2025年7月16日開始 明治安田が保険業界初のFACIL’iti導入

明治安田FACIL’iti導入

開催日:7月16日

明治安田FACIL’iti導入
FACIL’itiって何ができるの?
FACIL’itiは利用者の視覚や動作、認知の特性に合わせてウェブサイトの表示を調整し、24の多様な特性に対応。匿名で使えて即時反映される便利な支援ツールです。
明治安田がこのシステムを導入した理由は?
明治安田は誰もが快適に保険サービスにアクセスできる環境を目指し、障がい者や特性を持つ人に優しいウェブ体験を提供するためにFACIL’itiを導入しました。

明治安田生命保険が「FACIL’iti」を導入

2025年7月16日、明治安田生命保険相互会社(以下、明治安田)は、フランス発のデジタルインクルージョンを目的としたソリューション「FACIL’iti(ファシリティ)」を公式ウェブサイトに導入したことを発表しました。この取り組みは、日本の保険業界における初の導入事例となります。

「FACIL’iti」は、フランスのインパクトスタートアップFACIL’iti SASが提供するもので、日本法人のファシリティジャポン株式会社がその運営を行っています。明治安田は、企業ビジョン「信頼を得て選ばれ続ける、人に一番やさしい生命保険会社」を掲げ、障がいを持つ方やさまざまな特性をお持ちのお客さまに対して、より快適な保険アクセスを提供することを目指しています。

「FACIL’iti」の機能と特長

導入された「FACIL’iti」は、利用者一人ひとりのニーズや状態に応じて、ウェブサイトの表示を細かく調整できる機能を備えています。これにより、利用者は今まで以上に快適なウェブ体験を享受することが可能となります。

「FACIL’iti」の主な機能は以下の通りです:

  • 24の多様な特性に対応(白内障、色覚異常、手の震え、読字困難など)
  • ボタンひとつで最適な設定が即時反映される
  • 複数の調整を組み合わせた高度なカスタマイズが可能
  • 個人情報を一切取得せず、完全匿名で利用可能

このように「FACIL’iti」は、利用者に寄り添った品質設計が施されており、汎用的なウェブ閲覧支援ツールとは異なり、導入先のウェブサイトごとに個別に設計・調整を行うことで、デザインや操作性を損なうことがないよう徹底した品質管理が行われています。

ユーザーに寄り添う品質設計

一般的なウェブ閲覧支援ツールでは、ウェブサイト全体に一律の処理を加えるため、利用時にレイアウトの乱れや機能面での不具合が見られることがあります。しかし、「FACIL’iti」はそうした課題に対応するため、個別に設計・調整を行い、利用者にとって最適な体験を提供しています。

このような特長から、「FACIL’iti」は顧客やユーザー一人ひとりに寄り添い、大切にする企業に選ばれています。現在、欧州を中心に1100以上のウェブサイトに導入され、600万人以上の利用者がいる実績があります。

日本国内での導入状況

日本国内においても、政府広報オンライン(内閣府)、渋谷区、NTTドコモ、大日本印刷などの大手企業や自治体で「FACIL’iti」の導入が進んでいます。これにより、さまざまな特性を持つ利用者が快適に情報にアクセスできる環境が整いつつあります。

明治安田の「FACIL’iti」導入は、企業の信頼性と社会的責任を体現するものであり、デジタル面での「やさしさ」と「インクルージョン」を広げる大きな一歩となりました。

今後の展望と社会貢献

ファシリティジャポンは、今後も金融、医療、行政、教育など、多様な分野において、誰もが快適に情報にアクセスできるインクルーシブなデジタル社会の実現を目指しています。「FACIL’iti」は、企業や自治体をはじめとする多様な組織と、多様な利用者をつなぐ“インクルーシブなウェブ体験”を支えるソリューションとして、今後も社会に貢献することを目指しています。

このように、明治安田が「FACIL’iti」を導入したことは、保険業界における新たな取り組みであり、今後の展開にも注目が集まります。

項目 内容
導入企業 明治安田生命保険相互会社
導入日 2025年7月16日
提供元 ファシリティジャポン株式会社
機能 24の特性に対応、即時反映、完全匿名利用
導入実績 欧州で1100以上、日本国内でも導入進行中

以上の内容から、明治安田の「FACIL’iti」導入は、保険業界におけるデジタルインクルージョンの重要な一歩であることがわかります。多様な特性を持つ利用者に対しても配慮したサービス提供が進む中で、今後の展開が期待されます。

参考リンク: