2025年8月3日発表:TMDが柔術衣事業に本格参入、新ブランドも始動
ベストカレンダー編集部
2025年8月3日 11:43
柔術衣ビジネス参入
開催日:8月3日
メイドインジャパン柔術衣ビジネスへの本格参入と新経営体制への移行
株式会社東洋マーシャルアーツ・ディストリビューション(以下、TMD)は、創業以来77年間にわたり国際柔道連盟公認の老舗柔道衣メーカーとして活動してきましたが、2025年を第二創業期と位置付け、メイドインジャパン柔術衣ビジネスへの本格参入と新経営体制への移行を発表しました。この発表は、2025年8月3日に行われました。
TMDは、柔道と柔術の2本を柱とした「柔」の道衣製造事業を展開し、世界最高のメイドインジャパン道衣メーカーを目指します。
背景と目的
近年、世界的に柔道人口の減少が見られ、日本国内における男女合わせた連盟登録会員数は、2004年から2021年にかけて約20万人から約12万人に減少しました。これは約4割の減少を意味し、柔道衣ビジネスも市場規模が縮小しています。
一方で、ブラジリアン柔術の競技者人口は、正確な統計はありませんが、世界で約1000万人、日本国内では約5万人に迫る勢いで増加しています。特に都内では、ほぼ全ての主要駅において徒歩圏内でブラジリアン柔術を学べるジムが存在しています。
TMDは以下の3つのポイントに注目しています:
- 国内外ブラジリアン柔術人口と柔術衣市場の継続的な拡大
- 柔術衣は柔道衣と全く同じ生地素材・縫製技術、生産ラインで製造可能
- 市場に流通する柔術衣の8割以上がパキスタン製であり、品質やメーカーのサポート体制に課題がある
TMDは、拡大する柔術衣市場において必要なノウハウ、工場設備、職人集団をすべて持ち合わせており、国内の自社工場で1着から製造対応できることを活かし、高品質な製品製造を実現します。また、個々人に合わせた各部位の微調整や日本語でのきめ細かいサポートも可能です。
新たなブランド「Posture_ Method, Dimensions_」のローンチ
TMDは、「伝統」「革新」「日本製」をテーマにした新たな柔術衣ブランド「Posture_ Method, Dimensions_(ポスチャー・メソード・ディメンションズ)」を2025年初秋よりローンチすることを発表しました。このブランドのディレクターには、取締役COOに就任する柔術家の竹浦正起が担当し、現代柔術における最新の技術や動き、理論をプロダクトの細部にまで反映していきます。
また、デザイン/クリエイティブディレクターには取締役CCOに就任するBLACK BELT JONES DCのデザイナー近藤幸二郎が担当し、ブランドに独自の美意識と世界観を持つデザインをもたらします。これにより、耐久性と衣心地、動きやすさを高次元で融合させた製品が提供されることになります。
フルオーダー柔術衣の展開
新ブランド「Posture_ Method, Dimensions_」では、ベーシックな普及型となるスタンダードモデルから、正確な身体採寸による完全カスタムのフルオーダーまで、多様なラインナップを展開します。これにより、顧客のニーズに合わせた柔術衣の提供が可能になります。
具体的なアイテムは以下の通りです:
- ベーシック(スタンダードモデル)
- セミオーダー/フルオーダー(完全受注生産)
- キッズ
- ベビー
- 柔術に関連するウェア・ギア
- アパレル(ライフスタイル)
さらに、国内工場製造を生かしたサポート体制やリペア対応など、日本メーカー製・国内工場製造ならではの展開が予定されています。
新経営体制への移行
TMDは、2025年9月1日より新体制へ移行することを発表しました。この新体制の下で、市場のニーズに対応し、顧客のより豊かな競技体験を後押しする製品やサービスの拡充、提供価値の向上に努めてまいります。
新役員体制は以下の通りです:
| 役職 | 名前 | 現職 |
|---|---|---|
| 代表取締役CEO | 村上 嘉崇 | – |
| 取締役COO | 竹浦 正起 | 合同会社BJJLAB 代表 |
| 取締役CCO | 近藤 幸二郎 | BLACK BELT JONES DC 代表 |
| 取締役 | 副島 雄一 | – |
株式会社東洋マーシャルアーツ・ディストリビューションは、愛知県名古屋市に本社を置き、今後も高品質な柔道衣・柔術衣の製造・販売に注力していく方針です。
本記事では、TMDの新たな取り組みや経営体制の移行について詳しく紹介しました。今後の動向に注目が集まります。