8月11日長崎にオープン！Sea-Mtエコベースの地域循環拠点とは

地域資源と人が循環する“体感型エコ拠点”「Sea-Mtエコベース」、8月11日長崎にオープン

有限会社菅原産業（本社：長崎県諫早市、代表取締役：菅原則和）は、2025年8月11日に地域の資源と人がつながる循環型コミュニティ拠点「Sea-Mt（シーメット）エコベース」を長崎県諫早市多良見町にオープンします。この施設は、古紙などの資源物を買い取る回収スペース、廃材を用いた雑貨やエコグッズのアップサイクル工房、地域の交流を促進するカフェスペースの3つの機能を融合した複合施設であり、子どもから高齢者まで誰もが気軽に立ち寄れる“コミュニティの場”として地域に根ざした資源循環とエコ啓発を目指します。

菅原産業の歴史と新たな挑戦

1984年に創業した菅原産業は、長崎県諫早市を拠点に廃棄物処理や資源回収、リサイクル事業を展開してきました。企業や個人から排出される廃棄物の適正な処理を担い、地域インフラとしての役割を果たしてきた当社は、今、新たに「地域との接点づくり」に注力しています。

「出されたゴミをただ“処理”するのではなく、“再び活かせるモノ”を地域の手で次の価値へつなげたい」という想いから誕生した「Sea-Mtエコベース」は、地域の声や企業ネットワークを生かしながら開設の準備が進められてきました。この拠点は、単なる新事業ではなく、菅原産業にとって「地域に根ざした循環型モデルの創出」という企業としての転機であり、未来への挑戦でもあります。

アップサイクルの実績と地域連携

菅原産業は、2005年からペットボトルキャップの回収を開始し、2023年からはアップサイクル製品の製作・活用を本格化しました。これまでに以下のような地域連携や次世代教育にも取り組んでいます。

• V・ファーレン長崎との共同プロジェクト
  2024年9月には、Jリーグクラブ「V・ファーレン長崎」の呼びかけに応じてサポーターが集めたペットボトルキャップ（約4万個）を活用し、アップサイクル製品「オリジナルコースター」を制作。試合当日に配布する取り組みを通じて、循環型社会の実現を訴求しました。
• 諫早商業高校との産官学連携プロジェクト
  クラス対抗形式で競争意識を高めながら実施しており、学校全体で大いに盛り上がりを見せています。
• 地域イベントや出張講義など豊富な登壇実績
  環境イベント「ながさきエコライフ・フェスタ」や「いさはやエコフェスタ」、地元の学校への出張講義などにも登壇し、アップサイクル実演やパッカー車操作体験を通じた啓発活動を継続中です。

これらの活動を通じて、菅原産業は“見えるリサイクル”の重要性とともに、地域と共に育む循環の仕組みづくりを進めています。

「Sea-Mtエコベース」の機能と目的

「Sea-Mt エコベース」は、資源の持ち込みから再生、そして人と人のつながりまでを実現する“体感型エコ拠点”です。この施設には以下の3つの機能が融合し、循環を地域の日常に根付かせていきます。

資源買取スペース

古紙や天ぷら油、飲料缶、ペットボトル、ペットボトルキャップなどの資源を、一般の方から直接買い取り。気軽な“資源の持ち込み”を促し、エコ活動への参加ハードルを下げることで、暮らしの中に循環の入り口をつくります。

アップサイクル工房・ショップ

自社で制作したアップサイクル雑貨やエコグッズを販売するスペースであり、廃材や端材など「本来捨てられるはずだったモノ」に新たな価値を加えています。今後は地元の学校や企業とも連携し、地域発のアップサイクル商品も展開予定です。

コミュニティカフェ

リユース家具を活かした空間で、ドリンクやスイーツを提供するカフェです。地域の人々がふらっと立ち寄り、世代を問わず交流できる“まちの縁側”のような場を目指しています。将来的には、天ぷら油リサイクルや子ども向けのアップサイクルワークショップ、エコ教育イベント、廃材を使ったぶっ壊し体験なども実施予定です。

代表のコメントと今後の展望

菅原産業の代表は、「Sea-Mt エコベース」は、子どもからお年寄りまで誰もが気軽に立ち寄り、エコやリサイクルを“暮らしの中で自然に体感できる”場所として構想したと述べています。環境省の調査によれば、日本は依然として1人1日あたりのごみ排出量が世界有数の水準にあり、生活者レベルでの意識変容が大きな課題とされています。

そのため、エコについて“難しく語る”のではなく、誰もが日常の中で楽しみながらその大切さに触れ、循環の輪に自然と加われるような場所が必要だと考えています。この拠点を通じて、地域の皆さんと一緒に「モノもヒトもめぐっていく」未来を育んでいきたいと考えています。

「Sea-Mtエコベース」の概要

菅原産業は、1984年に長崎県諫早市で創業し、廃棄物処理、資源物回収、リサイクル業を展開してきました。SDGs（持続可能な開発目標）達成に向けた取り組みであるアップサイクル製品の制作は、メディアにも注目を集めています。また、環境意識向上に向けた取り組みとして、地元長崎を中心に地域の学校や地域イベントなどで、環境教育やエコ啓発活動にも注力しています。菅原産業は「健康経営優良法人2025ネクストブライト1000」に認定されています。