6/12開催フィンランド・ナショナルデーで体感する幸福と文化
ベストカレンダー編集部
2025年6月13日 10:37
フィンランド・ナショナルデー
開催日:6月12日

大阪・関西万博 北欧パビリオンの「フィンランド・ナショナルデー」
2025年6月12日、北欧パビリオンにおいてフィンランドのナショナルデー「フィンランド・ナショナルデー」が開催されました。このイベントは、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧5か国が共同で出展する北欧パビリオンの一環として行われ、多くの来場者が集まりました。
今回のナショナルデーは「Happiness Day of Finland(フィンランドの幸せの1日)」をテーマに、フィンランドの持続可能なライフスタイルや文化を体験できる多彩なプログラムが用意されました。大統領夫妻を迎え、フィンランドの魅力が存分に発揮される一日となりました。

公式オープニングセレモニーの詳細
午前11時からは、ナショナルデーホール「レイガーデン」にて公式オープニングセレモニーが開催されました。アレクサンデル・ストゥッブ大統領と夫人のスザンヌ・イネス=ストゥッブ氏が登壇し、フィンランドの幸福度についてのメッセージを伝えました。大統領は「フィンランド式の幸福のレシピは<平等>、<信頼>、そして<人生の意義>である」と語り、幸福の本質について深い洞察を示しました。
さらに、日本政府代表として伊東良孝国務大臣が祝辞を述べ、両国の友好関係の重要性を強調しました。セレモニーの中で、フィンランドの人気キャラクターであるムーミンも登場し、会場の雰囲気を和ませました。

アーティストのパフォーマンス
セレモニーのハイライトとして、フィンランドのアカペラグループTuuletar(トゥーレタル)がパフォーマンスを披露し、続いてユーロビジョン2023で話題を呼んだアーティスト「Käärijä(カーリヤ)」が登場。彼のエネルギッシュなパフォーマンスに会場は熱気に包まれ、来場者たちがフィンランドの文化に対する理解を深める機会となりました。

サステナブル・ライフスタイルに関するセミナー
午後には、北欧パビリオン内で「サステナブル・ライフスタイル – 北欧スタイル」をテーマにしたセミナーが開催されました。このセミナーでは、フィンランドおよび日本のファッション・テキスタイル業界のリーダーたちが登壇し、持続可能な未来に向けた取り組みについて議論を交わしました。
フィンランドの外国貿易・開発大臣、ヴィッレ・タヴィオ氏は「私たちの繊維産業には多くのサステナブルなイノベーションがあります」と述べ、フィンランドのファッション業界が環境に配慮した素材やデザインを採用していることを強調しました。

セミナーの内容と参加者の反応
セミナーには企業経営者や研究者など多くの視点が集まり、フィンランドと日本が共有するサステイナビリティの価値観について再確認する貴重な場となりました。参加者は、ファッションが美しさと機能性、責任を兼ね備えるべきであるというメッセージに感銘を受けました。

日本館と北欧パビリオンの訪問
ストゥッブ大統領夫妻は、日本館を訪問した後、北欧パビリオンに到着。フィンランドを始めとする北欧5カ国の政府代表やムーミンが大統領をお出迎えしました。展示エリアでは、ガイドが展示内容をフィンランド語と英語で説明し、和やかな雰囲気が広がりました。
大統領夫妻は、フィンランドの文化を体感するプログラムに参加し、来場者との交流を楽しみました。この瞬間は、会場全体が一体感に包まれる貴重なひとときとなりました。

一般来場者向けのプログラム
イベント当日には、一般来場者向けにもフィンランドの文化を体験できるプログラムが展開されました。サンタクロース財団公認の“本物のサンタクロース”が来日し、多くの来場者が記念撮影や交流を楽しみました。サンタの優しい笑顔に、会場には多くの笑顔が溢れました。
また、フィンランドの文化の象徴であるサウナも登場し、最新型のアウトドアサウナ「Kirami FinVision® Zero」が展示されました。フィンランドはサウナ文化が根付いており、540万人の人口に対して約330万基ものサウナが存在しています。

サウナ文化の重要性
フィンランドのサウナ文化は、日常生活に深く根付いており、来場者たちはその魅力を体感しました。「Kirami FinVision® Zero」は、サステナブルでスタイリッシュなデザインが特徴で、多くの来場者がその外観に魅了されました。

夜の部:スペシャルステージ「Party Like a Finn」
夜には「Party Like a Finn(フィンランド人のようにパーティーしよう)」というスペシャルステージが開催され、ロック音楽と北欧ファッションが融合したショーが展開されました。前半では「都市型ウェルビーイング」「ユニーク・クラシックス」「環境に優しい新しい挑戦」という3つのテーマで、フィンランドのライフスタイルとファッションブランドによるランウェイショーが行われました。
各ブランドの衣装を身にまとったモデルたちが、Tuuletarのパフォーマンスをバックに登場し、フィンランドらしい斬新な演出が会場を盛り上げました。後半には、再びKäärijäが登場し、観客全員がフィンランド流のパーティーを体感する圧巻のフィナーレを迎えました。

フィンランドの幸福と文化の伝達
ニタ・ピルカマ(北欧パビリオン・フィンランド政府代表)は、「この日を通じて、フィンランドが大切にする“幸福”の本質や、その背景にある社会的価値が、日本の皆様に届くことを願ってやみません」とコメントしました。北欧パビリオンにおける5か国それぞれのナショナルデーは一区切りを迎えましたが、今後も北欧の取り組みを紹介するイベントが続くことが期待されます。

イベントのまとめ
内容 | 詳細 |
---|---|
開催日 | 2025年6月12日 |
テーマ | Happiness Day of Finland |
オープニングセレモニー | ストゥッブ大統領夫妻が登壇 |
セミナー | サステナブル・ライフスタイルに関するパネルディスカッション |
一般来場者向けプログラム | サンタクロースやサウナの体験 |
夜のスペシャルステージ | ロック音楽とファッションの融合ショー |
このように、フィンランド・ナショナルデーはフィンランドの文化や価値観を伝える重要な機会となりました。北欧パビリオンでは、今後も持続可能な未来に向けた取り組みを続けていく予定です。
参考リンク: