7月18日竣工、木造ハイブリッド構造の第一生命京橋キノテラスの魅力
ベストカレンダー編集部
2025年7月24日 09:49
第一生命京橋キノテラス竣工
開催日:7月18日
木造ハイブリッド構造の賃貸オフィスビル「第一生命京橋キノテラス」竣工
第一生命保険株式会社は、清水建設株式会社の技術協力のもと、木造と鉄骨造のハイブリッド構造による賃貸オフィスビル「第一生命京橋キノテラス」が2025年7月18日に竣工したことを発表しました。本物件は、中央通りと鍛冶橋通りが交差する視認性の高い立地に位置し、東京メトロ銀座線「京橋」駅と直結しています。
本物件は地上12階、地下2階、高さ56mという規模を誇り、木造ハイブリッド構造のオフィスビルとしては竣工時点で日本一の高さを持つことになります。「Well-being×Sustainability」をコンセプトに、清水建設の木質ハイブリッド技術「シミズ ハイウッド®」を活用し、木造と鉄骨造の双方の強みを活かした開放的な外観や快適な木質無柱空間を実現しています。
本物件の特徴
「第一生命京橋キノテラス」には、以下のような主な特徴があります。
- Well-being:木質空間による施設利用者への付加価値の提供
- Sustainability:木造+鉄骨造のハイブリッド構造による持続可能な先進オフィスの実現
Well-beingの実現
本物件では、木に囲まれた快適な執務空間を提供し、外気に触れることができる環境づくりが行われています。立地特性を活かした視界が遮られない基準階計画と、明るく開放的な共用部計画が特徴です。木材を内装デザインに活用することで、心身面や生産性に良い影響を与えることが明らかになっており、リラックス効果や生産性向上効果が期待されています。
また、各階にはワーカーが外気に触れられるテラスが配置されており、多様化するワークスタイルへの適応やコミュニケーションの活性化を促進します。さらに、周囲の緑豊かなオープンスペースに面した基準階計画も策定されており、南北に視線の抜けた40m×17mの木質無柱空間が実現されています。
Sustainabilityの取り組み
本物件は、木造ハイブリッド構造を採用し、約1,100m³の木材を使用しています。これにより、耐震性、耐火性、施工性を確保しつつ、約740t-CO2のCO2固定化を実現しています。また、使用した鉄骨材の約70%にはリサイクル資源を活用した電炉材を採用し、同規模の鉄骨造オフィスビルと比べて、建設時のCO2排出量を約37.5%削減しています。
「シミズ ハイウッド®」は、木材と鉄骨、コンクリートを適材適所に組み合わせることで、耐震性や耐火性、施工性、デザイン性、経済性に優れた木造・木質建築を実現する技術です。本計画には新たに開発された3つのシリーズ技術が適用されています。
物件概要
以下は「第一生命京橋キノテラス」の物件概要です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 物件名称 | 第一生命京橋キノテラス(旧・京橋第一生命ビルディング) |
| 所在地 | 東京都中央区京橋二丁目4-12 |
| 敷地面積 | 1,322.24㎡ |
| 延床面積 | 16,151.25㎡ |
| 規模 | 地上12階・地下2階建、建物高さ:56m |
| 構造 | 鉄骨造、一部木造 |
| 主要用途 | オフィス、店舗 |
| 駐車場 | 43台(機械式:39台、荷捌:4台) |
| 事業者 | 第一生命保険株式会社 |
| 設計者 | 清水建設株式会社一級建築士事務所 |
| 施工者 | 清水建設・日本建設共同企業体 |
| 管理会社 | 株式会社第一ビルディング |
| 竣工日 | 2025年7月18日 |
| その他 | 国土交通省「令和4年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択 |
第一生命グループは、事業を通じた社会課題の解決に向けて、サステナブルな社会の実現に取り組んでいます。「第一生命京橋キノテラス」は、金融サービスの提供や健全な社会への貢献、環境課題への戦略的対応を体現するものと考えられています。
以上のように、「第一生命京橋キノテラス」は、木造ハイブリッド構造と先進的な設計により、利用者にとって快適で持続可能なオフィス環境を提供することを目指しています。