2025年6月16日開催・Kura Masterコンクールで日本酒と日本ワインの受賞酒発表

フランスにおける日本酒の新たな祭典「Kura Masterコンクール2025」

2025年6月16日、フランス・パリで初開催となった日本ワインコンクールと本格焼酎・泡盛コンクールの結果が発表されました。このイベントは、日本の伝統的な酒類の魅力をフランスを通じて世界に広めることを目的としています。主催者であるKura Master運営委員会は、これまで日本酒や梅酒のコンクールを行ってきましたが、今年から新たに日本ワインのコンクールも加わりました。

本格焼酎・泡盛コンクールでは、全8部門162銘柄の中から金賞、プラチナ賞が授与され、さらに選ばれた28銘柄の中から優秀賞17銘柄が選出されました。審査部門は、芋、米、麦、黒糖、泡盛、バラエティー、樽貯蔵、プレステージ コウジ スピリッツの8部門に分かれています。

本格焼酎・泡盛コンクールの受賞結果

本格焼酎・泡盛コンクールの審査委員長であるクリストフ・ダヴォワンヌ氏は、今回のコンクールが単なる競争の場ではなく、文化の出会いの場であると強調しました。彼は、各銘柄が持つ豊かで繊細な香りやテクスチャー、そしてそれぞれの物語が詰まっていることを評価しました。

以下は、本格焼酎・泡盛コンクールで選ばれた「審査員賞」受賞酒のリストです。

• 芋部門: 鹿児島県：有限会社大山甚七商店「山大一 Matured えい紫 2016」
• 米部門: 熊本県：合名会社豊永酒造「常圧豊永蔵35度」
• 麦部門: 愛媛県：株式会社媛囃子「宝泉坊」
• 黒糖部門: 鹿児島県：奄美大島酒造株式会社「浜千鳥乃詩 ゴールド」
• 泡盛部門: 沖縄県：株式会社 松藤「赤の松藤」
• バラエティー部門: 青森県：八戸酒造株式会社「湊蒸留所 りんごスピリッツ」
• 樽貯蔵部門: 宮崎県：株式会社酒蔵王手門「とらふぐ珍魚」
• プレステージ コウジ スピリッツ部門: 福岡県：株式会社篠崎「朝倉」

日本ワインコンクールの受賞結果

今年初めて開催された日本ワインコンクールでは、甲州部門のみでエントリーされた31銘柄から金賞、プラチナ賞が選出され、さらに決勝に進んだ5銘柄の中から優秀賞3銘柄が選ばれました。最優秀賞である「審査員賞」は、山梨県の本坊酒造株式会社が製造した「シャトーマルス 甲州ヴェルディーニョ 2024」が受賞しました。

日本ワインコンクールの審査委員長であるパズ・レヴィンソン氏は、甲州ワインのフレッシュで魅力的な香りが印象的であったと述べ、特にその品質と純粋さが審査員たちを惹きつけた理由だと語りました。

授賞式の概要と今後の展望

授賞式は2025年9月24日（水）に在フランス日本国大使公邸で行われる予定です。この式典では、本格焼酎・泡盛コンクールの「審査員賞」に選出された出品酒の中から、クリストフ・ダヴォワンヌ氏が選出した「プレジデント賞」1銘柄が発表されます。

今後のKura Masterでは、日本各地の様々な品種や地域の多様性に目を向け、さらなる部門の新設を予定しています。日本ワインの個性と可能性を広めるために、フランスのソムリエやワイン業界のプロフェッショナルに向けた取り組みが続けられます。

受賞酒のまとめ

今回のKura Masterコンクールは、日本の酒類の魅力をフランスから世界へ広める重要なステップとなりました。これからも日本の酒文化が国際的に認知され、さらなる発展を遂げることが期待されます。