8月22日公開|飛騨の風景で描く青春映画『僕の中に咲く花火』
ベストカレンダー編集部
2025年8月21日 18:07
僕の中に咲く花火公開
開催日:8月22日
飛騨の自然と記憶を背景に紡がれる、新鋭監督の長編デビュー作
岐阜県飛騨市などで撮影が行われた映画『僕の中に咲く花火』が、2025年8月22日(金)から全国で公開されます。プレス発表は2025年8月21日16時30分付で行われ、飛騨市(市長:都竹淳也)がロケ地の一つとして作品に協力したことが明らかになっています。作品は飛騨市の映像制作活用プロジェクトの一環として、企業版ふるさと納税を通じた寄附金を財源にした助成金を活用し、2023年8月に飛騨市内で撮影が行われました。
地方自治体として飛騨市は、ロケ誘致を通じて直接的な経済効果の獲得、関係人口の創出、効果的な情報発信を推進しています。今回の作品は地域の魅力を映像で再発見する取り組みの一つであり、シビックプライドの醸成や持続可能なまちづくりを視野に入れた実践例として位置づけられます。作品特設ページはhttps://bokuhana.ayapro.ne.jp/で公開されています。
制作クレジットと制作体制
本作は、若手監督の清水友翔が脚本・監督を務める自らの体験を基にした作品で、長編映画としては初めての監督作となります。清水監督は20歳のときにJapan Film Festival Los Angeles 2022でBest J. Horror賞を受賞した経歴があり、出身地である岐阜の自然豊かな風景を舞台に選びました。
プロデューサーは映画『太秦ライムライト』を監督した落合賢が担当し、ハリウッドでの経験を持つスタッフと共に制作にあたっています。撮影は2023年8月に飛騨市で実施され、地域と連携したロケ支援の下で撮影が進められました。
- 監督・脚本:清水友翔(出身地:岐阜県)
- プロデューサー:落合賢(『太秦ライムライト』監督)
- 撮影時期:2023年8月(飛騨市で実施)
- 支援:企業版ふるさと納税による寄附を財源とした助成金
失われた記憶と喪失を描く物語と主要キャスト
本作は、母を亡くした青年の喪失と向き合う過程を描いた青春ドラマであり、死や恐怖、依存と再生といったテーマが扱われます。舞台は田園風景の豊かな岐阜県の田舎町で、主人公・大倉稔(おおくらみのる)は小学校の頃に母親を失い、家族の崩れつつある関係の中で孤立しています。
稔は死者と交流ができると噂される霊媒師を訪れ、「ドラッグ」が臨死体験に似た働きをするという話に触れて非行に走り始めます。やがて東京から帰省した年上の女性・朱里と出会い、彼女の母性的な優しさが稔の孤独を埋めようとするものの、不幸な事件をきっかけに稔の内面に潜んでいた狂気が表出し始めるという展開になります。
主要キャストと役どころ
演者は新人からベテランまで幅広い顔ぶれで構成されています。主演の安部伊織は本作が初主演で、大倉稔という難しい内面を抱える青年を演じます。朱里役にはドラマ『パリピ孔明』で仮面アイドルを演じた葵うたのが抜擢され、稔の心に寄り添う存在を演じます。稔の妹・鈴役は『ブルーを笑えるその日まで』で主演を務めた角心菜が演じ、引きこもりという繊細な役どころを担います。
脇役には渡辺哲、稔の父親役に加藤雅也が配され、父と子の距離感や家族の機微を繊細に描いています。その他の出演者も物語の厚みを支える重要な役割を果たします。
| 役名 | 俳優 | 備考 |
|---|---|---|
| 大倉稔(主人公) | 安部伊織 | 本作で初主演。母を亡くした思春期の少年。 |
| 朱里 | 葵うたの | 東京から帰省した年上の女性。稔の心を癒す存在。 |
| 鈴(稔の妹) | 角心菜 | 引きこもりの少女。家族の葛藤を象徴する存在。 |
| 稔の父 | 加藤雅也 | 家庭を顧みない父親の役どころ。 |
| その他 | 渡辺哲 / 水野千春 / 佐藤菜奈子 / 平川貴彬 / 米本学仁 / 桜木梨奈 / 田中遥琉 / 古澤花捺 / 國元なつき | 物語を支えるキャスト陣。 |
公開スケジュール、上映館、問い合わせ
公開は2025年8月22日(金)から開始され、愛知県と岐阜県の複数劇場で同日から上映が予定されています。愛知県ではセンチュリーシネマやローソン・ユナイテッドシネマ岡崎、ユナイテッド・シネマ豊橋18、ユナイテッド・シネマ稲沢、ユナイテッド・シネマ阿久比などで上映が始まります。岐阜県ではTOHOシネマズモレラ岐阜、TOHOシネマズ岐阜、CINEX、大垣コロナシネマワールドで同日公開となります。
上映はその他地域でも順次行われる予定で、詳細なスケジュールや劇場情報は作品の特設ページで案内されています。確認や最新情報は公式の特設ページを参照してください。
- 愛知県:2025年8月22日(金)~
センチュリーシネマ / ローソン・ユナイテッドシネマ岡崎 / ユナイテッド・シネマ豊橋18 / ユナイテッド・シネマ稲沢 / ユナイテッド・シネマ阿久比 - 岐阜県:2025年8月22日(金)~
TOHOシネマズモレラ岐阜 / TOHOシネマズ岐阜 / CINEX / 大垣コロナシネマワールド
問い合わせ先は飛騨市役所 まちづくり観光課で、電話番号は0577-73-7463です。飛騨市の公式サイトおよび観光サイト、ロケ支援の詳細は以下のリンクで提供されています。
- 作品特設ページ
- https://bokuhana.ayapro.ne.jp/
- 飛騨市公式サイト
- https://www.city.hida.gifu.jp/
- 飛騨市公式観光サイト
- https://www.hida-kankou.jp/
- 飛騨市ロケおもてなし隊
- https://www.city.hida.gifu.jp/site/hida-loca/
- PRTIMES 飛騨市ページ
- https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/120394
飛騨市という地域資源と本作の関係性の整理
飛騨市は人口約21,500人の市で、周囲を北アルプスなどの山々に囲まれ、総面積の約93%を森林が占める自然豊かな地域です。地域資源としては、ユネスコ無形文化遺産に登録されている古川祭・起し太鼓、宇宙物理学の研究施設であるスーパーカミオカンデ関連の施設、さらには大ヒットアニメ映画『君の名は。』のモデルとなった田舎町の風景など、多様な魅力を備えています。
こうした地域資源は映像制作の舞台としての価値を持ち、撮影地としての誘致活動は、観光振興や地域内経済循環の促進、外部との接点拡大につながると位置づけられています。本作はその具体例として、制作資金の一部を企業版ふるさと納税で賄い、自治体と制作側が協働した形で制作・撮影が行われました。ロケ支援や受け入れ体制については「飛騨市ロケおもてなし隊」が詳細を案内しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 僕の中に咲く花火 |
| 公開日 | 2025年8月22日(金)〜 |
| 撮影地 | 岐阜県飛騨市ほか(撮影時期:2023年8月) |
| 監督・脚本 | 清水友翔(Japan Film Festival Los Angeles 2022 Best J. Horror賞受賞経歴あり) |
| プロデューサー | 落合賢(『太秦ライムライト』監督) |
| 主演 | 安部伊織(大倉稔)、葵うたの(朱里)、角心菜(鈴)、渡辺哲、加藤雅也 ほか |
| 支援・助成 | 企業版ふるさと納税による寄附を財源とした助成金(飛騨市の映像制作活用プロジェクト) |
| 上映初動地域 | 愛知県・岐阜県(2025年8月22日〜)、その他地域は順次公開 |
| 問い合わせ | 飛騨市役所 まちづくり観光課 電話 0577-73-7463 |
| 関連リンク | 作品特設ページ / 飛騨市公式サイト / 飛騨市公式観光サイト |
本稿では、映画『僕の中に咲く花火』の制作背景、作品概要、あらすじ、主要キャスト、公開スケジュール、そして飛騨市のロケ支援や地域資源との関係性を整理して掲載しました。詳細は作品の特設ページおよび飛騨市の関連ページで確認できます。
参考リンク: