被爆80周年記念!7月7日STU48が紙屋町ピアノで平和の音色披露
ベストカレンダー編集部
2025年7月8日 05:53
紙屋町ピアノ記念コンサート
開催日:7月7日
被爆80周年記念事業とSTU48の新たな挑戦
瀬戸内7県を拠点に活動するアイドルグループSTU48が、「平和文化アンバサダー」に就任したことを記念して、2025年7月7日に「被爆80周年記念事業 紙屋町まちかどピアノ ラッピングリニューアル記念コンサート」に参加しました。このコンサートは、被爆80年と紙屋町まちかどピアノの設置5周年を祝う特別なイベントです。
コンサートには、岡田あずみ、岡村梨央、久留島優果、兵頭葵、諸葛望愛の5名が出席し、平和への思いを音楽を通じて伝える役割を果たしました。この活動は、広島の歴史と文化を背景にしたものであり、特に被爆の記憶を未来に伝えるための重要な意味を持っています。
紙屋町まちかどピアノの歴史と意義
「紙屋町まちかどピアノ」は、1967年に製造されたグランドピアノで、戦後の広島市内の純音楽茶房「ムシカ」で多くの人々に親しまれていました。このピアノは、被爆翌年の大晦日に流れたレコードの『第九』を通じて、混乱の中にあった人々に希望と勇気を届ける役割を果たしました。
2020年7月7日には、紙屋町シャレオに設置され、「音楽のあふれるまちづくり」のシンボルとして広島市民や観光客に愛され続けています。ピアノは、単なる楽器にとどまらず、広島の平和の象徴としての役割を担っています。
ラッピングリニューアルのデザインについて
今回のコンサートでは、紙屋町まちかどピアノのラッピングデザインが一新されました。新たなデザインには、「75年間草木も生えない」と言われた広島が、今では花と緑にあふれる美しい街へと生まれ変わったことへの願いが込められています。
具体的には、花や緑をモチーフにしたデザインが施されており、平和への想いが視覚的にも表現されています。これにより、訪れる人々に平和のメッセージがより強く伝わることを目指しています。
コンサートの内容とメッセージ
コンサートでは、兵頭葵がピアノを演奏し、岡田、岡村、久留島、諸葛の4名が歌唱を担当しました。岡田は、「私たちは先日、平和文化アンバサダーに就任させていただきました。私たちの演奏と歌を通して、少しでも平和への想いが伝わればという願いを込めて歌います」と挨拶し、岡村は「広島で活動する私たちだからこそ届けられる平和への願いがあります。今年、被爆80年を迎えるにあたり、より多くの方にこの楽曲を届けたいです」と述べました。
コンサートでは、平和を願うメッセージソング『花は誰のもの?』を披露し、さらに瀬戸内の穏やかな風景を歌った『瀬戸内の声』など、全4曲を通じて平和への想いを届けました。最後に兵頭が、「私たちSTU48の歌や活動を通して、皆さんが平和の尊さについて考えるきっかけとなれば嬉しいです」と締めくくりました。
合唱部とのコラボレーション
コンサートのフィナーレでは、広島市立基町小学校と広島なぎさ中学校・高等学校の合唱部の皆さんとともに、被爆80周年記念事業のキーミュージック『ひろしま平和の歌』を合唱しました。この合唱は、紙屋町まちかどピアノの音色にのせて響き渡り、会場全体に平和の大切さを改めて伝える感動的なエンディングとなりました。
『ひろしま平和の歌』について
『ひろしま平和の歌』は、広島市を世界平和の原点にしようという願いを込めて広島平和祭協会が歌詞を一般公募し、選ばれた重園贇雄(しげぞの よしお)氏の作品に山本秀(やまもと みのる)氏が曲をつけて完成した楽曲です。昭和22年8月6日、厳粛な雰囲気の中で行われた第1回平和祭で高らかに合唱され、今でも平和記念式典で歌い継がれています。
この曲は、広島の人々にとって特別な意味を持つ楽曲であり、平和の象徴としての役割を果たしています。コンサートでの合唱は、その歴史を再確認する場ともなりました。
| イベント名 | 日付 | 参加者 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 紙屋町まちかどピアノ ラッピングリニューアル記念コンサート | 2025年7月7日 | STU48メンバー(岡田あずみ、岡村梨央、久留島優果、兵頭葵、諸葛望愛) | 平和への思いを音楽で伝えるコンサート |
以上の内容から、今回のコンサートは、被爆80年という重要な節目を迎えた広島において、音楽を通じて平和のメッセージを伝える貴重な機会となりました。STU48の活動は、地域の文化や歴史を尊重しながら、未来へ向けた希望を繋ぐものとして、今後も注目されることでしょう。
参考リンク: