『ハッピー⭐︎eyescream』が9月開催の韓国映画祭に正式入選

韓国映画祭入選

開催日:9月1日

韓国映画祭入選
『ハッピー⭐︎eyescream』ってどんなアニメ?
本作は少女の視力と視界の変化を通じて内面を描く短編アニメで、視覚と精神の関係をテーマに自己像と他者との関係性を鋭く表現しています。
Seoul Indie-AniFest2025ってどんな映画祭?
韓国・ソウルで毎年開催されるアジアを代表するインディペンデント・アニメーション映画祭で、作家性や実験性を重視し若手作家の登竜門とされています。

短編アニメーション『ハッピー⭐︎eyescream』が韓国映画祭に選出

株式会社NOTHING NEWが手がける短編アニメーション作品『ハッピー⭐︎eyescream(英題:happy eyescream)』が、韓国・ソウルで開催されるインディペンデント・アニメーション映画祭「Seoul Indie-AniFest2025」のアジアコンペティション部門「ASIA ROAD」に正式に入選しました。この作品は、アニメーション作家・岡田詩歌によるもので、視界の変容を通じて少女の内面を描いた新感覚のアニメーションです。

本作は、兄に愛されたいと願う少女・つみれの視力と視界の変化を通じて、自己像と他者の関係性を鋭く描き出す物語です。「視覚×精神」というテーマで、視ることの意味を問い直す挑戦的な作品として評価されています。

NOTHING NEW初の短編アニメ、韓国映画祭に選出──『ハッピー⭐︎eyescream』入賞のお知らせ 画像 2

映画祭「Seoul Indie-AniFest2025」の概要

Seoul Indie-AniFestは、韓国・ソウルで毎年開催されるアジア圏を代表するインディペンデント・アニメーション映画祭です。2001年にスタートし、個人作家による革新的かつ実験的なアニメーション作品に焦点を当てています。この映画祭は、ジャンルや技法を超えた多様な作品が世界中から集結し、特に「作家性」「自主性」「実験性」を重視した選考基準で知られています。

本映画祭は既存の商業アニメーションとは一線を画し、個人表現の最前線としてアジアの若手アニメーション作家の登竜門とされています。2025年の開催では、アジア地域の新進作家たちの作品を対象としたコンペティション部門「ASIA ROAD」をはじめ、韓国国内の特集上映や国際的な交流プログラムも展開予定です。

NOTHING NEW初の短編アニメ、韓国映画祭に選出──『ハッピー⭐︎eyescream』入賞のお知らせ 画像 3

映画祭の特徴

  • 開催地: 韓国・ソウル
  • 開始年: 2001年
  • 選考基準: 作家性・自主性・実験性
  • 対象作品: インディペンデントアニメーション

『ハッピー⭐︎eyescream』のあらすじと企画意図

本作の主人公であるつみれは、家族の中で唯一目が良いものの、小さい目に悩んでいます。彼女は10歳年上の兄を深く愛しており、兄の言葉を全て正しいと信じています。しかし、兄の彼女軍団や周囲の人との交流を通じて、彼女の考えや視野に変化が生まれます。

監督の岡田詩歌は、幼少期から視力が良かったものの、人と目が合うことで感じるプレッシャーに苦しんでいました。大人になるにつれ視力が低下し、他者の目が気にならなくなったことで生きやすくなった経験を元に、本作では視力の低下に伴って物事の解像度が上がっていく少女の成長を描いています。

監督・岡田詩歌のプロフィール

生年月日:
1996年東京生まれ
学歴:
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了
テーマ:
エロスや愛、ジェンダーをテーマにした作品を制作
受賞歴:
  • アニメーション『卒制彼氏三部作』(2018) – GOLD優秀賞
  • アニメーション『ワンダフル千鳥足 in ワンダーランド』(2019) – 学生部門ノミネート
  • アニメーション『Journey to the 母性の目覚め』(2021) – 審査員賞

作品クレジットと今後の展望

『ハッピー⭐︎eyescream』の制作に関わった主なメンバーは以下の通りです。

役割 名前
監督・脚本・編集・アニメーション 岡田 詩歌
企画・プロデュース 林健太郎、下條友里
出演 山下歩、松岡夏輝、藍田紗矢華、上谷圭吾、秋山実咲、安藤聡海、津畑拓泉、岩崎裕介

株式会社NOTHING NEWは“才能が潰されない世の中”を目指して設立された映画レーベルであり、今後も新たな才能を発掘し、作品を発表していくことが期待されています。

本記事では、韓国映画祭に選出された『ハッピー⭐︎eyescream』について、作品の概要や映画祭の特徴、監督の意図を詳しくご紹介しました。アニメーションの新たな可能性を感じる作品として、多くの人々に注目されることでしょう。