2025年6月開始『ミライ人間洗濯機』技術で介護入浴負担軽減へ

介護向け入浴機器開発

開催日:6月1日

介護向け入浴機器開発
この新しい入浴機器はどうやって介護スタッフの負担を減らすの?
マイクロバブル技術で超微細な泡が皮脂や汚れを優しく除去し、利用者は浴槽に浸かるだけで洗浄できるため、介助の身体的負担を大幅に軽減します。
『ミライ人間洗濯機』の技術って介護現場でどんな効果があるの?
肌に優しい洗浄と保温効果、リラックス効果を提供し、介護サービスの品質を均一化しつつ利用者のQOL向上にも貢献します。

『ミライ人間洗濯機』技術を介護現場に導入

株式会社SOYOKAZE(本社:東京都港区、代表取締役社長:中川 清彦、以下「SOYOKAZE」)と株式会社サイエンス(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:水上 康洋、以下「サイエンス」)は、介護施設向け入浴機器の共同開発を開始しました。この新しい入浴機器は、2025年に開催される大阪・関西万博で注目を集めた『ミライ人間洗濯機』に採用されたマイクロバブル(超微細気泡)洗浄技術を介護現場に応用したものです。

開発は2025年6月から始まり、SOYOKAZEが運営する介護施設「そよ風」にてテスト導入が行われます。現場の声を反映しながら改良を重ね、同年12月の製品化を目指します。将来的には、全国の「そよ風」をはじめとする介護施設への展開も視野に入れています。

『ミライ人間洗濯機』技術を介護現場に、SOYOKAZE×サイエンスが入浴介助の負担軽減を目指す入浴機器を共同開発 画像 2

共同開発の背景と目的

介護施設における入浴介助は、スタッフにとって身体的負担が大きい業務の一つです。特に人手不足が深刻化する現場において、負担軽減が求められています。SOYOKAZEとサイエンスは、万博で注目されたマイクロバブル技術を活用し、以下の課題解決を目指します。

  • 介助の省力化および負担軽減:スタッフのスキルや経験に依存せず、どの施設でも安定したケア品質を提供可能。
  • サービス品質の標準化:全ての施設で均一なサービスを提供し、安心感をもたらす。
  • 高齢者の肌へのやさしさ:超微細な気泡が皮脂・汚れ・においをやさしく除去し、デリケートなお肌の方にも安心。
  • QOL(生活の質)の向上:保温効果や“ゆらぎ浴”によるリラックス効果で、快適な入浴時間を提供。
『ミライ人間洗濯機』技術を介護現場に、SOYOKAZE×サイエンスが入浴介助の負担軽減を目指す入浴機器を共同開発 画像 3

テスト導入の詳細

2025年6月より、東京都町田市に位置する「町田成瀬ケアセンターそよ風」にて、マイクロバブル入浴機器のテスト導入が開始されます。この施設はデイサービスとショートステイを併設する複合型介護施設であり、利用者に高品質な介護サービスを提供しています。

本機器は、1ccあたり約12,000個の超微細な水と空気の泡(マイクロバブル)を発生させます。これにより、目に見えないほど小さな泡が肌や毛穴の隙間に入り込み、皮脂や汚れ、においの元をやさしく除去します。利用者は浴槽に浸かるだけで洗浄効果を享受でき、入浴介助の負担を大幅に軽減できると考えられています。

さらに、保温効果や美肌効果、リラックス効果も期待されており、利用者のQOL向上にも寄与することが見込まれています。今後は介護現場からの意見を反映しながら改良を重ね、2025年12月の製品化を目指します。

企業の背景

株式会社サイエンスは、超微細な気泡「ファインバブル」を活用したシャワーヘッドなどの製造・販売を手掛けており、累計販売数は160万本を超えています。独自の「ミラブルテクノロジー」では、ウルトラファインバブルを高速のうず流で吐水する「トルネードミスト方式®(特許番号:6717991)」を採用しており、少ない水量でも高い洗浄力を実現しています。

一方、株式会社SOYOKAZEは「そよ風」ブランドを主軸に、高齢者介護事業を全国で展開しています。デイサービス、ショートステイ、グループホーム、有料老人ホームなど多様なサービスを運営し、特にショートステイの施設数は業界第1位を誇ります。また、複数のサービスを1施設内で提供する「複合型施設」を多数運営し、高付加価値型のサービス開発にも積極的に取り組んでいます。

まとめ

項目 内容
共同開発企業 株式会社SOYOKAZE、株式会社サイエンス
開発目的 介護現場における入浴介助の負担軽減
テスト導入開始日 2025年6月
製品化目標 2025年12月
使用技術 マイクロバブル洗浄技術
期待される効果 介助の省力化、サービス品質の標準化、高齢者の肌へのやさしさ、QOLの向上

今回の取り組みは、介護現場における課題解決に向けた重要なステップとなるでしょう。新たな技術の導入によって、スタッフの負担軽減と高齢者の生活の質向上が期待される中、今後の進展が注目されます。