2025年7月11日発表：3peaceとCLASS1が古着業界に新風を吹き込む業務提携

関東と関西の古着業界に新たな風を吹き込む業務提携

2025年7月11日、株式会社3peace（代表取締役：加藤雄大）と株式会社RESTA（代表取締役：佐々木一騎）が業務提携を締結したことが発表されました。この提携は、関東と関西という異なる地域で古着事業を展開する両社が、それぞれの強みを生かして古着業界に革新をもたらすことを目的としています。

株式会社3peaceは、関東・東海地方を中心に古着販売を行い、特にZ世代向けのSNS戦略により急速に成長してきました。一方、株式会社RESTAが運営する古着卸CLASS1は、無人店舗「#古着de行こか。」を展開し、全国に商品を供給しています。この提携により、両社は小売と卸売の立場から協力し合い、古着業界の新たなビジネスモデルを構築することを目指しています。

3peaceの成長と課題

3peaceは2017年に創業し、こだわりのある商品ラインナップとSNSを活用したプロモーションで急成長を遂げました。特に、卸売倉庫の一般開放という斬新な販売方法が注目を集め、インフルエンサーによる拡散効果も相まって、わずか2年で15の小売店と3つの卸倉庫を運営するに至りました。

しかし、急成長に伴い、物量の確保や在庫の分配、商品の再配置といった物流面での課題も浮上しています。特に、各店舗間での最適な在庫配置が難しくなり、成長を続けるためには新たな物流の仕組みが必要です。

CLASS1の強みと課題

一方、CLASS1は2024年4月にサービスを開始したばかりで、無人店舗を40店舗以上展開し、毎月大量の古着を扱っています。特に滋賀県の倉庫は、国内有数の規模を誇り、月間30万着の商品を常時回転させていることが特徴です。これにより、全国の古着店に対して安定した在庫供給を実現しています。

しかし、CLASS1は無人店舗運営に特化しているため、一般的な古着店における販売ノウハウが不足しており、消費者の需要変動に対応するための情報収集が課題となっています。

業務提携による新たな商品供給モデル

今回の業務提携により、3peaceの店舗に商品を供給する際、CLASS1の倉庫から直接出荷されることになります。この新たな供給モデルは、単なる仕入先の変更に留まらず、3peaceから得られる売れ筋や客層、地域傾向などの情報を基に、CLASS1が商品を調整して供給するという「現場連動型の商品供給モデル」を実現します。

また、CLASS1は3peaceにとっての中枢倉庫としても機能し、商品の流動性を高める役割を果たします。これにより、3peaceは在庫リスクを軽減し、売上の最大化に集中することが可能になります。

現代の古着業界が抱える課題と新たなビジネスモデルの構築

古着業界は、近年Z世代やα世代を中心に急成長を遂げていますが、同時に多くの課題も抱えています。特に、仕入れや販売における不安定さ、季節ごとの商品入れ替えの必要性、SNSを活用した広告戦略の重要性などが挙げられます。これらの課題に対処するためには、新たなビジネスモデルの構築が求められています。

3peaceとCLASS1の提携により、両社は古着業界に新たなソリューションを提供することを目指しています。具体的には、有人店舗の販売力と無人店舗の仕入れ力を組み合わせ、個々の事業者が持つ古着への情熱をビジネスとして持続可能な形で実現する仕組みを構築します。

代表者コメント

業務提携に関して、3peaceの加藤代表は「CLASS1の倉庫を訪れた際に、その物量の多さに感銘を受けた。今回の提携により、より良い商品を多くの人に届けられると確信している」と述べています。

一方、CLASS1の佐々木代表は「古着業界は泥臭い仕事であり、ただ好きなだけでは続けられない。今回の提携により、業界の新しい基準を作れると確信している」と語っています。

会社概要

この業務提携は、古着業界の未来に向けた大きな一歩となることが期待されています。両社の強みを生かし、業界全体の発展に寄与する新しいビジネスモデルの構築が進むことでしょう。