2025年8月4日発表|グローバル人材が求める職場の特徴とは?

グローバル人材意識調査

開催日:8月4日

グローバル人材意識調査
グローバル人材ってどんな職場を一番重視してるの?
日本在住者はワークライフバランスを重視し、海外在住者はキャリア成長の機会を最も重要視していることが調査で明らかになりました。
コミュニケーション力が職場でそんなに重要なのはなぜ?
異文化背景を持つ同僚との円滑なコミュニケーションが職場の満足度や心理的安全性を高め、グローバル人材が長く活躍する基盤になるためです。

グローバル人材が求める働きやすい職場とは

ヒューマングローバルタレント株式会社が運営する転職・求人情報サイト「Daijob.com」は、2025年8月4日に実施した職場に対する意識調査の結果を発表しました。この調査は、グローバルな環境で働く人材を対象に行われ、彼らがどのような職場を求めているのかを明らかにしました。

調査の結果、国内外のグローバル人材が転職先を選ぶ際に重視するポイントには顕著な違いが見られました。特に、言語能力を超えた背景理解を含む「コミュニケーション力」が重要視されていることが浮き彫りになりました。

【Daijob.com独自調査】国内外で働くグローバル人材が働きやすい職場とは?語学力を超えた背景理解を含む「コミュニケーション力」の深さにカギ 画像 2

調査結果の概要

調査では、183人のDaijob.com登録者を対象に、以下のようなポイントが明らかになりました。

  • ワークライフバランス:日本在住者が最も重視する要素として挙げられました。
  • キャリア成長の機会:海外在住者の最も重視する要素であり、特にキャリア志向が強いことが分かりました。
  • コミュニケーションの質:海外在住者は、日本在住者に比べて同僚とのコミュニケーションが非常に取れていると感じている割合が高いことが確認されました。
  • 心理的安全性:職場での心理的安全性を感じることができるのは、海外在住者が多いことが示されました。
  • 日本で働きたい人の割合:両者ともに約8割以上が日本での就労を希望していることが分かりました。
【Daijob.com独自調査】国内外で働くグローバル人材が働きやすい職場とは?語学力を超えた背景理解を含む「コミュニケーション力」の深さにカギ 画像 3

グローバル人材の職場選びの傾向

調査結果からは、以下のような職場選びの傾向が見えてきました。

  1. 日本在住者の傾向
    • 自己実現・やりがいよりもワークライフバランスを重視。
    • 職場の多様性の受容度が67%。
    • 自身の意見が公平に扱われていると感じる割合が低め。
  2. 海外在住者の傾向
    • キャリア成長の機会を最も重視し、給与の重要性も感じている。
    • 職場の多様性の受容度が82%。
    • 同僚とのコミュニケーションが非常に取れていると感じる割合が91%。

このように、グローバル人材は日本と海外での職場環境に対する期待が異なることが分かります。特に、海外在住者はより深いコミュニケーションを求めている傾向が強いと言えます。

【Daijob.com独自調査】国内外で働くグローバル人材が働きやすい職場とは?語学力を超えた背景理解を含む「コミュニケーション力」の深さにカギ 画像 4

職場でのコミュニケーションの重要性

調査結果の中でも特に注目すべきは、同僚とのコミュニケーションに関する項目です。海外在住者は、「非常にとれている」と感じる割合が日本在住者よりも27%も高いことが明らかになりました。

この結果は、グローバルな職場環境において、異なる文化的背景を持つ人材同士が円滑にコミュニケーションを取ることが、職場の満足度や心理的安全性に大きく寄与していることを示しています。

さらに、職場での心理的安全性を感じることができるかどうかは、社員同士のコミュニケーション力だけでなく、意見が実際に採用される仕組みの有無にも影響されることが分かりました。

調査結果のまとめ

項目 日本在住者 海外在住者
ワークライフバランス 重視 低め
キャリア成長の機会 低め 重視
コミュニケーションの質 69% 91%
多様性の受容度 67% 82%
心理的安全性 低め 高め
日本で働きたい人の割合 79% 88%

この調査結果から、グローバル人材が求める職場環境には、コミュニケーションの質やキャリア成長の機会が重要であることが示されました。日本企業は、これらの要素を考慮し、多様な価値観を尊重する職場作りに努める必要があります。

参考リンク: