6月17日締結 静岡市とヒューマンアカデミーがデジタル人材育成で連携

総合学園ヒューマンアカデミー静岡校と静岡市の連携協定

2025年6月17日、教育事業を展開するヒューマンアカデミー株式会社が運営する総合学園ヒューマンアカデミー静岡校は、静岡市との間で「デジタルを活用した人づくり及び新たな産業の集積に関する連携協定」を締結しました。この協定は、地域のデジタル人材を育成し、新たな産業を集積することを目的としています。

本協定の締結により、静岡市におけるデジタルエンターテインメント関連企業の集積を2030年度までに目指すことが掲げられています。これにより、地域の若者の人口流出を抑制し、地域活性化に貢献することが期待されています。

背景と地域の課題

静岡市は2005年に全国で14番目の政令指定都市となりましたが、近年は人口減少が深刻な社会課題となっています。5年前には人口70万人を割り込み、20ある政令指定都市の中で最下位に沈む結果となっています。現在のままでは2050年には人口が50万人以下になると予測されています。

このような状況において、静岡市にはデザインやデジタル関連の大学・専門スクールが存在するものの、卒業後約4割の学生が首都圏などへ流出しているのが現実です。それに対して、首都圏の企業からは地方進出の需要が高まっています。これらの課題を解決するために、ヒューマンアカデミーは静岡市と協力し、デジタル人材育成や新たな産業の創出に取り組むこととなりました。

協定の概要と具体的な取り組み

本協定では、静岡市内でのデジタルエンターテインメント産業の集積を推進するため、特に若者の人材育成に焦点を当てています。具体的な取り組みとして、以下の内容が挙げられます。

• デジタル人材育成プログラムの提供：ヒューマンアカデミーの40年の教育実績を活かし、未来型デジタルクリエイターの育成を支援します。職種としては、ゲームプログラマー、ゲームCGデザイナー、イラストレーター、動画クリエイター、システムエンジニアなどが含まれます。
• 業界最先端の教育：デジタル関連技術の習得に向け、業界最先端の教育を実施し、最新のデジタルエンターテインメント産業の動向を静岡市と共有します。

主なカレッジと専門分野

総合学園ヒューマンアカデミー静岡校では、様々な専門分野に特化したカレッジが設置されています。以下はその一部です。

ヒューマンアカデミーの教育理念

総合学園ヒューマンアカデミーは、全国23校舎のネットワークを活かし、ゲーム、マンガ・イラスト、動画クリエイター、ITなど、さまざまな分野で「なりたい自分になる」夢を実現しています。教育のスタイルは全日制から夜間週末講座まで多岐にわたり、常に業界の最先端を意識した内容となっています。

また、現役プロを講師に招聘し、実践的なスキルの育成を重視しています。企業との連携プロジェクトや長期インターンシップ、各種コンペへの参加も積極的に推奨されており、学生は実際の業界での経験を積むことができます。

ヒューマンアカデミーの取り組み

ヒューマンアカデミーは、学びの面白さを提供する「Edutainment Company」として、1985年の創設以来、800以上の講座を編成し、あらゆるライフステージにおけるSTEAM教育やリスキリング、学び直しを支援しています。さらに、独自の「ヒューマンアカデミーGIGAスクール構想」を推進し、学習支援プラットフォーム「assist」を開発しました。

このプラットフォームでは、SELFingサポートカウンセラーと講師が個別に学習目的や目標に応じた進捗管理や相談を行い、学生の学びをサポートします。

ヒューマングループのビジョン

ヒューマングループは教育事業を中核に、人材、介護、保育、IT、美容、スポーツなど多岐にわたる事業を展開しています。2025年4月には創業40周年を迎え、「為世為人（いせいいじん）」という経営理念のもと、各事業の強みを生かし、連携してシナジーを最大限に発揮する独自のビジネスモデルを構築しています。

国内330拠点以上、海外5カ国6法人のネットワークを通じて、質の高いサービスを提供し続けています。また、ヒューマンホールディングスは日本リスキリングコンソーシアムの後援パートナーとしても活動しています。

まとめ

今回の総合学園ヒューマンアカデミー静岡校と静岡市の連携協定により、デジタル人材の育成と新たな産業の集積が期待されています。静岡市の人口減少という課題に対して、教育事業40年の実績を持つヒューマンアカデミーがどのように貢献していくのか、今後の展開が注目されます。

このように、静岡市とヒューマンアカデミーの連携は、地域の未来を見据えた重要な一歩となります。今後の進展に注目が集まります。