2025年8月7日発表、猛暑が転職活動に与える影響調査結果
ベストカレンダー編集部
2025年8月7日 15:35
猛暑と転職活動調査
開催日:8月7日
夏の猛暑が転職活動に与える影響
2025年8月7日、レバレジーズ株式会社が運営するフリーター・既卒・第二新卒向け就職支援サービス「ハタラクティブ」は、夏の猛暑がキャリアに与える影響についての調査結果を発表しました。この調査は、20~50歳代の正社員男女445名を対象に実施され、夏に転職活動を検討または実際に行った経験のある人々の意見を集めました。
調査の概要と背景
調査は2025年7月8日から10日の間に行われ、インターネットを通じて実施されました。調査対象は、夏に転職活動を行った経験がある正社員であり、455名の有効回答が得られました。調査の目的は、夏の暑さが転職活動にどのような影響を及ぼしているのかを明らかにすることでした。
夏の暑さ対策の実施状況
調査結果によると、夏の暑さ対策を実施している人は約7割(69.4%)に上ります。具体的な対策としては、以下のような方法が挙げられました:
- こまめな水分・塩分補給の徹底(70.3%)
- 就寝時のエアコン活用や、冷房の効いた場所で涼む(46.7%)
特に、20代の回答率は他の年代に比べて約20ポイント低い傾向が見られました。これに対し、20代は「移動時の暑さを避ける」という回答が他年代よりも高くなっており、合理的なアプローチが伺えます。
猛暑による転職活動の影響
調査の結果、6割以上(64.7%)が「猛暑によって転職活動のペースや活動量が低下する」と感じています。具体的な理由としては、以下の点が挙げられました:
- スーツなどフォーマルな格好での外出が苦痛(59.7%)
- 面接や企業訪問などの外出が億劫(48.3%)
- 暑さで気力や体力が削がれ、モチベーションが上がらない(47.9%)
これらの理由から、転職活動への意欲が低下していることが明らかになりました。特に、外出に伴う物理的な負担が大きいことが影響していますが、精神的な要因も同様に重要です。
転職活動の時期調整
調査によると、約5人に1人(12.8%)が猛暑を避けて転職活動の時期を調整した経験があると回答しており、今後調整を検討している人も26.5%に上ります。これは、夏季における転職活動が他の季節と比べて特に億劫であることを示しています。
具体的な行動としては、企業との面接日程調整(34.2%)や企業への応募(29.9%)が後回しにされやすい傾向が見られます。これにより、転職活動の初期段階での躊躇が生じていることが分かります。
猛暑が職種や働き方の選択に与える影響
求職者の約7割(68.2%)が「猛暑が職種や働き方の選択に影響した」と回答しています。実際に、約3割(27.6%)が夏の暑い時期に転職活動を行う際に職種や業種を変更した経験があると述べています。特に、屋外業務を応募対象から外す傾向が強く、暑さ対策が不十分な企業を避ける意識も見られました(26.3%)。
企業側の対応と今後の展望
ハタラクティブの事業部長、本田こむぎ氏は、調査結果を受けて「猛暑が転職活動のペースを低下させるだけでなく、気力や体力を削ぐ影響も無視できない」とコメントしています。実際に、熱帯夜の新規登録者数が非熱帯夜と比較して1割程度少ないことも示されています。
企業側も、クールビズの推奨やオンライン面接の活用、柔軟な日程調整など、夏の採用活動における工夫が求められます。これにより、求職者にとって快適で効果的な選考体験を提供することが可能となります。
調査結果のまとめ
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 暑さ対策を実施している割合 | 69.4% |
| 猛暑による活動量低下を感じる割合 | 64.7% |
| 猛暑を避けて転職活動の時期を調整した割合 | 50.1% |
| 猛暑が職種や働き方の選択に影響した割合 | 68.2% |
以上の調査結果から、夏の猛暑は転職活動に多大な影響を及ぼしていることが明らかになりました。求職者は、暑さに対する対策や転職活動の時期調整を意識している一方、企業側もこれに応じた柔軟な対応が求められています。今後、求職者のモチベーションを維持するための環境整備がますます重要になるでしょう。
参考リンク: