6月16日始動「ValorAI」でゲームに生成AI革命をもたらす
ベストカレンダー編集部
2025年6月16日 10:06
ValorAI生成AI革命
開催日:6月16日
「ValorAI」でゲームに生成AI革命
Defios株式会社は、2025年6月16日09時00分に、元カプコンモバイル社長の世古学氏をアドバイザーとして迎え入れたことを発表しました。この発表は、同社が開発する生成AIを活用したゲーム体験の進化を目指すものであり、特に「ValorAI」という新しいミドルウェアの導入に大きな期待が寄せられています。
世古氏は、モバイルゲームの分野で数々の成功を収めてきた実績を持ち、AIとゲームの融合が今後の世界的な潮流になると確信しています。彼は、ValorAIが日本発の技術でグローバルなゲーム体験を進化させる起点となることを期待しています。
世古学氏のプロフィールと業績
世古学氏は、松下電器産業(現パナソニック)でシステムエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、その後、カプコンのカナダ子会社でモバイルコンテンツ開発のリーダーとして活躍しました。彼は、2010年に「Smurfs’ Village」をリリースし、これが世界初のフリーミアムモデルによるモバイルゲームとして、64か国でApp Storeの売上1位を達成するなど、数々のヒット作を生み出しました。
その後も、北米や日本、英国、タイなどでヒット商品を生み出し、eSportsなどのプロジェクトでも成功を収めてきました。2021年にはAmazon Web Servicesに転身し、2022年3月には株式会社Kazenojidaiを設立しました。
Defios株式会社のビジョンとValorAIの特徴
Defios株式会社の代表取締役CEO、近藤鯛貴氏は、世古氏をアドバイザーに迎えることができたことを嬉しく思うと述べています。ValorAIは、生成AIをゲーム内に低コストで組み込むことができるミドルウェアであり、エッジAI技術を最大限に活用することで、生成AIアプリの課題であるAPIコストを大幅に削減します。
ValorAIの特徴として、以下の点が挙げられます。
- ノーコードでAI NPCやAIシステムを開発可能
- UnityやUnreal Engineなどの主要ゲームエンジンに対応
- 高速に動作する推論ランタイムを搭載し、ローカルLLMにも対応
- 直感的なUIでノードを接続し、AIの挙動を制御可能
現在、ValorAIはα版を公開しており、利用申請も受け付けています。ノーコード開発ツールのような直感的なUIを通じて、開発者はAIの挙動を簡単に制御することができます。各ノードには、通常のチャットAIに加え、感情分析や質問分類、RAG(Retrieval-Augmented Generation)などの機能が備わっています。
新しいゲーム体験の創出
Defiosでは、世古氏のアドバイスを受けながら、カジュアルホラーゲームの開発も進めています。このゲームは、AIを活用した全く新しいホラー体験を提供することを目指しており、世古氏の豊富な経験が大いに活かされることでしょう。
世古氏のコメントによると、生成AIのゲーム活用はNPCのAI化にとどまらず、多様な新しい「遊び」を創出できるポテンシャルを秘めているとされています。これにより、世界中のクリエイターがAIを活用して新しい遊びを自由に探求できる環境が構築されることが期待されています。
Defios株式会社の基本情報
Defios株式会社は、エッジAIの実現を得意とする企業であり、ソフトウェアの高速化技術を強みとしています。企業理念として「技術は人々が使うことによって初めて価値が生まれる」という考えを掲げ、先端技術の実運用化の障壁を解消し、より多くの人々に活用機会を提供することを目指しています。
以下は、Defios株式会社の基本情報です。
| 会社名 | Defios株式会社 |
|---|---|
| 代表取締役 | 近藤鯛貴、竹田大将 |
| 設立 | 2021年6月2日 |
| 所在地 |
|
Defios株式会社は、これからのゲーム業界において、生成AIを駆使した新しい体験を提供することを目指しています。今後の展開に注目が集まります。
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