2025年6月実施の食生活とこころの健康調査結果を公開
ベストカレンダー編集部
2025年6月30日 12:12
食生活とこころ調査
開催期間:6月1日〜6月20日

食生活とこころの健康に関する実態調査
一般社団法人徳志会は、2025年6月30日に発表した調査結果を通じて、食生活とこころの健康の関連性についての実態を明らかにしました。調査は、心療内科・精神科クリニックである新宿心療内科よりそいメンタルクリニックや横浜心療内科よりそいメンタルクリニックなどが運営されている中で実施されました。この調査の目的は、うつ病経験者を対象に食生活がこころの健康に与える影響を理解することです。
調査は、2025年6月1日から6月20日の間に行われ、全国の社会人500人を対象としたインターネット調査として実施されました。これにより、食生活とこころの健康の関連性についての詳細な情報が得られました。

調査結果の概要
調査の結果、以下の重要な発見がありました。まず、全国の社会人を対象にした調査では、約11%の方がこれまでにうつ病を経験していることが判明しました。これは、社会人の中においても一定の割合でうつ病が存在していることを示しています。
さらに、うつ病経験者に対して行った調査では、約4割の方が日頃の食生活に乱れを感じていることが分かりました。具体的には、以下のような食生活の乱れが報告されています:
- 栄養バランスの偏り
- 暴飲暴食
これらの結果は、うつ病経験者の食生活が精神的健康に悪影響を及ぼしている可能性を示唆しています。

うつ病未経験者との比較
調査では、うつ病未経験者と比較した場合、うつ病経験者の方が食生活の乱れを感じている傾向が強いことも分かりました。具体的には、うつ病未経験者は規則正しい食生活を送れていることが多く、心の健康に良い影響を与えていると考えられます。
このことから、食生活の乱れがうつ病の発症リスクを高める一因である可能性が示唆されます。食生活の改善がうつ病予防に寄与することが期待されるため、日常の食事に対する意識を高めることが重要です。

治療における食事指導の重要性
調査によると、約6割のうつ病経験者は治療において食事の指導を受けていないことが明らかになりました。これは、うつ病治療において食生活が見落とされがちであることを示しています。食事はこころの健康に直接的な影響を与えるため、治療の一環として適切な食事指導が求められます。
具体的には、以下のような指導が考えられます:
- 栄養バランスの改善
- 規則正しい食事の実践
- ストレスを軽減する食材の選択
これらの指導を受けることで、患者は心の健康を保ちながら、うつ病の症状を軽減することが可能となります。

こころの不調を感じたら
日常生活においてストレスを抱えることは避けられないことですが、こころの健康を損なうリスクを軽減するためには、早めの対処が重要です。心身に不調を感じた場合には、心療内科や精神科クリニックに相談することが推奨されます。
適応障害やうつ病などの精神疾患は、重症化すると命に関わる危険性があります。したがって、強いストレスや気分の落ち込みを感じた際には、早急に専門家の助けを求めることが大切です。カウンセリングを通じて、心の状態を観察し、適切なサポートを受けることが、心の健康を守るための第一歩となります。

調査結果のまとめ
調査項目 | 結果 |
---|---|
うつ病経験者の割合 | 約11% |
食生活の乱れを感じるうつ病経験者の割合 | 約40% |
主な食生活の乱れ | 栄養バランスの偏り、暴飲暴食 |
うつ病未経験者の食生活の規則正しさ | 高い傾向 |
食事指導を受けたうつ病経験者の割合 | 約40% |
この調査を通じて、食生活がこころの健康に与える影響が明らかになりました。うつ病の予防や治療においては、食生活の改善が重要であることが再確認されました。こころの不調を感じた際には、専門のクリニックに相談し、適切なサポートを受けることが必要です。食生活の見直しと心の健康を両立させることが、より良い生活を送るための鍵となるでしょう。