2025年8月最新|京阪神新築マンション価格の二極化と高騰状況を徹底分析
ベストカレンダー編集部
2025年8月6日 11:54
京阪神新築マンション価格調査
開催日:8月6日
新築マンション価格の現状と二極化の進展
2025年における新築マンションの価格動向が、株式会社LIFULL(ライフル)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」によって発表されました。調査対象は京都府、大阪府、兵庫県の新築マンションで、特に市区町村単位での平均価格が注目されています。この調査は、東京23区や首都圏の新築マンションの平均価格調査に続くもので、京阪神エリアにおける価格の二極化が進行していることが示されています。
近年、資材価格や人件費の高騰、住宅性能向上に伴い、京阪神エリアでも新築マンションの価格上昇が続いています。特に大阪駅周辺や京都市内では、1億円を超える物件が増加しており、平均価格が上昇しています。これにより、住宅ローンの金利上昇や物価高騰の影響を受けつつも、コストパフォーマンスの良い暮らしを求める人々に向けた選択肢が広がっています。
大阪府における新築マンション価格の分析
2025年のデータによると、大阪市内の新築マンションの平均価格は7,538万円、平米単価は106.2万円となっており、前年に比べ112.8%の伸びを示しています。特に注目すべきは、北区や西区、天王寺区のエリアで、これらの地域では平均価格が1億円を超えており、最高価格は北区の2億5,401万円に達しています。これは、大阪駅・梅田駅から徒歩圏内に位置するため、平米単価も233.8万円と高騰しています。
以下の表は、大阪市内におけるエリア別の新築マンションの平均価格と平米単価をまとめたものです。
| エリア | 平均価格(万円) | 平米単価(万円) |
|---|---|---|
| 北区 | 25,401 | 233.8 |
| 西区 | 13,473 | 174.3 |
| 天王寺区 | 1億円超 | 137.0 |
| 福島区 | 7,979 | 100.0 |
| 浪速区 | 8,800 | 110.0 |
このように、大阪市内では高級エリアから手頃な価格帯まで幅広い選択肢が提供されており、購入を検討する際の多様性が見られます。
京都府の新築マンション市場の動向
京都府においても新築マンションの価格が上昇傾向にあります。2025年のデータによれば、京都府の新築マンションの平均平米単価は114.8万円で、前年を上回る水準となっています。特に京都市東山区では、平均価格が1億6,519万円、平米単価は178.9万円に達しており、高額なエリアとして注目されています。
以下の表は、京都府におけるエリア別の新築マンションの平均価格と平米単価を示しています。
| エリア | 平均価格(万円) | 平米単価(万円) |
|---|---|---|
| 東山区 | 16,519 | 178.9 |
| 左京区 | 11,032 | 150.0 |
| 中京区 | 13,868 | 163.5 |
| 南区 | 手頃な価格帯 | 80.0 |
京都府内では、利便性と価格のバランスが取れているエリアが人気を集めており、実需層向けの手頃な価格帯も維持されています。
兵庫県の新築マンション市場の状況
兵庫県では2025年の新築マンションの平均価格が6,973万円、平均平米単価は88.9万円で、前年に比べ107.4%の上昇を示しています。特に芦屋市の平均価格は1億4,700万円、平米単価は146.9万円と、県内でもトップクラスの高価格帯となっています。
以下の表は、兵庫県におけるエリア別の新築マンションの平均価格と平米単価をまとめたものです。
| エリア | 平均価格(万円) | 平米単価(万円) |
|---|---|---|
| 芦屋市 | 14,700 | 146.9 |
| 神戸市中央区 | 8,271 | 113.3 |
| 西宮市 | 103.0 | 80.0 |
兵庫県内では都市近接高額エリアと郊外のコストパフォーマンスエリアに二極化が進行しており、地域ごとの価格差が広がっています。
今後の展望と市場の多様性
LIFULL HOME’S総研の中山登志朗チーフアナリストは、近畿圏における新築マンション価格の二極化について言及しています。特に、大阪市北区では平均価格が25,401万円に達し、東京都心並みの価格にまで上昇しています。一方で、実需層が購入検討できる価格帯も存在しており、これにより市場の多様性が保たれています。
以下は、今回の調査結果を簡潔にまとめた表です。
| エリア | 平均価格(万円) | 平米単価(万円) |
|---|---|---|
| 大阪市北区 | 25,401 | 233.8 |
| 大阪市西区 | 13,473 | 174.3 |
| 京都市東山区 | 16,519 | 178.9 |
| 兵庫県芦屋市 | 14,700 | 146.9 |
このように、京阪神エリアにおける新築マンション市場は、価格の二極化が進行する中でも、実需層向けの選択肢が多様化していることが確認されました。今後の価格動向に注目が集まります。
参考リンク: