2025年6月25日 島精機製作所が製造業AIプラットフォームCADDiを導入
ベストカレンダー編集部
2025年6月25日 12:22
島精機CADDi導入
開催日:6月25日
島精機製作所、製造業AIデータプラットフォームCADDiを導入
2025年6月25日、キャディ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:加藤 勇志郎、以下キャディ)が提供する製造業AIデータプラットフォームCADDiが、株式会社島精機製作所(本社:和歌山県和歌山市、代表取締役社長:島 三博、以下島精機製作所)に導入されたことが発表されました。この導入により、調達プロセス改革と製品仕様の再定義を通じて国際競争力の強化を図ることが期待されています。
導入の背景と島精機製作所の課題
島精機製作所は1962年に設立され、ニット製造機器のパイオニアとして、世界のファッション産業をリードしてきた企業です。特に、無縫製で立体的な編み方を可能にするホールガーメント®横編機の開発・製造において高い技術力を誇っています。しかし、近年のファッション業界ではコスト重視の市場環境が進展し、特に編み機分野では中国メーカーなどの海外競争が激化しています。
このような状況下、島精機製作所は顧客ニーズに応えるため、製品仕様の再定義を進めてきましたが、過去の部品データ調査や類似図面の比較、部門間の情報共有に多くの時間を要し、効率的なコスト分析やデータに基づいた戦略的な調達活動の推進が困難でした。これにより、仕入れ先との十分な対話や関係構築にも課題が生じていました。
中期経営計画「Ever Onward 2026」
島精機製作所は、これらの課題を解決するために中期経営計画「Ever Onward 2026」を策定しました。この計画は、単なる価格競争への対応にとどまらず、自社の強みを活かした製品開発を進める方針を掲げています。具体的には、関連会社の株式会社シマファインプレス、株式会社海南精密とともに製造業AIデータプラットフォームCADDiを導入し、アプリケーションの製造業データ活用クラウドCADDi Drawerおよび製造業AI見積クラウドCADDi Quoteを活用することが決定されました。
この導入により、製品ごとの品質基準の見極め、コスト構造の透明化、調達先との効率的なコミュニケーションを図り、マス市場向けコンピュータ横編機の製品仕様の再定義を加速させることが期待されています。
CADDiの機能とその利点
製造業AIデータプラットフォームCADDiは、エンジニアリングチェーンやサプライチェーン上のデータを解析・関連付けることで、インサイトを抽出し、生産活動と意思決定を高度化します。具体的には、以下の機能が提供されています。
- CADDi Drawer: 製造業データ活用クラウド。過去のデータを蓄積し、容易にアクセスできるようにします。
- CADDi Quote: 製造業AI見積クラウド。AIを活用し、迅速かつ正確な見積もりを実現します。
これらの機能により、島精機製作所は調達業務のデジタル化を加速させ、従来属人的で時間がかかっていた価格交渉や仕入れ先の選定を迅速化することが可能になります。これにより、調達業務の意思決定が迅速化され、競争力の強化につながることが期待されています。
株式会社島精機製作所 資材部 課長 田村 彰智様のコメント
島精機製作所の資材部課長である田村彰智様は、CADDiの導入に期待を寄せています。「今後、CADDiのソリューションを活用することで、調達業務のデジタル化を加速させ、従来は属人的な業務として時間がかかっていた価格交渉や仕入れ先の選定を迅速化できることを期待しています」とコメントしています。さらに、調達業務の意思決定を早く、強くすることで、マス市場での競争力強化やシェア拡大を目指し、持続的な成長を実現していく考えを示しています。
キャディ株式会社の概要
キャディ株式会社は「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げ、製造業AIデータプラットフォームCADDiを開発・提供するスタートアップ企業です。日本をはじめ、アメリカ、ベトナム、タイを含む4カ国で事業を展開し、製造業のグローバルな変革を実現しています。キャディの累計エクイティ資金調達額は257.3億円に達しています。
以下は、キャディ株式会社の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都台東区浅草橋4-2-2 D’sVARIE浅草橋ビル(総合受付6階) |
| 代表者 | 代表取締役 加藤勇志郎 |
| 設立 | 2017年11月9日 |
| 資本金 | 257.3億円(資本準備金含む) |
| 事業内容 | 製造業AIデータプラットフォーム CADDiの開発運営 |
| URL | https://caddi.com/ |
製造業におけるデジタル化の進展は、今後も続くと考えられます。島精機製作所のCADDi導入は、その一環として重要な意味を持つでしょう。これにより、企業の競争力が向上し、持続的な成長が期待されます。
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