2025年7月5日開始「万博と赤十字」敦賀ムゼウム企画展
ベストカレンダー編集部
2025年7月3日 12:53
敦賀ムゼウム企画展
開催期間:7月5日〜10月13日
人道の港 敦賀ムゼウム 企画展『万博と赤十字』『戦後80年展』の概要
人道の港 敦賀ムゼウムでは、命の尊さや平和の大切さを発信するための資料館として、様々な展示が行われています。特に注目すべきは、2025年に開催される大阪関西万博を契機に、日本赤十字社が主催する企画展「万博と赤十字」と、戦後80年の節目を迎える「戦後80年展 敦賀空襲を伝えつなぐ」の2つの展示です。これらの展示は、人道的な視点から歴史を振り返る重要な機会となります。
展示は、令和7年7月5日(土)から10月13日(月・祝)まで、敦賀ムゼウムの企画展示室にて開催されます。開館時間は9:00から17:00までで、最終入館は16:30となり、水曜日は休館日です。入場料は大人500円、小学生以下300円で、常設展と企画展の両方を観覧することができます。また、20人以上の団体には2割引の割引が適用されます。
企画展『万博と赤十字』の詳細
この展示は、日本赤十字社の設立と万博の関係性を紹介するもので、幕末の1867年に開催された第2回パリ万国博覧会から始まります。当時、パリの街に現れた日本人の一行は、世界各国の王や商人が集うこの場で、赤十字のパビリオンと出会いました。赤十字の創設者であるアンリー・デュナンもこの万博に参加しており、日本人との出会いがあった可能性もあります。
その後、1873年には明治政府の代表団がウィーン万国博覧会に参加し、日本館を設置しました。この際、軍装備や負傷兵救護のための器材が展示され、赤十字マークの付いた多くの器材が目を引きました。日本を含む多くの国々の人々が、赤十字の急速な広がりと発展を目の当たりにしました。
このように、幕末から明治にかけての日本人の万博訪問を通じて、赤十字が日本にどのように広がったのかを振り返ることができます。
企画展『戦後80年展』の詳細
『戦後80年展』では、昭和16年に始まった太平洋戦争の影響を受けた敦賀の歴史が取り上げられます。特に注目されるのは、昭和20年7月12日に敦賀が経験した大空襲です。この空襲によって、港を中心とする市街地は大半が焼け野原となり、死者・負傷者は三百人以上に上りました。戦争の悲劇を実感することができる貴重な資料が展示されます。
この展示を通じて、80年前の出来事が今もなお私たちの周りでどのように影響を及ぼしているのかを考える機会となります。戦争に関する資料を通じて、過去の教訓を学び、未来に生かすことが求められます。
同時期開催のパネル展『すべての難民が 難民でなくなる その日まで』
人道の港 敦賀ムゼウムでは、同時期にパネル展も開催されます。この展示は、増え続ける紛争や迫害によって故郷を追われた人々の物語に焦点を当て、世界130カ国以上で行われているUNHCRの人道支援活動を紹介します。展示は令和7年6月16日から10月31日まで、敦賀ムゼウムの2階交流コーナーにて行われます。
このパネル展は、難民問題に対する理解を深めることを目的としており、ひとりひとりの物語を通じて、私たちがどのように支援できるのかを考える機会を提供します。
人道の港 敦賀ムゼウムについて
人道の港 敦賀ムゼウムは、明治から昭和初期にかけてヨーロッパとの交通の拠点であった敦賀港に位置しています。この港は、1920年代にポーランド孤児が、1940年代には「命のビザ」を携えたユダヤ難民が上陸した日本で唯一の港です。資料館では、当時の建物を復元し、シアターを備えた展示スペースで、敦賀港の歴史と、孤児や難民が上陸した背景を紹介しています。
展示内容には、彼らに手を差しのべた人々のエピソードや市民の証言などが含まれ、命の大切さや平和の尊さを伝えることを目的としています。人道的な視点からの歴史の理解を深めるための貴重な場となっています。
| 展示名 | 期間 | 場所 | 入場料 |
|---|---|---|---|
| 万博と赤十字 | 令和7年7月5日(土)~10月13日(月・祝) | 人道の港 敦賀ムゼウム 企画展示室 | 大人500円、小学生以下300円 |
| 戦後80年展 | 令和7年7月5日(土)~10月13日(月・祝) | 人道の港 敦賀ムゼウム 企画展示室 | 大人500円、小学生以下300円 |
| パネル展『すべての難民が 難民でなくなる その日まで』 | 令和7年6月16日(月)~10月31日(金) | 人道の港 敦賀ムゼウム 2階交流コーナー | 無料 |
人道の港 敦賀ムゼウムでのこれらの展示は、歴史の教訓を学び、人道的な視点を持つことの重要性を再確認するための貴重な機会です。展示を通じて、過去の出来事が現代にどのように影響を与えているのかを考えることができるでしょう。