7月15日公開 三浦大知新曲『Polytope』の先進映像表現

Polytope Conceptual Film

開催日:7月15日

Polytope Conceptual Film
三浦大知の新曲『Polytope』ってどんな曲なの?
『Polytope』は命と愛の循環をテーマにした楽曲で、多面体のような宇宙を旅する愛を探す旅人たちを描いています。英語詞と日本語詞を別人格として表現し、朝と夜の世界を歌っています。
Conceptual Filmはどんな技術で作られているの?
キネクトによるホログラム合成や生成AIを駆使し、三浦大知のホログラムと多様な並行世界を映像化。現実と仮想の境界を超えたミステリアスな映像作品に仕上げています。

三浦大知氏の新曲「Polytope」とConceptual Filmの制作背景

2025年7月15日、Dentsu Lab Tokyoは、三浦大知氏がPlayStation 5用ゲーム『DEATH STRANDING 2 : ON THE BEACH』の挿入歌として書き下ろした新曲「Polytope」のConceptual Filmを制作したことを発表しました。このプロジェクトは、先鋭的な表現を手がけるクリエイティブレーベル・PERIMETRONのMargetと共に進められ、最新のテクノロジーを駆使して、次元を超越した三浦大知氏の姿や旅人が彷徨う多面体のような世界を描いています。

Conceptual Filmは、三浦大知氏のホログラムや、生成AIによる多様な世界観の構築を通じて、人と人との絆、生と死の境界、未知との対峙を表現したミステリアスでダークな映像作品に仕上がっています。この作品は、視覚的な魅力だけでなく、深いテーマ性を持ったものとなっています。

キネクトや画像生成などの最新テクノロジーを利用し三浦大知氏の新曲「Polytope」のConceptual Filmを制作 画像 2

生成AIを用いた新しい並行世界の創造

Conceptual Film制作において、Dentsu Lab Tokyoが挑戦したのは「全く新しい並行世界をゼロから創造する」ことです。これは、「この世界は、あまりに都合良く出来すぎている」という仮説に基づいています。この仮説は、現代の科学者たちが「多元宇宙(マルチバース)」の可能性を真剣に議論する一因ともなっています。

具体的には、「もし宇宙が誕生した瞬間の物理条件や定数が違ったら?」という無数の仮定を想定し、その設計図を生成AIと共に描き出すことで、それぞれが独自の物理法則を持つユニークな並行世界を何十通りも構築しました。これにより、視覚的にも新たな発見を提供することができました。

キネクトや画像生成などの最新テクノロジーを利用し三浦大知氏の新曲「Polytope」のConceptual Filmを制作 画像 3

旅人が彷徨う50以上の世界線

Dentsu Lab Tokyoは、旅人がさまざまな未知の領域を歩く世界のコンセプトメイキングおよびプロンプト・画像生成を手掛けました。具体的には、以下のような多様な世界を創出しています。

  • 迷える森
  • 永遠と続く砂漠
  • 崩壊する都市
  • 雷が降り注ぐ海

これらの世界は、旅人が彷徨う中で直面するさまざまな試練や感情を象徴しています。生成された背景映像は、視覚的に非常に豊かで、観る者を引き込む力を持っています。

キネクトや画像生成などの最新テクノロジーを利用し三浦大知氏の新曲「Polytope」のConceptual Filmを制作 画像 4

ホログラムと現実の境界を超える表現

本作では、キネクトを使用し、三浦大知氏と樹海を別々に撮影し、ホログラム合成する手法が採用されています。この方法により、主人公が彷徨う世界とは異なる次元を超越した存在として三浦大知氏を登場させる演出が実現しました。これにより、視聴者は現実と仮想の境界を感じながら、物語に没入することができます。

キネクトや画像生成などの最新テクノロジーを利用し三浦大知氏の新曲「Polytope」のConceptual Filmを制作 画像 5

制作メンバーとその役割

このプロジェクトには、さまざまな専門家が関与しています。以下に主要な制作メンバーを示します。

役割 名前
Director / Artist Yuma Kishi (Dentsu Lab Tokyo)
Creative Technologist Keita Kuki, Kai Yokoyama (Dentsu Lab Tokyo)
World Logic & Setting Design Yunosuke Nakayama (Firstthing)
Producer Kohei Ai, Hironobu Sato (Dentsu Lab Tokyo)
Starring Gai Ueno
Director Margt
Director of Photography Kohei Shimazu
Lighting Director Shohei Nakagawa

このように、多くのプロフェッショナルが集結し、実験的なクリエイティブ表現を追求しています。また、AIによる世界観の設計は、Firstthingの中山氏が丁寧に行っています。

キネクトや画像生成などの最新テクノロジーを利用し三浦大知氏の新曲「Polytope」のConceptual Filmを制作 画像 6

三浦大知氏のニューシングルとその内容

三浦大知氏は、2025年6月25日にPlayStation 5用ゲーム『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』の挿入歌として新曲「Horizon Dreamer」と「Polytope」を書き下ろし、両A面シングルとしてリリースします。「Polytope」は、循環する命と愛についての思いを高尚なサウンドで包み表現した楽曲で、Nao’ymtによるプロデュースがなされています。

この楽曲では、愛を探す旅人たちが多面体(=Polytope)のような宇宙を行き来する様子が描かれていますが、彼らがいつどこで巡り合うかは分かりません。英語詞と日本語詞を別人格として表現し、それぞれが朝日を浴びる世界と夜を迎える世界を歌っています。

キネクトや画像生成などの最新テクノロジーを利用し三浦大知氏の新曲「Polytope」のConceptual Filmを制作 画像 7

Dentsu Lab Tokyoの役割とビジョン

Dentsu Lab Tokyoは、研究・企画・開発が一体となったクリエイティブのR&D組織です。「PLAYFUL SOLUTION」や「おもいもよらない」をフィロソフィーとし、デジタルテクノロジーとアイデアを駆使して、人の心を動かす表現開発や社会の課題解決を実践しています。

このような取り組みを通じて、Dentsu Lab Tokyoは、未来のクリエイティブな表現の可能性を広げることを目指しています。

ポイント 詳細
プロジェクト名 「Polytope」Conceptual Film
制作日 2025年7月15日
使用された技術 キネクト、生成AI、ホログラム
音楽提供 三浦大知氏の新曲「Horizon Dreamer / Polytope」
制作メンバー Yuma Kishi、Keita Kuki、Kai Yokoyama など

このように、三浦大知氏の新曲「Polytope」のConceptual Filmは、先進的なテクノロジーを駆使した斬新な作品であり、視覚的にもテーマ的にも深い意味を持つ内容となっています。Dentsu Lab Tokyoの取り組みは、今後の映像表現においても注目されることでしょう。

参考リンク: