています。SCの買収により、ホシザキグループの米国地域における商品ラインナップが大幅に拡充されることが期待されています。
具体的には、コンビニエンスストアなどの新たな販売チャネルを開拓し、共同購入やサービスネットワークの共有を通じてシナジー効果を発揮することが見込まれています。これにより、顧客へのサービス向上とコスト削減を実現し、競争力を一層強化することが可能となります。
買収スキームの詳細
今回の買収は、ホシザキの連結子会社であるHOSHIZAKI USA HOLDINGS INC.(以下、HAHD)を通じて行われます。HAHDは、SCの親会社であるSC Holding Corp.を買収するために設立した買収用子会社Alliance Acquisition I, Inc.(以下、SPC)との逆三角合併方式を採用しています。
具体的な買収スキームは以下の通りです:
- SPCが存続会社であるSCHDに吸収合併される。
- HAHDはSCHDの株主に現金を支払い、SCHDの発行済み株式は全て消去される。
- HAHDが保有する全てのSPCの株式は、存続会社であるSCHDの普通株式に変換される。
- これによりHAHDはSCHDの発行済み株式の100%を取得し、SCHDおよびSCはHAHDの完全子会社となる。
SCの企業情報
SCは、以下のような企業情報を持っています:
| 会社名 | Structural Concepts Corporation |
|---|---|
| 所在地 | アメリカ合衆国ミシガン州ノートン・ショアーズ |
| 設立年 | 1972年 |
| 事業内容 | 小型・中型ショーケースの製造販売 |
| 主な顧客 | レストラン、カフェ、スーパーマーケットなど |
| 代表者 | CEO ジョー・モッカス(Joe Mockus) |
| 売上高 | 158.9百万ドル(約238億円) (2024年度) |
| 社員数 | 496名(2024年12月末現在) |
| 工場 | 2工場(いずれもミシガン州) |
SCは、50年以上にわたり業界において革新的なソリューションを提供し続けており、今後もその成長が期待されます。ホシザキの買収により、SCの持つ技術力と製品がホシザキの製品ラインに加わることで、さらなる競争力の向上が見込まれます。
今回の買収は、ホシザキが米国市場においてさらなる成長を遂げるための重要なステップであり、業界全体においても注目される動きとなるでしょう。
参考リンク: