7月17日開催の中国地域産学官連携会議で今後の計画を承認
ベストカレンダー編集部
2025年8月3日 05:51
産学官連携会議開催
開催日:7月17日

中国地域産学官連携コンソーシアム運営会議の開催
2025年8月2日、国立大学法人岡山大学は鳥取大学と共同で、「中国地域産学官連携コンソーシアム(さんさんコンソ)」の運営会議を開催しました。この会議は、2025年7月17日に鳥取大学鳥取キャンパスにて、オンラインを併用したハイブリッド形式で実施されました。
さんさんコンソは、鳥取大学と岡山大学が共同で事務局を務め、中国地域の国公私立大学や高等専門学校28校、自治体・企業など46機関が参画する広域連携組織です。地域における産学官連携の重要性を強調し、今後の運営方針や事業計画について審議が行われました。

会議の概要と進行
会議の冒頭では、鳥取大学の景山誠二理事が開会のあいさつを行い、地域における産学官連携の重要性を強調しました。続いて、事務局から令和6年度の事業報告と令和7年度の事業計画案が説明され、出席者による審議を経て承認されました。
その後、鳥取大学の村上聡学長特別補佐・統括URA教授が登壇し、乾燥地科学や宇宙産業の創出、ロボット支援手術など、同大学が取り組む先進的な産学官連携の事例を紹介しました。これにより、参加者は具体的な活動内容について深く理解することができました。

具体的な事例の紹介
村上教授が紹介した事例は、地域の産業振興に寄与するものであり、特に以下のような取り組みが挙げられました:
- 乾燥地科学の研究とその応用
- 宇宙産業における新たなビジネスモデルの構築
- ロボット支援手術技術の開発と実用化
これらの事例は、産学官連携の枠組みを通じて、地域社会における技術革新や経済発展に寄与することを目的としています。

会議の締めくくりと今後の展望
会議の閉会に際して、本学の櫻井淳副理事(イノベーション担当)があいさつを行い、参加者への謝意を述べました。また、産業振興と若者のビジネスマインド醸成の重要性を強調し、次世代への継承に意欲を示しました。
会議終了後には、鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンターの施設見学が行われました。同センターではスマート農業に関する実証フィールドや施設が視察され、野波和好センター長から地域特産物の栽培技術の高度化や新品種の開発、農作業の軽労化に向けた具体的な取り組みについて丁寧な解説がありました。

フィールドサイエンスセンターの役割
フィールドサイエンスセンターは、地域農業の発展に向けた重要な役割を果たしています。具体的には、以下のような活動を展開しています:
- 地域特産物の栽培技術の向上
- 新たな農作物の品種開発
- 農作業の効率化を図るための技術導入
これらの取り組みは、地域農業の持続可能な発展に寄与し、地域経済の活性化にもつながることが期待されています。

中国地域産学官連携コンソーシアムの意義
中国地域産学官連携コンソーシアム(さんさんコンソ)は、平成20年度から平成24年度まで文部科学省の受託事業として活動を展開してきました。事業終了後の平成25年度以降も、鳥取大学と岡山大学が中心となって自主的な運営を継続しています。このように、事業終了後も活動を継続している大学は全国的にも数が少なく、非常に貴重な取り組みといえます。
今後も、中国地域の大学や高等専門学校、自治体、企業が連携しながら、産学官ネットワークの強化とイノベーションの創出に向けた活動を力強く推進していくことが求められています。

参加機関の一覧
中国地域産学官連携コンソーシアムには以下の機関が参加しています:
機関名 | 種類 |
---|---|
岡山大学 | 大学 |
鳥取大学 | 大学 |
高等専門学校 | 教育機関 |
自治体 | 公共機関 |
企業 | 民間企業 |
これらの機関が連携することで、地域の課題解決や産業振興に向けた新たな取り組みが期待されています。
以上のように、中国地域産学官連携コンソーシアムの運営会議は、地域の産学官連携の重要性を再認識させるものであり、今後の活動においてもさらなる発展が期待されます。
参考リンク: