6月24日発売『大阪のなぞ』大阪の歴史と文化を紐解く新書
ベストカレンダー編集部
2025年6月24日 10:48
大阪のなぞ発売
開催日:6月24日
大阪の歴史と文化を紐解く新刊『大阪のなぞ――歴史がつくってきた街のかたち』
2025年6月24日、株式会社河出書房新社より、橋爪紳也著の新書『大阪のなぞ――歴史がつくってきた街のかたち』が発売されます。この書籍は、大阪の成り立ちや文化、そして「大阪イズム」と呼ばれる独特の精神を深く掘り下げた内容となっています。著者である橋爪教授は、大阪の都市研究の第一人者であり、長年にわたり大阪の歴史や文化に関する研究を行ってきました。
本書は、大阪にまつわる数々の「なぞ」を解き明かすことを目的としており、著者の膨大な個人コレクションから厳選された貴重なパンフレットや絵はがきなどの図版が多数掲載されています。これにより、読者は視覚的にも楽しみながら大阪の歴史を学ぶことができます。
大阪イズムとその背景
大阪は、商業都市としての発展を遂げ、1920年代から1930年代の「大大阪」と称される時代に、東京をしのぐ商いの都として名を馳せました。この時期に形成された「大阪イズム」は、因習にとらわれず、実利を重んじる都市性が特徴です。著者は、本書を通じて、現代の大阪人が忘れかけている繁栄の痕跡や文化的な所産、出来事の断片を探求しています。
具体的なトピックとしては、以下のような問いかけがなされています。
- 「難波橋筋に難波橋はない?」
- 「道頓堀のゴールインマークは何代目?」
- 「食品サンプルは大阪発祥か?」
- 「誰が大阪城復興天守閣を発案したのか?」
- 「大阪に世界一のプールがあった?」
これらの問いを通じて、読者は大阪の歴史的背景や文化的な特性を再認識することができます。
豊富な図版とともに歴史を読み解く
本書では、著者の貴重なコレクションから選ばれた図版が豊富に掲載されています。例えば、昭和6(1931)年に市民の寄付金によって復興された大阪城天守閣の歴史や、ビリケンが新世界のシンボルとなった経緯などが詳しく解説されています。
また、御堂筋の名前の由来や、かつて「淀屋橋筋」と呼ばれていたことなど、都市の変遷に関する興味深い事実も紹介されています。これにより、大阪の街がどのように形成され、発展してきたのかを視覚的に理解することができるでしょう。
『大阪のなぞ』の目次と内容
本書は、以下のような章立てで構成されています。
- はじめに 大阪文化と大阪イズム
- 建築が語る「大阪」
- 交通から見た「大阪」
- 商売から知る「大阪」
- 都市に隠れた「大阪」
- 歴史が誘う「大阪」
- おわりに
各章では、建築や交通、商売など多角的な視点から大阪の歴史や文化を探求しています。例えば、建築に関する章では、大浜公会堂が大阪市中央公会堂の原型であることや、幻の大阪宮殿計画についても言及されています。また、商売に関する章では、近江商人と大阪商人の違いや、元祖「百均ショップ」についての考察も行われています。
著者について
橋爪紳也教授は、1960年に大阪市で生まれ、大阪公立大学研究推進機構特別教授や観光産業戦略研究所長を務めています。建築史や都市文化論を専門とし、多くの著書を執筆しています。彼の研究は、大阪の文化や歴史を深く理解するための貴重な資源となるでしょう。
新刊情報と購入方法
新書『大阪のなぞ――歴史がつくってきた街のかたち』は、2025年6月24日に発売されます。書籍の仕様は新書判で、192ページの内容となっています。税込定価は990円(本体900円)で、ISBNは978-4-309-63191-2です。また、電子書籍も同日に発売される予定です。
書籍の詳細については、以下のリンクを参照してください。
まとめ
『大阪のなぞ――歴史がつくってきた街のかたち』は、大阪の歴史や文化を深く理解するための貴重な一冊です。著者の橋爪教授が解き明かす「大阪イズム」や、豊富な図版を通じて、読者は大阪の成り立ちや文化的背景を再認識することができるでしょう。大阪に興味がある方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
| 書籍名 | 著者 | 発売日 | 税込定価 | ISBN |
|---|---|---|---|---|
| 大阪のなぞ――歴史がつくってきた街のかたち | 橋爪紳也 | 2025年6月24日 | 990円 | 978-4-309-63191-2 |
このように、本書は大阪の魅力を再発見するための重要な資料であり、読者にとって多くの学びを提供することでしょう。
参考リンク: