8/11開始「このまの会」展覧会で漫画家きたがわ翔が和紙新作発表
ベストカレンダー編集部
2025年7月30日 11:49
このまの会展覧会開催
開催期間:8月11日〜8月16日

漫画家・きたがわ翔が新作を発表する展覧会「このまの会」開催
2025年8月11日(月)から8月16日(土)まで、東京・日本橋の「小津和紙 小津ギャラリー」にて、漫画家のきたがわ翔氏が参加する展覧会「第5回 このまの会」が開催されます。この展覧会は、現代作家グループ「このまの会」によるもので、きたがわ氏は今回初めての参加となります。彼の新作は、和紙を活かした作品となり、これまでの漫画作品とは異なる新たな挑戦を見せることが期待されています。
本展覧会は、クリーク・アンド・リバー社(以下、C&R社)が協力しており、きたがわ氏の新作発表の場としても重要な位置付けとなっています。彼は昨年、C&R社との共同企画「日本画の画材を使用した作品作り」に挑戦し、そこから今回の出展へとつながりました。

「このまの会」の開催概要
「このまの会」は、現代日本画家の須藤和之氏が2021年に発足した作家グループで、日本画、写真、油彩、漫画などさまざまなジャンルの作家が集まり、和紙を取り入れた作品制作に取り組んでいます。和紙は江戸時代から370年以上の歴史を持つ小津和紙が提供しており、伝統的な素材を用いた新しい表現への挑戦が行われています。
展覧会の詳細は以下の通りです:
- 日時:2025年8月11日(月)~8月16日(土)10:00~18:00(初日11日は13:00開場、最終日16日は16:00閉場)
- 場所:小津和紙 小津ギャラリー
住所:東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル2階 - 入場料:無料
- ギャラリートーク:2025年8月16日(最終日)14:00~15:00(きたがわ氏ほか出品作家による作品解説と座談会)

きたがわ翔氏の新作への思い
きたがわ翔氏は、今回の出展に向けて特別なメッセージを寄せています。彼は、昨年の個展で日本画の技法を用いた美人画を発表したことがきっかけで、現代作家グループ「このまの会」で新たな作品を発表できることになったと語っています。
「小津和紙」から提供された和紙を使い、波紋のようなレース模様や雨粒が地面に広がったような特徴的な模様の和紙を選びました。これらの和紙は、彼の絵と調和し、装飾性を持ちながらもフラットな魅力を表現することができたとしています。
さらに、きたがわ氏は、昔から日本画が好きで、様々な展示に出かけていることが今回の作品にも反映されていると述べています。彼は、絵を描く際に挑戦する要素を取り入れ、肌を塗る際に少しだけブルーや紫を加えるなどの工夫をしています。失敗することもありますが、水彩は一発勝負であるため、その瞬間を大切にしていると語ります。

小津和紙とC&R社の協力
小津和紙は、承応2年(西暦1653年)に創業し、東京・日本橋に店舗を構える和紙の文化拠点です。「強さ」「優しさ」「暖かさ」を持つ和紙の特長は、手漉き和紙の歴史を支えてきた多くの人々の心によって支えられてきました。小津和紙は、370年以上続く企業として、その精神を引き継ぎ、和紙の持つ素晴らしい可能性を広げています。
C&R社は、映像、ゲーム、Web、広告・出版など多岐にわたるプロフェッショナルエージェンシー事業を展開しており、さまざまなクリエイターをサポートしています。今回の展覧会でも、きたがわ氏を含む作家たちの活動を支援しています。

きたがわ翔氏のプロフィールと代表作
きたがわ翔氏は1981年にデビューした漫画家で、数々の人気作品を手掛けてきました。代表作には以下のような作品があります:
- 『19<NINETEEN>』 – 青春ストーリーで、主人公の恋愛を描いた作品。1990年にはOVA化もされました。
- 『B.B.フィッシュ』 – 水泳を題材にした青春ラブストーリー。
- 『ホットマン』 – 家族の絆を描いた作品で、2度のテレビドラマ化を果たしました。
- 『C』 – コンプレックスを抱える人々へのメッセージを込めたオムニバス作品。
現在も精力的に創作活動を行っており、2025年には漫画家歴44年を迎える予定です。
イベント名 | 開催期間 | 開催場所 | 入場料 | 出展作家 |
---|---|---|---|---|
第5回 このまの会 | 2025年8月11日(月)~8月16日(土) | 小津和紙 小津ギャラリー | 無料 | きたがわ翔、他 |
今回の展覧会では、きたがわ翔氏の新作を通じて、和紙の魅力や日本の伝統を感じることができる貴重な機会となります。和紙を用いた新たな表現に挑戦する作家たちの作品をぜひ楽しんでいただきたいと思います。
参考リンク: