6月13日発表 米ぬか由来フィチン酸の美容効果に新知見

米ぬかフィチン酸研究成果

開催日:6月13日

米ぬかフィチン酸研究成果
米ぬか由来のフィチン酸って肌にどんな効果があるの?
米ぬか由来のフィチン酸は、色素沈着の改善や肌の弾力アップ、しわの減少、キメの整えなど肌悩みを多方面で改善する効果が確認されています。
築野グループは米ぬかをどう活用しているの?
築野グループは米ぬかからこめ油製造、化粧品や医療品のファインケミカル事業、廃食用油のリサイクルを含むオレオケミカル事業の3つの分野で高度に活用しています。

米ぬか由来フィチン酸の美容機能性が学術誌に掲載

築野食品工業株式会社が発表した研究成果が、学術誌「応用薬理」に掲載されました。この研究では、米ぬかから抽出したフィチン酸の美容機能性について調査されており、色素沈着の改善や肌の弾力、しわの改善に関する新たな知見が得られています。

築野グループ株式会社(本社:和歌山県伊都郡、代表取締役社長:築野富美)は、米糠に含まれるフィチン酸の機能性解明を目指して研究を進めてきました。これにより、健康・美容分野での新たな可能性が示されることとなりました。

米ぬか由来フィチン酸の美容機能性が学術誌に掲載!色素沈着改善、弾力やしわの改善への新たな知見 画像 2

フィチン酸の美容効果

今回の研究では、米糠由来の機能性成分「フィチン酸」を0.5%配合したクリームを使用し、健常女性を対象にしたプラセボ対照単盲検試験が実施されました。被験者には、片方の顔にフィチン酸配合クリーム、もう片方にプラセボクリームをそれぞれ1日2回、12週間塗布してもらいました。

その結果、フィチン酸配合クリームを塗布した部位では、以下のような改善が見られました:

  • メラニン指数の改善
  • 肌の弾力性の向上
  • しわの減少
  • キメの改善

さらに、皮膚状態に関するアンケート調査では、シミやくすみ、油っぽさ、肌の健康さにおいてもフィチン酸配合クリーム塗布部位での改善効果が確認されました。

これまでフィチン酸は主に天然のキレート剤として利用されてきましたが、本研究によりフィチン酸の色素沈着改善効果や、弾力、しわ、キメなどの肌悩みを改善する効果が明らかになり、フィチン酸の美容効果に関する新たな知見が示されました。

米ぬか由来フィチン酸の美容機能性が学術誌に掲載!色素沈着改善、弾力やしわの改善への新たな知見 画像 3

米ぬかの高度有効利用

築野グループ株式会社は、米ぬかの成分に着目し、長年にわたり研究を行ってきました。精米時に発生する米ぬかを起点に、以下の3つの事業を展開しています:

  1. こめ油製造事業
  2. ファインケミカル事業
  3. オレオケミカル事業

こめ油だけでなく、非可食部や副産物も100%活用し、食品、化学、医療、化粧品などの幅広い分野への高度有効利用を推進しています。また、オレオケミカル技術を駆使して「廃食用油」のリサイクルも行っています。

築野グループは、国内の資源を活用することで、地球、生産者、消費者の良い循環の実現を目指しています。

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築野グループの事業概要

築野グループ株式会社は、古来より健康と美のシンボルとして親しまれてきた米ぬかの高度有効利用を推進しています。具体的には、以下の3つの事業を展開しています:

  • こめ油製造事業:米ぬかから抽出した油を製造し、様々な食品に利用。
  • ファインケミカル事業:米ぬか由来の成分を用いた化粧品や医療品の製造。
  • オレオケミカル事業:廃食用油のリサイクルを行い、環境に配慮した製品を提供。

築野グループは、設立から約70年にわたり、米ぬかの有効利用に努めてきました。今後も、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けていく方針です。

まとめ

米ぬか由来のフィチン酸の美容機能性に関する研究成果が学術誌に掲載され、色素沈着や肌の弾力、しわの改善に新たな知見が得られました。築野グループは、米ぬかの高度有効利用を進め、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けています。

研究成果 詳細
フィチン酸の美容効果 色素沈着改善、弾力、しわ、キメの改善が確認される。
試験方法 健常女性を対象に12週間のプラセボ対照単盲検試験を実施。
築野グループの事業 こめ油製造、ファインケミカル、オレオケミカルの3事業を展開。

本記事では、米ぬか由来フィチン酸の研究成果と築野グループの取り組みについて詳しく紹介しました。これにより、米ぬかの持つ可能性とその利用方法についての理解が深まることが期待されます。