2025年7月開始|兵庫県伝統工芸の助成事業応募受付スタート
ベストカレンダー編集部
2025年7月1日 06:10
兵庫伝統工芸助成開始
開催期間:7月1日〜8月31日
兵庫県内の伝統工芸を支援する助成事業の開始
公益財団法人eスポーツ・兵庫伝統工芸振興財団(代表理事・家次陽一)は、兵庫県内の伝統工芸文化の保護と発展を目的とした助成事業の応募受付を2025年7月1日から開始します。この助成事業は、2022年7月にスタートし、毎年多くの工芸文化を支える個人や事業者からの応募を受け付けています。
近年、兵庫県内の伝統工芸に携わる生産者や技能者は、需要の減少や後継者不足といった課題に直面しています。こうした中で、助成事業は工芸文化の後継者育成や事業の継続、工房の設立、さらには独創的な企画の推進を目指す個人や事業者を支援することを目的としています。
助成内容と応募資格
助成事業には、以下の2つのプランが用意されています。
- コンサルティング型
課題整理から企画立案、実行支援までを一貫して支援するプランで、支援期間は約2年間です。1件(1団体)あたり500万円を上限とし、専門知識を有するコンサルタントが支援を行います。 - 企画提出型
自身で課題解決策を企画立案し、実行するプランで、支援期間は約1年です。こちらも1件(1団体)あたり年額500万円を上限としています。
2025年度の助成金事業の上限金額は、コンサルティング型、企画提出型それぞれで500万円と設定されており、助成件数は応募件数に基づいて厳正に決定されます。
応募資格の詳細
応募資格は、兵庫県内における工芸文化の発展や人材確保、技術の伝承を目的として、以下のいずれかの要件に該当する個人または事業者です。
- 後継者の育成や候補者の増加に資する活動を行うもの
- 事業継続のための資金を必要とするもの
- 工房の設立または増改築の資金を必要とするもの
- 斬新で独創的な企画を推進しようとするもの
- その他、工芸文化やそれに関連する生産・技術の発展に寄与する取り組みを行うもの
応募受付期間と方法
応募受付は2025年7月1日から2025年8月31日までの2ヶ月間となります。応募方法は、財団のホームページから希望するプランを選択し、必要な書類をダウンロードして提出する形式です。
具体的な書類は以下の通りです。
- コンサルティング型: 支援プログラム申請書、宣誓書、誓約書兼同意書、直近の決算書、その他財団が必要と認める書類
- 企画提出型: 助成金交付申請書、宣誓書、誓約書兼同意書、対象経費計算シート、直近の決算書、その他財団が必要と認める書類
選考方法について
応募後は、公平な観点から助成先を選考するために、有識者による選考委員会が設置されます。選考は以下のステップで実施されます。
- 書類選考:提出された書類を基に一次選考を行います。
- 現地調査:現地の状況を確認し、面接を実施する二次選考です。現地調査は、書類審査だけでは把握できない実情を選考に反映させるために行われます。
詳細な選考基準や応募要項については、財団のホームページにて確認できます。
公益財団法人eスポーツ・兵庫伝統工芸振興財団について
公益財団法人eスポーツ・兵庫伝統工芸振興財団は、2021年10月26日に設立され、兵庫県内の伝統工芸と新たな文化であるeスポーツを守り、発展させることを目的としています。伝統工芸事業では、高齢化や後継者不足、技術継承の難しさなどの問題を抱える技術者や事業者に対し、助成金支援を行い、情報発信も行っています。
これまでの助成実績としては、播州織の「STUDIO MOMEN」や、握り鋏を製造する「寺﨑刃物」に対する支援が挙げられます。これらの取り組みは、地域循環型の事業展開や、グローバル市場へのアプローチを目指したものです。
まとめ
兵庫県内の伝統工芸を支援する助成事業は、伝統文化の保護と発展を目指す重要な取り組みです。助成内容や応募資格、選考方法について理解を深めることで、より多くの方々がこの機会を活用できるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 助成内容 | コンサルティング型、企画提出型 |
| 応募資格 | 後継者育成、事業継続、工房設立など |
| 応募受付期間 | 2025年7月1日~2025年8月31日 |
| 選考方法 | 書類選考、現地調査 |
| 財団URL | https://www.etf.or.jp/ |
このような支援制度を利用することで、兵庫県内の伝統工芸がさらに発展することが期待されます。
参考リンク: