2025年7月22日発表：ゲームソフト購入でダウンロード版がパッケージ版を逆転

ゲームソフト購入のトレンド変化

2025年7月22日、株式会社クロス・マーケティングは、全国のコンシューマーゲームを月に1回以上プレイしている15歳から69歳の男女1,159名を対象に実施した「ゲームに関する調査（2025年）コンシューマーゲーム編」の結果を発表しました。この調査では、プレイ頻度やプレイ時間、支出金額、ゲームタイトルとジャンル、購入媒体に関する詳細な分析が行われました。

特に注目すべきは、ゲームソフトの購入方法において、ダウンロード版がパッケージ版を逆転した点です。これにより、ゲーム市場におけるデジタル化の進展が明らかになりました。

調査結果の概要

調査結果を以下のようにまとめます。

• プレイ頻度: 毎日プレイする人は34％、2～3日に1回プレイする人は25％で、合わせて59％が頻繁にプレイしています。
• プレイ時間の変化: 1年前と比較して、54％が「変わらない」、31％が「長くなった」と回答しました。
• 支出金額の変化: 59％が「変わらない」とし、28％が「増えた」と回答。特にゲーム内課金や機器の値上げが影響しています。

これらの結果は、ゲームを取り巻く環境が変化していることを示しています。特に、プレイ頻度や支出が増加していることは、ゲームへの関心が高まっていることを示唆しています。

プレイしているゲームタイトルとジャンル

調査によると、直近1年間でプレイしたゲームタイトルには男女で異なる傾向が見られました。特に女性は「あつまれどうぶつの森」が多くの年代で人気を集めています。

また、ゲームジャンルの中では次のようなタイトルが人気です：

1. アクションRPG（例: ゼルダの伝説ティアーズオブ ザ キングダム） – 35％
2. アクションゲーム（例: スプラトゥーン3） – 34％
3. スポーツ・レーシングゲーム（例: マリオカート8 デラックス） – 27％
4. サンドボックスゲーム（例: あつまれどうぶつの森） – 26％
5. コマンドRPG（例: ドラゴンクエストⅢ） – 17％

特に40～50代のプレイヤーは「アクションRPG」を好み、15～19歳のプレイヤーは「アクション」や「サンドボックス」ジャンルのプレイ率が高い傾向にあります。

ゲーム関連費の増加と購入媒体の変化

直近1か月で支払ったゲーム関連費については、次のような結果が得られました。

これらの数値は、ゲーム関連費がこの4年間で最も高い水準に達していることを示しています。特に注目すべきは、ゲームを購入する際の媒体の選択に関する変化です。

調査によると、ゲーム購入の際には「全てダウンロード版で購入する」が20％、「パッケージ版も購入するが、ダウンロード版の方が多い」が23％となり、ダウンロード版がパッケージ版を逆転しました。これは、デジタルコンテンツの利便性が高まっていることを示しています。

調査の実施方法と結果の信頼性

本調査は、インターネットリサーチを用いて全国47都道府県を対象に実施されました。調査対象は、2021年から2025年までの各年にわたって、コンシューマーゲームを月1回以上プレイしている15～69歳の男女です。

具体的な調査期間は以下の通りです：

• 2021年: 8月6日～9日
• 2022年: 7月1日～3日
• 2023年: 7月7日～10日
• 2024年: 6月28日～7月2日
• 2025年: 6月27日～7月3日

有効回答数は、2021年556サンプル、2022年979サンプル、2023年1,070サンプル、2024年1,168サンプル、2025年1,159サンプルでした。これにより、調査結果の信頼性が高まっています。

まとめ

今回の調査結果から、ゲームソフトの購入方法においてダウンロード版がパッケージ版を逆転したことが明らかになりました。また、プレイ頻度や支出金額の増加も観察され、ゲーム市場の変化が進行していることが示されています。

以下は、調査の主要なポイントをまとめた表です。

このように、ゲーム業界はデジタル化の波に乗っており、今後の動向が注目されます。